韓国鉄道の旅4日目 (5)全州を歩く
まずは豊南門(プンナムモン)へ。もとは東西南北4方向にあった城門の一つだが、現在はこれだけが残っている。門前は商店街になっていて、車の往来も多い。
豊南門から東へ歩くと慶基殿だが、道すがらヨーロッパにもありそうな聖堂を見かけた。韓国は儒教の国というイメージが強いが、実際には仏教とキリスト教が盛んである。
慶基殿(キョンギジョン)。約500年続いた朝鮮王朝の太祖(=初代国王)、李成桂の肖像画が祀られている。神社の境内の雰囲気によく似ている。
さらに東へ向かう。途中何やらイベントをやっていて、コマや丸太に板をのせたシーソーで遊ぶ子供たちがいる。すっかり忘れていたものの年が明けたばかりなのだ。もっともこの国で本格的に新年を祝うのは旧正月である(年によって1月下旬~2月中旬の間で変わる)。
右手前方に見える小高い丘の上にあるのが梧木台(オモクデ)。ここからは全州の市街地が一望の下だ。ふもとには特徴的な瓦屋根をもった韓国の伝統的な家屋が並ぶ。
その家屋街の中を通って中心部へと帰るが、やはり上から見なければ良さは分からない。全州客舎に戻ってくる。朝鮮王朝時代に客人や役人を迎えた貴賓館だが、あいにく工事中で内部は見学できないようだ。そろそろ列車の発車時刻が近づいてきたので、タクシーをつかまえる。
まだラッシュアワーには早いはずだが、道路は結構な混雑。それでも車は裏道を選んで比較的スイスイと進む。スイスイといえば聞こえはいいが、車線をまたぐわ併走車のすぐ横をすりぬけるわ。人口当たり世界一の交通事故死者数を誇る韓国式ドライビングの本領発揮である。突然クラクションを鳴らしたかと思えば、視線の先には妙齢の女性が。何考えてるんだオマエは。陽気な奴ではあるが・・・。
(2004.01.08)
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