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2007.11.30

京都の紅葉'07 (1)鷹ヶ峰・源光庵

前置きがあります。御託はいいからさっさと見せんかい!という方はここをクリック

今年も京都が紅く燃ゆる季節がやって来た。とはいえ長らく関西に住んでいながらようやく昨年(2006年)、実に数年間のご無沙汰の末に久々に秋の京都を訪れたのである。その感想はというと、何て自分は惜しい事をしていたのだろうという、後悔にも似た気持ち。

帰りの電車の車中で、来年は何処を開拓してやろうかと考えていたのだが、やがて季節は一巡り。具体的なプランを練る段階になり、今年は昨年日没直前に訪れた為に、内部を見学する時間が無かった鷹ヶ峰の3つのお寺、そして洛北の通好みのスポットを巡ることにした。

11月26日月曜日。最初の目的地、源光庵の開館時刻は午前9時なので、それに間に合うよう自宅を7時前に出発する。十三で日生エクスプレスから阪急京都線の快速急行に乗り換えると、当然のように通勤通学客で満員。結局大宮まで終始立ちっ放しだったが、更に停車駅の多さが疲労に拍車をかける。もっとも通勤特急の停車駅も似たような物なのだが、時代の趨勢とはいえ、特急が京阪間ノンストップだった時代が懐かしい。

十三からたっぷり40分以上かけて京都大宮に到着。鷹ヶ峰方面行きの京都市営バス6系統に乗り継ぐが、行き先別に停留所が分散しているのでちょっと迷う。看板を基にバス停を見つけ出すと、佛教大学の学生が長い列を作っていたが、大学へ直行する快速バスに殆どが吸い込まれて行った。

続いて6系統のバスが空車で到着、列の一番前にいたので余裕で着席出来た。こちらの車にも佛教大学の学生を一杯に乗せて出発。二条駅を経由し、ひたすら千本通を北上していく。距離的には大した事は無いものの、やはり地下鉄のスピードには遠く及ばず。

佛教大学前でがらがらになったバスは鷹ヶ峰への坂を登り始める。初めて来た時にはもっと急な坂だった気がするのだが、再び辿ってみると大した勾配ではなく、どうやら随分と記憶が誇張されていたようだ。鷹ヶ峰までの所要時間は25分だった。

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《鷹ヶ峰へ上る道。土天井町バス停付近にて》


《鷹峯交差点を東側から。バスを降りると最初に目に入る風景》


バスを降りて源光庵へ歩いて行くと、早くも沿道のモミジが色付いており、長旅(?)の労をねぎらってくれる。

時刻は丁度9時、源光庵の前に着くとススキを従えた山門が昨年と変わらない姿で出迎えてくれる。堂内にはもう先客がいるが、まだまだ静かなもの。400円の拝観料を払い、私も堂内へ。


《山門》


《本堂》


さてこのお寺には二つの名物があるのだが、まずは紅葉の季節にその真価?を発揮する二つの窓からご紹介。

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まずは「悟りの窓」。パンフレットによると、この窓は円型に「禅と円通」の心を表し、円は大宇宙を表現するそうな。


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そしてそのすぐ右隣にあるのが「迷いの窓」。角型に「人間の生涯」を象徴し、生老病死の四苦八苦を表しているという。

うーん、流石に意味合いを理解する事は凡人のワタクシめには適いませんが、ひょっとして柔軟な思考を持て(四角いアタマを丸くしろ)って事でしょうか。それなら分かる気が・・・って、オイ。

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まぁあれこれ思考を巡らせるにしても、窓の前では入れ代わり立ち代わり写真撮影が続き、そんな心持にはなれないのであるが。それにしても皆さん撮影が終わるとサッと場所を譲り、非常にお行儀がよろしいのには感心する。同じ京都でも有名どころではアマチュアカメラマンの目に余る行為が散見されたりするらしいのだが、今日私が訪れた各地では何処でも、カメラマンも観光客もお互い自然に譲り合いながら、和気藹々と紅葉を楽しんでいた。ひょっとしたら、何よりも美しいのはこの日本人の美徳ではないだろうか。

そしてもう一つの名物が、寺の駐車場の入り口にも書かれている「血天井」。伏見城(パンフレットには『伏見桃山城』と記されているが、これは昭和39年に伏見城跡に再建された建築物を指すので、厳密には間違い)から移築された物で、元々は床板だった。1600年に起きた関ヶ原の戦いの前哨戦、伏見城の戦いで防衛側だった徳川氏の忠実な家臣、鳥居元忠とその兵達が、善戦も虚しく自害した際の血痕が残っている。

といっても既に400年経っているわけで、くっきりと真っ赤っ赤に染まっているわけではなく、手形や足型も言われてみればぼんやりと見える程度。元は床板だったので傷みも多く、それらにカムフラージュされてしまっている。・・・というか、私はとうとう見つけられませんでした、視力が悪いので。だからといってあまりはっきりと目立っても、オカルトっぽくて近寄り難いですけどね。

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《手形を見上げているおじさん。見つかりましたか?》

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《この天井の何処かに足型があるはずなのですが・・・》


この伏見城の戦い、実際のところ勝機は全く無く、石田三成率いる西軍を引きつけるための囮だったらしく、一ヶ月後の関ヶ原の戦いに於いて東軍が勝利を収めることとなった遠因だとも言われている。もし血痕を見つけられたならば、最後まで忠義を尽くしつつ果てた彼らの冥福を祈ってあげてはいかがだろうか。

ちょっとしんみりとなった所で、再び紅葉を愛でるために本堂奥の縁側へ。もみじと竹林の取り合わせは、如何にも京都らしい光景である。じっくりと味わう人のために椅子が置いてあるのも嬉しい心遣い。

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本堂の裏には枯山水の庭園があり、絵に描いたような日本的情緒の世界が展開している。

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書院にはこれまたお誂え向きに障子があり、カメラマンがあれこれ試行錯誤しつつ開け閉めしている。私も便乗して一枚パチリ。

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じっくりと堪能した所でお堂の外へ。次の目的地、光悦寺へ向かった。

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《光悦寺へ向かう道》

(2007.11.26)


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