ポルトガルの旅3日目 (5)天空の村モンサラーシュその2
ここでペロリーニョについて説明しておく必要があるだろう。ポルトガル各地で見かけることができるのだが、罪人をかごの中に入れ、この柱に吊るして懲罰のため見せしめにする台である。もちろん中世の出来事であるが、この平和な村の光景からは信じ難い話でもある。
更に村の奥へ。まるで時が止まったような村を歩いていると、自分が何時代にいるのかさえ忘れてしまいそうになる・・・ なんて物思いにふけりながら、ふとのぞいた家の中には、一心不乱にPSPで遊ぶ子供の姿が。あぁ、紛れもなく21世紀だ・・・。
それでも一歩路地裏に踏み込めば、期待を裏切らない風景がそこにある。
村の奥には城と闘牛場があり、ここからの下界の眺めも素晴らしい。ここから見えるダム湖の向こう側はもうスペインである。まるで空中に浮かび上がったかのような感覚。
城を出て崖沿いの路地を歩いていると、麓からカランカランとカウベルのような音が聞こえてくる。羊の群れが呼び集められていた。
村の中を歩いていても、ほとんど人影は見当たらない。とはいえ過疎の村かといえば少し違い、多くの住人は麓に住んでいるそうだ。実際下界を見下ろすと手の届きそうな場所に大きな集落がある。
3時間の滞在時間はあっという間に過ぎ、バスの出発時刻が近づいてきた。この村からはポルトガルに沈む夕日とスペインから昇る朝日を見ることができるそうで、今度は一泊して訪れたい。
帰りもレゲンゴス・デ・モンサラーシュでバスを乗り換え、エヴォラに着いたのはとっぷりと日の落ちた午後7時。昼食の量が凄まじかったので、夕食は抜きにした。明日は夕方にエヴォラを出発してリスボンに帰るのだが、もう一つくらい田舎町を訪問してみたい。ガイドブックとにらめっこし、エヴォラからバスで45分のアライオロス(Arraiolos)という町に決定した。7時30分発なので、明日の朝は早い。
今日の歩数カウント:21,323歩
(2007.02.15)
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