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2007.11.28

ポルトガルの旅7日目 (1)オリエンテ駅へ

6時過ぎに起床。こんなに早くなくても構わないのだが、アラームが鳴る前に目が覚めてしまったので、そのまま起きる。

今日は通算5夜を過ごしたリスボンを離れ、ポルトガル北部の大都市でリスボンに次ぐ第二の都市でもあるポルト(Porto)へ向かう。天気予報ではポルトの天気は雨だが、ここリスボンは今の所まだ曇りである。

このホテルで5回目の朝食バイキング。流石に代わり映えしないだけあってそろそろ飽きてくるが、今日でココともお別れである。

部屋に戻り、キャスターバッグを引っ張ってフロントへ。このホテルのエレベーターはかごに扉が付いていないので、動き出すと目の前を壁が通り過ぎていくのが見えるのだが、ヨーロッパではよくあるタイプとはいえ、パックツアーで宿泊していた日本人のおばちゃんは目を丸くしていた。ちなみに「シンドラーのリフト」でした。


【動画】ホテルのエレベーター
[320×240, 30fps, WMV, 544KB, 12秒]


チェックアウトし、CPのエントレカンポス駅へ。月曜日なので昨日までとは打って変わり、駅には出勤前の緊張感がみなぎっている。そんな場違いな雰囲気の中をオリエンテ方面行きのホームへ上がると、間もなくイタリア国旗みたいな塗装のモダンな二階建て電車が入って来た。車内へ入り、二階席へ。この電車はすぐ近くのAlcântara Terra始発なので(この駅の写真を見ましたが、随分とうらぶれた感じの駅です)、乗客はポツポツと座っている程度である。

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この列車の運行区間はCP(ポルトガル鉄道)内で完結するが、同じ線路にはFERTAGUSという私鉄の電車も走っている。エントレカンポスの東隣、ローマ・アレエイロ(Roma-Areeiro)を始発とし、4月25日橋を渡ってリスボン首都圏南部の工業都市、セトゥーバル(Setúbal)とを結ぶ路線である。セトゥーバル発着の列車は1時間間隔だが、途中のCoinaまでなら平日の昼間は20分間隔、ラッシュ時は10分間隔で運転されており、土日祝日は30分間隔にまで減少するものの、完全に都市近郊路線である。

この路線、まだ開通して10年も経過していない様だが、何しろ1998年までリスボン市内でテージョ川を渡る交通手段といえば、朝夕は激しく混雑する4月25日橋とフェリーしかなく、鉄道を利用するのにもコメルシオ広場前のテレイロ・ド・パソ(Terreiro do Paço)から連絡船に乗らなければならなかったのである。

それが、1998年のヴァスコ・ダ・ガマ橋の開通、そしてテージョ川を横断する初の軌道系交通機関FERTAGUSの運行開始と、ここ10年での交通網の飛躍的な向上は、テージョ川対岸の地域にとって相当なインパクトであったことだろう。開発にも更なる拍車が掛かるのは必至で、数十年後の沿線の風景はきっと様変わりしているに違いない。ちなみにFERTAGUSの線路はCPと共用しており、先日エヴォラへ向かった際に乗車したインターシティでも、Pinhal NovoまでFERTAGUSの路線を辿っている。

閑話休題。この電車はローマ・アレエイロを通り過ぎ、オリエンテを経由して都市圏北部の町、Castanheira do Ribatejoが終点。車内はしんと静まり返り、時折車内放送だけがその静寂を破る。

前が詰まっているのかノロノロ運転だったが、それでも15分程でオリエンテ(Oriente)駅に到着。1998年に開催されたリスボン万国博覧会の会場跡である、国際公園の前にある駅で、大型ショッピングセンターやイベントホール、オフィス等も併設されており、リスボンの副都心と言えそうな地区である。

これから乗車するインターシティはサンタ・アポローニャ(Santa Apolónia)始発なのだが、こちらの駅は都心には近いものの、公共交通機関ではバスでしかアクセス出来ずに不便なのに対し、オリエンテ駅へは近郊電車の他に地下鉄赤線が通じており、現地事情に疎い旅行者にはこちらの方が便利。実際、ポルトガル南部のファーロ(Falo)方面やエヴォラ・ベージャ方面行きのインターシティは全てオリエンテ駅を始発としており、実質的なリスボン中央駅として機能している。

【追記】
2007年12月19日に地下鉄青線のバイシャ・シアード~サンタ・アポローニャ間が延長開通。サンタ・アポローニャ駅の利便性が格段に向上しました。

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この駅、ホームを覆い尽くすドーム屋根が特徴で、遠目には非常に印象的なのだが、至近距離で眺めると鉄骨が剥き出しの上、早くも錆が浮き出してきており、折角のデザインもメンテナンスを怠っているばかりに台無しである。

エスカレーターでコンコースに降りると、安藤忠雄を思わせるコンクリート打ちっぱなしの内装。私は彼のデザイン自体は好きなのだが、第一印象が悪かったばかりに、こちらはただの手抜きに見えてしまう(苦笑)。

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《(上2枚)オリエンテ駅のコンコース》

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《駅を南側から眺める》

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《駅南側のヴァスコ・ダ・ガマ・ショッピングセンター》

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《SC東隣のエキスポ記念館》


ICの発車時刻まではまだ30分以上もあり、窓口でICの時刻表をもらったり、ATMで現金を下ろしたりして過ごす。ICの乗車券はサンタ・アポローニャからの分を用意してあるのだが、生憎サンタ・アポローニャ行きの電車の本数が少なく、加えてポルトガルの特急列車は全席指定制なので、わざわざ始発駅へ迎えに行くメリットも皆無なのもあって、留まる事にした。

さてリスボンとポルトという二大都市に加え、第3の都市コインブラを擁するこの路線は、CPの花形路線でもあり、インターシティ(ポルトガル語ではインテルシダーデ - Intercidade)の上位種別として、イタリアのペンドリーノを使用した「アルファ・ペンドゥラール(Alfa Pendular。以下APと略します)」という列車が運行されている。220km/hの最高速度と振り子の性能を活かし、インターシティで約3時間半のリスボン・サンタ・アポローニャ~ポルト・カンパーニャ間を、30分早い約3時間で駆け抜ける。

*2007年11月現在、リスボン~ポルト系統を走るAP・ICの所要時間が、サンタ・アポローニャ~カンパーニャ間でそれぞれ約20分短縮されています。また、アルファ・ペンドゥラールはオリエンテ~ファーロ間にも導入され、リスボン~ポルト系統の一部がブラガまで乗り入れています。

私も是非この列車に試乗してみたかったのだが、都合悪く時間が合わなかった。具体的にはサンタ・アポローニャ発で07:55(AP)、08:55(IC)、09:55(AP)の列車が候補に挙がっていたのだが、07:55発は朝食を摂ってからでは間に合わず、かといって09:55発では遅すぎる。という訳で自動的に08:55発になってしまったのだが、実はもう一つ理由が。APとICでは運賃が大幅に異なるのである。例えばサンタ・アポローニャ~ポルト・カンパーニャ間では、

IC:2等車19.5ユーロ、1等車28.5ユーロ
AP:2等車27.5ユーロ、1等車39.5ユーロ

と、APの2等車とICの1等車がほぼ同じ運賃。東海道新幹線で東京~大阪間を移動するとして、「のぞみ(所要時間2時間30分)」の普通車と、「ひかり(所要時間3時間)」のグリーン車が同じ運賃だと考えて頂ければ分かり易いだろう。たった30分の違いでは、これではICをチョイスしたくなるのが人情というものである。

発車時刻が近づいてきたのでホームに上がる。余談だがコンコースにある発車案内のモニタには行き先が「PT-CAMPANHA」と表示されており、「PORTO」で探していた為に一瞬戸惑ってしまった。日本でも外国人が列車で東京へ行くのに「上野」や「新宿」とだけ表示されていれば、きっと迷うだろう。

次回はいよいよ(?)列車に乗車します。

(2007.02.19)


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