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2007.11.05

兵庫県立美術館 on 文化の日 その1

11月3日は文化の日。というわけで、兵庫県立美術館で芸術鑑賞としゃれこんできました。

というのも、11月2・3・4日はコレクション展(=常設展)が無料開放。おまけに11月3日限定開催のスタンプラリーをクリアすると、同美術館で来年1月から開かれる「ムンク展」の招待券をプレゼント。実はこれ、前売り券で1100円もするんですよ(当日券なら1300円)。なんて太っ腹! この美術館、以前に特別展は観に来たことはあるのですが、常設展は初体験。渡りに船とばかりに、意気揚々と出掛けてまいりました。


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《美術館の建物を北側(駅方向)から》


関西地方では2003年から「関西文化の日」と称し、毎年11月に9府県(近畿地方+三重県・福井県・徳島県)で文化施設の無料開放が行われています。初年度の参加施設数は121でしたが、年を重ねるごとに参加施設は飛躍的に増え、2007年度は過去最高の327施設が参加しています。そしてこのイベントを立ち上げたのが、2003年当時に文化庁の長官だった、故・河合隼雄氏。いいことするじゃないか。だからって「心のノート」の件は帳消しにはならんけど(笑)。今日はその「関西文化の日」の前哨戦といったところでしょうか。


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《北入口》


この美術館、安藤忠雄によるユニークな設計もさることながら、南側は神戸港、そして北側には六甲山系の険しい山容が迫る立地もなかなかのもので、そのコラボレーションもいわば“展示物”のうちといえるでしょう。


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《3Fテラスから山(北)方向を眺める》


さっそく中へ。ちょうどボランティアの方によるガイドツアーが始まる所だったので同行しました。所要45分と、聞いている方も結構疲れるのですが、おかげでちょっと違った見方を教わることができました。ツアー終了後はいよいよ単独鑑賞。メインの展示室は1Fですが、ガイドツアーの流れに沿ってまずは2Fへと向かいます。


▼小磯良平記念室/金山平三記念室

神戸が誇る二大巨匠、小磯良平と金山平三両人の作品を展示。特に小磯良平は六甲アイランドに全国有数の規模を持つ個人美術館が存在し(→神戸市立小磯記念美術館)、神戸市民ならまず知らない人はいないと言えるほど有名な画家です。実は彼の作品は1点、うちにもあるんですよ。

小磯作品は主に人物画を展示。『斉唱』は丁度入れ替えの時期に当たってしまいタッチの差で観れず、代わりに『T嬢の像』が展示されていました。両方とも小磯良平の代表作です。ガイドさんによれば、小磯作品を鑑賞する際には「手」に注目してくださいとのこと。描き込みが凝ってるらしいですよ。

一方金山作品は風景画が中心。美術館オススメの大作『大石田の最上川』をはじめ、作品を通じてどことなく叙情的な風情が漂います。私のお気に入りは『二百十日の弁天浜』。弁天浜とは現在のハーバーランドのことらしいのですが、靄がかった路地の風景が非常に印象に残りました。私、路地フェチやし(笑)。

どちらかといえば私の好みは金山氏。肖像画や群像画・静物画が中心の「インドア派」の小磯氏に対して、日本中を旅し、美しい光景をキャンバスに描いて回った「アウトドア派」の金山氏には、何か相通ずるものがあるのかもしれません。


▼展示室6 華岳と松南/版画の小宇宙

「華岳と松南」では、兵庫県ゆかりの日本画家、村上華岳と水越松南の作品が紹介されています。水越松南氏の『蛮野新月』のモチーフは、なんとハワイ。日本画で異国の情景を描く、珍しい作品です。

そして版画作品。この美術館は版画の収集に特に力を入れており、その数は7000点以上の全所蔵作品のうち、実に半数以上にのぼります。注目はマックス・クリンガーの連作『手袋』。社交会場でとある女性に一目惚れした一人の青年。その会場で彼は女性の手袋を拾い、やがて幻想の世界に引き込まれていく・・・といったストーリーなのですが、この展示室では全10作のうち、前半の5作が展示されています。第5作を最後に持ってくればハッピーエンドに見えますが、このストーリーにはまだ続きが・・・? 全10作が紹介されたページを見つけましたので、ご興味のある方はどうぞ。

もう一つ、浜田知明氏の版画作品にも注目。世の中を皮肉めいた視点で描く作品はユーモアに溢れ、ブロンズ像でも表現された『情報過多的人間』は、きっと観た人に強烈なインパクトを残すでしょう。

次回は1階を回ります。

(2007.11.03)

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コメント

はじめまして。
今日、岐阜県美術館でマックス・クリンガーの版画集の手袋のうち3まいだけみました。どうしてもストーリーが気になってしかたなくて、なんとか画集がみたいと思っていたのでとってもありがたかったです。
ありがとうございます。

s_sさん、初めまして。こちらこそご丁寧に有難うございます。私も続きが気になって検索していたら運よく先方さんのページを発見したのですが、お役に立てて良かったです。

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