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2007.12.21

ポルトガルの旅9日目 チャオ、ポルトガル!

連載最終回です。

いよいよ帰国日。ポルトの空は朝から気持ち良く晴れ渡っている。昨日と全く同じメニューの朝食を済ませ、7時40分にチェックアウト。João de Deus駅には、通勤ラッシュの気配が漂い始めていた。

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トリンダーデからはE線でポルト空港へ向かう。早朝・深夜以外は20分間隔での運転で、トリンダーデからの所要時間は28分。まだやってくる気配が無いので、駅舎周辺をウロウロ。

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次々に到着する電車から人が吐き出され、また吸い込まれる様子を眺めつつ、ホームに上がって20分程経った頃、ようやく発車案内板に「Aeroporto」の表示が現れた。

このポルトメトロ、メトロと名乗りながらも、地下を走行する区間は都心の一部のみで、実態は郊外電車そのもの。E線もトリンダーデからポルト空港まで、延々と地上区間を走行する。元々はCPの路線だったものをポルトメトロの路線網に編入したらしく、線路や駅は改修されてはいるものの、新線の雰囲気は皆無だ。

しばらくポルトの市街地を縫って走り、Sete Bicasからはポルト北部の港湾都市、マトジーニョス(Matosinhos)市へ。次のSenhora da Horaでマトジーニョスの中心部へ向かうA線を分け、続いてFonte do CucoでもC線が分岐していく。トリンダーデ出発直後には混雑していた車内も、進むにつれて徐々に空席が目立つように。

Verdesで更に北上していくB線(急行列車も運転されている)から外れ、E線の単独区間に。唯一の途中駅・Boticaを過ぎ、8時45分、ポルト・フランシスコ・サ・カルネイロ国際空港に到着。ちなみにフランシスコ・サ・カルネイロとは、ポルト出身の元ポルトガル首相の名前。在任中の1980年に、リスボンからポルトへ向かう航空機の墜落事故で亡くなった。

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ポルト空港のターミナルビルは、近年では世界各地でスタンダードなスタイルとなりつつある、ガラスと鉄骨を多用した建築。見栄えはするものの、リスボン空港に輪をかけて規模は小さく、あまり早く着き過ぎては時間を持て余す事になるかもしれない。

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出発案内を眺めていると、ポルトガルは狭い国なので殆どが国際線。それでもシェンゲン協定加盟国相互間ではパスポートコントロールさえも無いので、全く以って国内線感覚である。無論、オランダ行きもそう。

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NI302/KL2852 ポルト(10:15)→アムステルダム(14:15)

10時15分発のアムステルダム行きは、ポルトガリア航空による運航。当時(といっても10ヶ月前だが)はKLMと同じくスカイチームに加盟していたので、KLMとの共同運航便になっていたが、今年6月からは親会社であるTAPポルトガル航空の便名として運航し、同時にスターアライアンスに鞍替えしている。

7番ゲートからランプバスで移動。待っていた飛行機は、チェックインカウンターが一つだけだったことから察してはいたものの、その予想を遥かに覆す小ささ。ジェット機ではあるものの、座席は横3列のみ。革張りの座席もあいまって、まるでビジネスジェットのようである。

飛行機は動き出すとすぐに滑走路へ躍り出て、エンジンをふかしテイクオフ。眼下には広々としたミーニョの大地が広がりを見せるが、すぐにスペイン国境を越えていく。さよならポルトガル、またいつの日にか!


《(上2枚)スペイン上空にて》

イベリア半島の北西の角を切り取るような航路を取り、ビスケー湾の上空へ。そうしている間に機内食のサービスが行われる。朝食の量が少なかったので期待していたのだが、やはりと言うか何と言うか、ヨーグルト・フルーツポンチ・チョコレートクッキーと、おやつ程度の代物。国際線とはいえ、EU圏内の路線ではこんなものらしい。1~2時間の日本-韓国間でも、サンドイッチ位は出るのになぁ。

やがて窓の下は厚い雲に覆われ、空港へ着陸する寸前まで、陸地は一向に見えず仕舞い。小雨ぱらつくアムステルダム・スキポール空港に到着、温暖なポルトガルからワープしてくると寒さが身にしみる。


KL867 アムステルダム(15:15)→大阪関西(10:20+1)

スキポール空港は広い。ターミナルビルへ入った所で出発案内を見ると、大阪関西行きの搭乗ゲートまでは徒歩25分との表示が。乗り継ぎ時間は1時間なので少々急ぎ足で向かい、5分ほど歩いた所で再び出発案内に目をやると、10分に変わっていた。相当余裕を見ているようだ。

それでも搭乗ゲートに到着すると、既に機内への案内が始まっている。時差があるので時刻はもう午後2時過ぎ、飛行機に乗り込む前に空港で昼食を摂っておこうと考えていたのだが、そんな余裕は無さそうだ。周りは日本人だらけで、早くも帰国したような気分に。あまり頭が良くなさそうな大学生の団体が賑やかである。

帰りのヨーロッパ~日本間は、通路側を確保しておいたので気が楽。飛行機が離陸すると、すぐに低く垂れ込める雲の中に突っ込んでいく。冬はさすがにご勘弁願いたいものの、また気候の良い季節にベネルクスをじっくりと旅してみたいものだ。

アムステルダムから大阪への飛行時間は11時間と、行きの12時間に比べれば若干短いものの、長旅である事には変わりない。エコノミーなので窮屈&退屈は覚悟の上だが・・・それにしても腹が減った。出発して間もなく昼食が配られたが、こんなに機内食が待ち遠しかったのは初めてである。

しかし、行きと同様に満足できる量ではなく、空腹は満たされず。ギャレーに押しかけ、何か食い物をよこせと(心の中で)凄んでみるが、手渡されたのはチョコレートバー・・・

数時間後、ようやくカップ麺のサービス。地獄の餓鬼よろしく貪る。キャセイパシフィックなら、頼めばいつでも持って来てくれるんだけどなー。そんな訳で、現代の兵糧攻めを味わわせてくれたKLMオランダ航空の印象は、今一つ良くないのでした。

短い夜が明ければ、もう日本はすぐそこ。無事関西国際空港に着陸し、今だかつて無いほどの苦悶に満ちたフライトから開放される。

そして最後のイベント、税関。ターンテーブルで荷物を待っている時から、麻薬探知犬やら大量に配置された検査官やらで物々しい雰囲気ではあったが、「アムステルダムから」「男が」「一人で」「ラフな格好で」と、四拍子揃っては、決してフリーパスとはいかない。案の定、根掘り葉掘り荷物を検査される。慇懃無礼とはまさにこの事で、文句の一つも言ってやりたい気分だったが、同じような感想を述べられている方がいたので、気が済んだから許してあげよう。

関空からはリムジンバスと阪急を乗り継いで帰宅。今回も無事に旅が終わって何よりである。<完>

(2007.02.21~22)

ポルトガルって、実際に訪れる前は地味な国だよなぁ、という印象を持っていたのですが、行ってみれば・・・う~ん、やっぱり地味かも(笑)。ただ、フランス・イタリア・スペインのように、誰もが知っているメジャーな観光地こそありませんが、その分のんびりと旅するには打ってつけの国です。視覚よりも心に沁みる味わい深さ、とでも言うのでしょうか。そういった意味で、地味と言うよりは渋いという表現が似つかわしいですね。

という訳で、あくまでも知る人ぞ知る的な存在でいて欲しいとは思っていますが、もしピンと来るものがあったならば、是非訪れて頂きたいですね。きっと期待は裏切らないはず。

最後までご覧頂きありがとうございました。


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コメント

こんばんは!confident
早いもので、chikocrapeさんがポルトガルを訪れてからちょうど1年が経つのですね。
http://www.wunderground.com/history/airport/LPPR/2007/2/20/DailyHistory.html?req_city=NA&req_state=NA&req_statename=NA
↑このサイトで調べると、chikocrapeさんがポルトを観光した2月20日は、最高気温13度、最低7度。今年の日本と比較すると、だいぶ暖かそうです。
私たちの場合、ポルトは、ポルトワインwineの試飲とサッカー観戦soccerが印象に残っています。あと、歴史地区の町並みも。
ここまでじっくりと読ませていただきました!
ポルトガルの素晴らしさを思い出しました♪

こんばんはmoon3

2月のポルトガルは、野に花が咲き誇って、まるで春のようでしたね。こちらのページによると、12月から2月にかけてがポルトガルの最も美しい季節だそうです。

ポルトではあまり時間を取れませんでしたが、景観もさることながら人も皆親切で、とても印象の良かった街です。ポルトガル自体も隣国スペインのおまけとしてではなく、もっと深く知ってもらいたい魅力的な国ですね。

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