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2008.01.03

台湾一周の旅2日目 (4)平渓線・前編(瑞芳~十分)

駅の発車案内板を見ると、あと10分程で次の平渓線列車が出るようでラッキー。自動券売機できっぷを購入しようとするも、ボタンが壊れていて手続きを進められない。仕方なく窓口で購入、十分までの運賃は21元(約80円)。日本のJRや私鉄の近距離きっぷと同じサイズで、それを縦にしたもの(右の写真)。日本の大都市圏ではストアードフェアシステムが普及して久しく、この体裁の切符を手にする機会は稀になったせいか、懐かしさにも似た感覚をおぼえる。

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《(上2枚)瑞芳駅》

ちなみに私は片道のみの利用で、平渓からはバスで深坑で抜けるので検討外だったが、平渓線を往復する観光客向けに一日乗車券も発売されており、台北駅1Fのチケットオフィス(裏側の方)や、瑞芳駅平渓線ホーム上の特設カウンターで購入が可能。十分瀑布の入場料が割引になる特典もあるようだ。


区間3215 瑞芳(13:08)→十分(13:32)

ホームで待っていた車両はステンレス製の新しめのディーゼルカー。2両編成の車内は混んではいないがオールロングシートで、車窓を楽しむには不向きである。ところで車両中ほどの円形に切り取られた仕切りは、どういう意図で設けられているのだろうか?

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この平渓線、概ね1時間に1本程度の頻度で運転されているが、列車の始発駅はここ瑞芳の他、一駅進んだ候[石同]駅や、もっと台北寄りの八堵駅や七堵駅であったりとまちまち。しかも台北方面からの接続は全くと言って良いほど考慮されていないので、意外と乗車するには敷居の高い路線である。勝手の知らない外国人観光客なら尚更であろう。ということで、台北方面からの乗り継ぎ時刻表を作成したので、平渓線訪問の際に役立てて頂きたい。 【追記】公開は終了しました。
【2008.05.15追記】
2008年5月現在、七堵駅発着の平渓線直通列車は運転されていません。

13時08分、エンジンを響かせて発車。これから平渓線沿線のスポットを周遊するには遅い時間ではあるが、車内は行楽客で賑わっている。私のように、九分や金瓜石と絡めて訪れる人も多いのであろう。すぐに車内改札が始まり、私の切符にもボールペンでチョン、と印がついた。

2駅先の三貂嶺までは宜蘭線を進んでいく。台北と宜蘭・蘇澳・花蓮といった中堅都市を結ぶ幹線なので、複線電化の立派な線路であるが、左手には基隆河の渓流が並行し、まるで新線が開通する前の保津峡や武庫川渓谷を思わせる勝景である。

それにしても、まだ出発したばかりなのに車内のあちこちで記念撮影が始まっている。現在台湾では鉄道旅行がブームとなっていて、特に台北近郊の平渓線は気軽にローカル気分を味わえるだけあって、週末ともなれば多くの人が詰め掛ける。という訳で、日本ではイベント列車でしか体験出来ないような喧騒の最中に置かれながらの旅路となる。

三貂嶺に停車。崖にひっかかるかのように対向式ホームが設置されていて、山陰本線旧線の保津峡駅(現在は嵯峨野観光鉄道のトロッコ保津峡駅)とイメージが重なる。ずっとカメラを渓流へ向けていた向かいの席のカップルが、やおら立ち上がり駅名票をパチリ。日本ではそうそう見掛けないような光景にぎょっとしてしまった。

いよいよここからは平渓線。対向列車の呂光号の通過を待ち下り線から上り線へ、そして単線の平渓線へと渡っていく。先程までの鷹揚とした走りから一転、車体をユッサユッサと揺らしながら、奥の細道へ踏み込んでいく。基隆河の渓谷も険しさを増し、辛うじて崖にへばりついているような線路を走る様子はスリル満点である。


【動画】基隆河の渓谷を走る車窓から
[320×240, 30fps, WMV, 1.53MB, 36秒]

深山幽谷の中に僅かばかりの民家が並ぶ集落が現れると、最初の駅・大華駅に到着。十分瀑布へは次の十分駅からよりも少しばかり近いので、この滝を訪れる観光客も利用する駅であるが、この列車では乗降客はゼロだった。

大華を出てしばらくすると、十分瀑布のゲートのすぐそばを通過する。日曜なので人だかりが出来ていて、ちょっと覗いてみようかなという気持ちも軽く失せてしまった。残念ながら、車窓から十分瀑布を眺めることは出来ない。

そして十分駅の手前がこの路線のハイライト。両側に建物が軒を連ねる商店街の真ん中を、列車がゆっくりとすり抜けて行く。私もこの風景が見たくて、ここを訪れたのである。

あっという間に商店街を抜け、十分駅(スーフェン)に到着。列車交換設備を備えた平渓線の拠点駅で、ここで行き違いを行う列車も多い。平渓線は沿線で採掘される石炭の輸送を目的に敷設され、ここ十分駅はつい最近まで石炭の積み出し基地としての役割を担っていたため、構内は広い。

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《(上3枚)十分駅ホーム》

降り立った乗客と入れ替わるように、平渓へ向かう乗客を満載した列車が行ってしまうと、ホームは火が消えたように静かに。すぐ傍には基隆河にかかるつり橋、「静安吊橋」が見えている。

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《ホームから見た静安吊橋》

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《ホームから見た十分駅駅舎》

次の平渓方面行き列車の発車時刻は14時51分。それまでの間、遅い昼食がてら十分の町を散歩してみることにする。

(2007.10.14)


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