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2008.01.12

台湾一周の旅3日目 (4)縦貫線(台中~嘉義)

台中ではかなりの乗客が入れ替わる。高鉄台中駅は三駅先の新烏日駅に併設されているので、乗り換えの手間とロス、そして運賃差を考慮すれば、台北~台中間ではまだまだ台鉄のシェアは磐石だろう。参考までに比較してみると・・・

【高鉄】台北~高鉄台中:50分~1時間/1時間に2~3本/標準車(=普通車)運賃700元(約2590円)
新烏日~台中 : 台鉄区間車で10分/運賃15元(約55円)

【台鉄】台北~台中:自強号で2時間~2時間20分/1時間に1~2本/運賃375元(約1390円)、呂光号で3時間/1時間に1本/運賃289元(約1070円)

【高速バス】台北~台中:2時間30分(但し渋滞の影響あり)/24時間体制で頻発/運賃260元~(約960円~)、会社によっては平日割引や回数券もあり

【飛行機】もありましたが、高速鉄道の開業から程なくして路線休止となりました。

こうして並べてみると、どれも一長一短で悩ましい。結局のところ所要時間・費用・定時性・快適性のうち、どれを重視するかに拠るのだが、いずれにしても利用者にとって選択肢が多いという事は、事業者間の競争を誘発し、サービスの向上に繋がるのだから好ましい事である。

台中を出発して10分弱、列車は台湾高速鉄道の真新しい高架をアンダークロスすると同時に、新烏日駅を通過。高鉄台中駅の開業に際して新設された駅で、なかなかモダンなデザインのホームである。頭上には高鉄台中駅の施設が威容を見せ、陸の王者としての風格を誇示している。

成功駅を通過すると、竹南で分岐した海線と再び合流し、縦貫線の南段へと入る。

10時50分、彰化駅に停車。それ程大きな街ではないが、古くからの肥沃な穀倉地帯の中心都市であり、古刹も多く残っている。鉄道の結節点でもあることから、自強号の最速達列車を含めて全ての営業列車が停車する。


《彰化駅》

そろそろ北回帰線が近づき、車窓にも椰子やバナナといった熱帯の植物が目立ち始める。緑もぐっと濃くなり、いよいよ異国気分が高まってきた。

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ところで、客室仕切扉の上に設置されたLED案内表示機には、しばしば「UN for Taiwan, Peace Forever!」という文言が流れる。調べてみた所、これは台湾の国連加盟を目指す、政府主導のスローガンらしい。

1971年に中国共産党が、決議により国連での中国の代表権を掌握したことに反発し、台湾は国連から脱退したのだが(追放されたわけではない)、現在まで建前上では中華人民共和国と中華民国、二つの政府の並立状態が続いているものの、最近になって国内では、実効支配が及んでいる範囲に限定した上で、事実上の独立国として台湾を国連に復帰させようとする動きが活発になってきた。共産党と国民党、いずれも大陸と台湾島双方の領有権を主張しているのだが、台湾政府側が現実的な解決策として折れた格好だ。

もっとも、『台湾』名義での加盟を目指す、民主進歩党(民進党)を中心とした与党と、『中華民国』名義での加盟を目指す、国民党を中心とした野党の対立もあり、なかなか国内でも足並みが揃わないようだ。今日まで激動の歴史の波に翻弄され続けてきた麗しの島、フォルモサ。「Peace Forever」のフレーズに託された想いは、あまりに切実で重い。

11時40分頃、ほぼ定刻通りに嘉義駅に到着。隣の男の子に改めて謝意を表しつつ、ホームへ降り立った。途端にムッとした熱気が体を包み、気候の変化を身を持って体感することに。

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《嘉義駅第一月台》

(2007.10.15)


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