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2008.01.14

台湾一周の旅3日目 (6)天上の桃源郷へ

バスターミナルの窓口でバスのチケットを手に入れる。漫然と片道きっぷを購入してしまったが、往復で購入すると100円ほど安くなるようだ。片道156元(約580円)、往復282元(約1050円)。

チケット購入と前後して、阿里山のホテルの客引き合戦に巻き込まれてしまった。森林鉄道は運休中なので、自ずと人的資源はこちらへ集中するのである(笑)。最初は1000元(約3700円)を提示してきたが、先人達によって、黙っていても800元(約3000円)にまでは下がるという情報は既得している。この場で800元未満に値切ることは出来なかったが、今日はオフシーズンの平日なので、もっと強気に出ても良いだろう。阿里山に到着してから改めて交渉する事にした。

それにしても、この客引きの婆さん達は、毎日山から下りて来ているのだろうか?聞く所によると、阿里山森林鉄道の指定券を買い占め、ホテルと抱き合わせて販売する、悪質な手口が横行しているらしい。言うまでもなく、列車の発車時刻までに取引が成立しなければ乗車券はパーになるわけで、何ともハイリスク・ローリターンな策を弄するものだと呆れ入る。

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《阿里山行きのバス(別の場所で撮影)》

13時10分、バスは嘉義駅前を発車。観光バスタイプの車両で、横4列のリクライニングシートだ。山道での車酔いを警戒して、運転席直後の最前列席に陣取る。車内は地元の用務客から中国系の観光客、私のような近隣諸国の外国人、そして西洋人のバックパッカーまで、顔ぶれは多彩だ。鉄道運休の影響で混雑しているのではと予想していたが、実際には余裕のある乗り具合だった。

嘉義の市街地を抜け出ると、バスは郊外の幹線道路を快走。山道に入る前に昼食を済ませておく。早くも地元民がポツポツと下車していくのには意表を突かれた。次第に沿道の建物は疎らになり、伸びやかな田園風景へと変化していく。

嘉義を出て30分、眼前に峻険な山々が迫り、いよいよバスは阿里山へのクライムにかかる。いつ果てることなく羊腸の山道が続き、クルマに弱い私は少々気分が悪くなる。高度を上げるにつれ、植生が熱帯→亜熱帯→温帯と移り変わっていくのだが、そんな事に気を配っている余裕もなかった。

ひたすら右へ左へ体を揺さぶられること1時間。突如として茶畑の合間に町が現れ、コンビニの前で停車。しばしの休憩時間となる。石卓という町らしい。私も車外へ出て、大きく深呼吸。相変わらず気分は優れないが、それなりにリフレッシュにはなった。標高は2000m近くなり、ここまで来ると平地の暑気はすっかり鳴りを潜めている。

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《石卓の町》

私がバスの写真を撮っていると(1枚目の写真は石卓で撮影)、一眼レフを携えたカップルの男の子がバスから出てきて、私に触発されてか写真撮影を始める。この時は彼らを気にも留めなかったのだが・・・

10分程度の休憩を終え、バスは再出発。阿里山は国内外にその名を轟かせる、高山烏龍茶の屈指の名産地であり、凍頂烏龍茶と並んで烏龍茶のトップブランドの座をほしいままにしている。町の国道沿いには茶の販売店が軒を連ね、山の斜面には見渡すばかりの茶畑が広がっている。寒暖差が大きく、年中霧の立ちこめるこの地域は、茶の栽培には最適な環境らしい。

町は途切れ、バスは再び山道へと挑んでいく。この阿里山公路は1982年に開通し、安価で速い路線バス、そして便利な自家用車は、それまで阿里山へのアクセスを一手に担っていた阿里山森林鉄道のシェアを着実に切り崩していく。一時は存続の危機にさえ瀕していたというが、近年になって車窓からの眺望、そしてユニークかつユーモラスな運行スタイルが観光資源として再評価され、現在は鉄道ファンのみならず、世界中のツーリスト達の垂涎の的となっている。森林鉄道サイドの目線で解説出来ないのが、何とも歯痒いところではあるが・・・。

バスは遥か眼下からそそり立つ、崖すれすれに通された道路を、物怖じもせずびゅんびゅん飛ばしていく。ガイドブックには阿里山までの所要時間は2時間半と記されていたが、かなり早着しそうな勢いだ。

30分余走り、阿里山森林遊樂區のゲートで停車。ここで訪問者は一人150元の入域料を支払う。入域料には旅行保険が含まれているので、証書の代わりになるチケットを大切に保管しておいて下さい、との事。先程のカップルはこのゲートで降りたきり、車内へ戻って来なかった。誰かと交渉していた様子だが・・・?

ゲートをくぐって間もなく、阿里山の駐車場に到着する。時刻は15時30分前、嘉義からの所要時間は2時間15分程度だった。

(2007.10.15)


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