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2008.01.31

台湾一周の旅4日目 (8)台南その1(台南駅~赤カン楼)

台南(たいなん/タイナン)は人口約75万人を数える、台北・高雄・台中に次ぐ台湾第4の都市。16世紀頃から大陸の漢族が移住し、1624年にオランダが行政府を設置する。その後鄭成功がオランダ人を放逐し、更には1684年に清が鄭氏政権を滅ぼす。以来、清国時代の200年間、台南は台湾の首都であった。1885年に省都が台北に移った後も、日本統治時代には台湾南部の中枢都市として繁栄し、現代では新竹と並んで台湾を代表するハイテク産業の街として知られている。

市の中心部には日本統治時代の建築物が数多く残り、計画的な街並みと共に隆盛を極めた時代の記憶を今に伝えている。また、市内に遍在する寺廟の周辺には古い家並みが残っており、路地裏歩きが楽しい街でもある。

台湾最古の都市で、「台湾の京都」とも称される台南。郊外の海辺の町、安平地区にも見所は多いが、今回は駅から徒歩で行ける範囲を散策することにした。

駅前から地下道をくぐり、振り返って台南駅の駅舎を撮影。コロニアル風の建物で、まばゆいばかりの白亜の壁が、南国の強い日差しを照らし返している。

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まずは赤崁樓を目指し、成功路を西へ。やはり熱帯だけあり台北とは比較にならない程の暑さで、汗がじんわりと滲み出る。熱中症になる前に、コンビニでスポーツドリンクを仕入れておく。帽子もかぶって万全の体制でいざ出発。

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《モスバーガーのPOP。台湾での出店数は軽く100を超える》

ところで、台湾南部で大都市を訪れるのは初めてだったのだが、垢抜けて没個性的とまで感じた台北とは対照的に、ここへ来て初めてアジア的猥雑さを見たような気がする。彩色のコントラストも高いように思え、異国情緒に溢れている。

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成功路と公園路の交差点には、「地球村 美日語」という外国語教室が。台北や高雄、台中の駅前にもあるらしく、いわば台湾版の駅前留学。「美しい日本語」ではなく、「美」はアメリカ、つまりは英語のこと。日本に関心を持ってもらえるのは大いに嬉しいのだが、借金だらけの我が国は、最早砂上の楼閣に過ぎない。一体何時まで日本は憧憬の対象であり続けられるのやら。

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沿道には大通りから裏路地に至るまで、「國泰民安」と書かれた赤提灯が延々と並んでいる。

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静かな佇まいを見せる裏路地から大通りへ出ると、再び現代的なビル群が立ち並ぶ都会的な風景に変わり、路地に目を向ければ今し方の光景に逆戻り・・・ この激しい緊張と弛緩のリズムが、他の台湾の都市に類を見ない台南の特色と言える。

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台南は歴史の街であると同時に、由緒正しき台湾料理を今に伝える、台湾屈指のグルメシティだ。赤崁樓に入場する前に、台南名物「担仔麺(タンツーメン)」を食す。かつて台南が漁師町だった時代、台風が頻繁に襲来する夏場に困窮した生活を乗り切る為に考案された“節約料理”が、担仔麺である。看板に書かれている『度小月』とは貧しい月(=小月)の度に、という意味で、これらの単語を組み合わせた「度小月担仔麺」は、そのまま担仔麺の別称となっている。

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汁そばかビーフンを選択出来るが、初体験なのでオーソドックスな汁そばをチョイス。お好みで煮卵もトッピング可能だ。香菜の風味たっぷりのあっさりした麺は、小ぶりな器に入って出てくるものの、多くの人が物足りなく感じる事だろう。今や台南のみならず台湾各地で親しまれている定番料理で、節約料理が名物料理に化けた例としては、ブイヤベースに通じるものがある。日本の台湾料理店でもしばしばメニューに名を連ね、名古屋では有名な台湾料理店、『味仙』の台湾ラーメンも担仔麺に発想を得たそうだが、どちらも本場の担仔麺とは全くの別物である。ちなみに私の舌は、本場の方に軍配を上げた。

舌鼓を打った後は、赤崁樓を見学する。(次回へ続きます)

(2007.10.16)


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