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2008.02.11

台湾一周の旅5日目 (4)南廻線(枋寮~枋山)

台湾の背骨・中央山脈を貫き、屏東線を経由して高雄と台東を結ぶ南廻線は、1992年に全線開通した。この路線の完成により鉄道での台湾島の一周ルートが構成され、開通当時は2007年の台湾高速鉄道開業に勝るとも劣らない程の、鉄道界でのエポックメーキングなトピックとして脚光を浴び、台湾一周を目玉に据えたツアーも多く企画されたそうだ。

南廻線に入って最初の駅、加祿を通過。南廻線で運行される列車は臨時列車および知本始発/終着の列車を除き、優等列車は自強号5往復・呂光号5往復の計10往復に対し、ローカル列車にあたる普快車はわずか2往復のみ。大武~康楽間ではこの列車も含めて各駅停車になる呂光号も多いが、全ての優等列車が通過する加祿~古荘の各駅での乗車チャンスは上下それぞれ2回だけ。車窓から眺めた限りでは人煙まれな・・・という程の無人地帯でもなく、かなり冷遇されているように思えてならない。所詮はよそ者の戯言ではあるが・・・。

ところで、3個前のエントリーでは「ローカル線」などと書いてしまったが、あくまでも風景が想起させる印象についてであって、実態は長編成の列車が多数往来する、歴とした幹線である。日本では石勝線が近い性格だろうか。

加祿を通過して間もなく、右手にいよいよお待ちかねの海が迫ってくる。台湾海峡である。少々霞んではいるが並行する道路沿いには椰子の木が立ち並んでおり、イメージ通りの熱帯の海の風景に、私の目は車窓に釘付けである。

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波打ち際を走る道路を眼下に、線路は高台へと上がっていく。穏やかな海と木々の鮮やかな緑。まだまだ夏模様の風景に、思わずこのまま海に飛び込みたくなりそう。

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さて、眼下を走る国道1号線、屏鵝公路には高雄と台湾最南端の街・恒春(ハンチュン)、そして台湾が誇る一大ビーチリゾート・墾丁(ケンティン)とを結ぶ、「墾丁列車」と呼ばれる路線バスが24時間体制で運行されている。ガイドブックによると、深夜を除いて運転間隔は10分という超高頻度運転。これだけの需要があれば、鉄道の新線を建設しても充分投資に見合う効果は得られると確信するが、現在は凍結状態にあるものの実際に「恒春線」として計画はされているらしい。

墾丁地区は週末毎の渋滞が長年の懸案事項であり、鉄道は渋滞解消の切り札として期待されている。恒春線が建設されたと仮定すると、高雄からの距離は100km強となり、現行の設備でも余裕で2時間を切るはず。ちなみにバスだと一般道経由で2時間40分、高速道経由だと2時間(いずれも高雄~恒春)である。高速鉄道と連係すれば台湾北部からの更なる観光客誘致も期待でき、そもそもバスが高頻度で運転されているのは環境の観点からしても好ましくはない。鉄道ファンとしても夢のある話ではないか。

高速鉄道の開通後、台鉄は都市間輸送の分野では防戦一方。地域輸送に活路を見出すべく「台鉄捷運化」と称される大プロジェクトが進行しているものの、華々しい話題には乏しい。ここは「災い転じて福となす」ような、積極的な施策を打ち出してもらいたいものだ。

枋山を通過すると列車は台湾海峡に別れを告げ、中央山脈の山越えへと挑んでいく。

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《枋山の町を見下ろす》

(2007.10.17)


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