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2008.02.19

台湾一周の旅5日目 (8)台東線(台東~玉里)

発車後しばらくして、おじさんが私の着座している席へやって来た。窓側を譲ってもらえるようにお願いすると、「どうぞ、どうぞ」と二つ返事で快諾してくれた。団体客を引き連れていた事から推測するに、どうやらツアーコンダクターのような仕事をしているらしい。あるいは団体旅行の幹事かな?

このおじさん、この後も観光のお薦めポイントを教えてくれたり、オレンジをくれたりと何かと親切にしてもらい、ガイドブックで紹介されていた台湾人の気質ここにありという感じだ。日本でも一昔前には、乗り合わせた乗客に気さくに話しかけるような習慣があったと聞くが、メンタリティの変化か、あるいはプライバシーを過度に意識するようになった風潮に因るものか。いずれにせよ、日本では最早味わえなくなったような汽車旅の醍醐味が、ここには息づいている。

車内のアコモデーションはこれまた無骨で(そんなに古い車両ではないのだが・・・)、キハ80系を髣髴とさせる。がっしりとした設計のようで、最近のJRの新型気動車とは比べ物にならないほど静粛性には優れており、意識しなければ力行中と惰行中の区別が付かないほど。客室中央には平渓線の気動車と同様に、中国庭園にある丸い門のような仕切りが設置されているが、未だに意図が分からない。

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ちなみにこの車両の乗降扉は手動で、トイレに向かった際にデッキを通りかかり、扉を開放したまま景色がびゅんびゅん流れ去っている様子に目を丸くした。条件反射的に閉めてしまったが、写真に収めておけばよかったかな?

台東~花蓮間の155.7kmは台東線となる。かつてはナローゲージだった為、改軌工事が完成し台北からの直通列車が運行されるようになったのは1982年のこと。東部幹線の一翼として台湾東海岸の二大都市である台東と花蓮を結ぶ幹線の役割を担い、現在も漸次路線改良が行われている。

この路線は花東公路と呼ばれる台東と花蓮を結ぶ二本の道路のうち、中央山脈と海岸山脈に挟まれた花東縦谷を貫いて走る、花東縦谷公路(通称山線)に並行して敷設されている。この道路は沿道に温泉が点在している“温泉街道”として有名だが、残念ながら海は望めない。しかし、進行方向左手には峻険な中央山脈の山々が屏風のように聳え立ち、まるで大糸線のような山岳美を堪能出来る。

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列車は台湾きっての穀倉地帯の中を走り、やがて池上駅を通過。拠点駅でもないこの小駅が全国に名を馳せている理由が、ここで収穫される米を使った「池上弁当」の存在である。ある一種類の弁当を指すのではなく、池上産の米を使用しているという意味の所謂ブランドネームで、様々な業者がしのぎを削っている。池上駅だけでなく私のように台東駅でも購入が可能だが、池上駅では列車到着の際に立ち売りが出るらしく、どことなく横川駅の「峠の釜飯」を思い起こさせる。まだ昼食には少し早い時間なので、後ほど封を開けるとしよう。ちなみにこの地域で収穫される米は、日本で言う新潟の魚沼産に相当する最高級ブランドだそうだ。

東里から玉里までは数ヶ月前に新線への付け替えが行われた区間らしく、智頭急行のように田園地帯を高架線上から見下ろしながら進む。

1時間の間ノンストップで走り続け、玉里(ユィリー)に到着。しばしの停車の後、台東線の北半分へと踏み出す。

(2007.10.17)


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