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2008.03.01

台湾一周の旅5日目 (13)宜蘭線・縦貫線(蘇澳新~台北)

宜蘭線は台北近郊の八堵と蘇澳を結ぶ、北廻線や台東線と合わせて東部幹線を構成する台湾第二の幹線。多数の優等列車が行き交う「特急街道」であり、高速鉄道の建設計画もない事から、将来も大きな変化はなく今の姿を保ち続けるはずである。

列車は羅東に続いて、線名にもなっている宜蘭(イーラン)に停車。蘭陽渓の沖積平野である蘭陽平原の中枢で、人口は約45万人を数える、蘇澳と並ぶ沿線の拠点である。車窓からでも駅前の賑わいが手に取るように伝わり、久々の都会の空気がどことなく頼もしく感じられる。

蘭陽平原の北端に達すると線路は再び海岸へ向かうが、対して台北と宜蘭・蘇澳を直結する高速道路、北宜高速公路は内陸へ向けて針路を取っていく。関越トンネルを抜いてアジア最長の道路トンネルとなった、全長約13kmの雪山トンネルの完工によって2006年に全通したこの高速道路は、台鉄のドル箱路線である宜蘭線にとって脅威となっており、太魯閣号の投入も東へ大きく迂回している宜蘭線のハンデを補うための生き残り戦略である。花蓮には高速道路が到達しておらず、旅客輸送における鉄道の独占状態が今後も続くと予想されるが、羅東・宜蘭では昨年11月の雪山トンネルに於ける大型バスの通行解禁を契機に新設された高速バスとの競争が、今後激化する事は必至だ。東部幹線の電化区間の自強号は近い将来太魯閣号でほぼ統一される計画のようで、今後の動向から目が離せない。

太平洋の洋上にぽつんと佇む亀のような姿の亀山島を右手に眺めながら海岸線を進み、やがて台北へ向けての峠越えにかかるが、この辺りで今朝の早起きが響いて睡魔に襲われ、意識を取り戻した頃には八堵に到着する少し前だった。

縦貫線に接続する八堵からの最終区間は終始トロトロと亀の歩み。私が目を覚ました時にも既に徐行しており、最後の最後で自強号らしからぬ走りぶりとなってしまった。

ほぼ定刻通りに、一昨日の朝にここから旅立った台北駅第三月台に到着。この自強号は西部幹線に直通して彰化へ向かうが、大方の乗客のように私はここでお別れである。

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とりあえず早足で台湾島を一周してみたが、日本では効率化によって良くも悪くも淡白になった鉄道員の営みがここでは色濃く感じられ、日本の国鉄が活況を呈していた時代を擬似体験しているようで、南国の風景共々非常に有意義な旅だった。今回切符が取れなかった太魯閣号や、集集線のようなローカル線など課題はまだ残っており、再び足を運ぶ事になりそうである。

(2007.10.17)


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