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2008.10.03

フランス (2-15)エッフェル塔 On Stage

電車を降り、「Tour Eiffel」の案内表示に従って地上へ。シャイヨー宮のテラスに出たところで、グラデーションのかかった空を衝いて屹立するエッフェル塔が目前に姿を現した。完全な対称をなすトロカデロ庭園越しに、最も美しいアングルですっくと聳える塔。彼の名演を邪魔立てするような無粋な構造物は一つたりとも存在せず、刻一刻と表情を変える空だけが唯一無二の共演者である。これを究極の造形美と言わずして何と言おう。「感動に打ち震える」という言葉はこういう時の為にあるのだろう、きっと。

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イエナ橋を渡って塔の足元へ。さすが世界屈指の超一級観光地、橋を往来するのはおのぼりさんばかりである(あ、自分もか)。

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東京タワーとは異なり、エッフェル塔の真下は第2展望台(高さ115m)まで空洞になっていて、下の写真のようなちょっとした幾何学アートを楽しむことが出来る。ちょっと仰向け気味になって見ることになるので、この姿勢を保つのは大変。中には平然と寝っ転がって眺めている人も・・・

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アーチに唐草模様が施されていたり、東京タワーのような安っぽい色の塗装(航空法の関係で致し方ない面もありますが)とは一線を画する落ち着いたカラーリングだったりと、無機質な鉄骨の集合体もデザイナーのインスピレーション次第でこれだけの芸術作品と成り得るのだと深く感銘を受けた。何よりこれが鉄鋼産業の黎明期である120年前に既に完成していたという驚愕の事実。建設当時は相当物議を醸し、万博閉幕後は解体される予定だったこの塔も、第一次・第二次世界大戦の戦禍を奇跡的にくぐり抜け、21世紀に入ってなお世界中の旅行者を魅了し続けている。ホント、残してくれてありがとう。

Tour_eiffel_04
《塔の真下からシャン・ド・マルス公園を眺める》

股下はがらんどうだし、展望台までどうやって登るのか・・・というと、4本の足の間に斜行エレベーターが通っており、そのうち3本の第1展望台行きのエレベーターにはいずれも凄まじい行列が出来ている。実は階段で歩いて登ることもでき、料金もほんのちょっとリーズナブルなのだが、早朝から既に14時間近くほっつき歩いている私にとっては無理な相談。明日の朝も早いことだし、次回のパリ訪問のお楽しみに取っておくとしよう。

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《暮れなずむセーヌ川》

Trocadéro―[M9]→Chaussée d'Antin La Fayette―[M7]→Cadet

シャイヨー宮のテラスでもう一度夕闇に埋もれゆくエッフェル塔を振り返り、メトロ9号線と7号線を乗り継いでホテルへ帰る。トロカデロ駅構内への階段に足を踏み入れたところで、中からトランペットとドラムによる賑々しい演奏が聞こえてきた。疲れた足を引きずり9号線電車の座席にホッと身を委ねると、今度は途中駅からアコーディオンを抱えたおじさんが乗り込んできて、いきなりプチコンサートのスタート。軽快なテンポの曲からスローナンバーまで5曲ほどノンストップで演奏してくれたのだが、これが思わず聞き惚れるほどの腕前。なんでもパリのメトロでは厳しいオーディションを通過した辻音楽師たちが当局公認の形で活躍しているそうで、その技量もお墨付きというわけ。喜んでおひねりを差し上げるつもりでいたのだが、私は海外旅行ではいつもジーパンのポケットに直接小銭を放り込んでおり席を立たないと取り出せないので、車内が混んでいたこともあり遺憾ながら諦めるしかなく・・・。ごめんねぇ、いつの日かまた出会えたならば1ユーロあげるからさぁ。

【追記】RATPの許可を得て演奏しているのは駅構内のミュージシャン達だけで、電車の中にまで乗り込んでくるのは無許可の人(モグリ)らしいです。今回はたまたま腕のいい人に出会えたというわけで。

午後9時過ぎ、無事ホテルへ帰還。昼食が遅かったので夕食は抜きにし、シャワーと写真の整理を済ませると明日に備えてそのまま就寝。明日は丸一日パリ市内の観光である。

(2008.04.05)


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