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2008.11.12

フランス (3-13)マドレーヌ教会/流星という名の地下鉄

オランジュリー美術館の入場待ちの時のような猛烈な寒気は鳴りを潜めたものの、再びポツポツと降り出した雨。ロワイヤル通りを北へ歩いていくと、コンコルド広場からでもよーく目立っていた、ギリシア神殿を髣髴とさせる姿のマドレーヌ教会(La Madeleine)がズンズンと迫ってくる。

大通りを渡るために側面の方に回り込み、改めて正面へ。ローマ・ギリシャ文化に傾倒していたナポレオンによって「フランス軍の偉業を称える」目的で造られた建物だが、彼の失脚後はカトリック教会に転用。そのため、教会としては他に例を見ない外観となっている。聖女マグダラのマリアが祀られており、焼き菓子のマドレーヌとはまるで何の関係もない・・・ようだ。

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なんとなく「マドレーヌ」という言葉の響きに誘われて訪れた寺院だが、内部も一見の価値がある絢爛さ。建設開始から長らく使用目的が定まらなかったということは、逆に言えば融通が利くということでもあり、現代でもコンサートや要人の葬儀など多目的な用途で使われているそうだ。フォーレの『レクイエム』の初演もここマドレーヌ教会で行われたらしく、こんな厳かな場所で聴く演奏会、きっと雰囲気に呑まれてしまいそうである。

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とにかく巨大、という印象が強く残ったマドレーヌ教会。正面を出て石段の上からコンコルド広場方面を振り返ってみると、ここにもフランスのお家芸(?)であるシンメトリックの調和美が。それにしても今日はよく歩いたなぁ。

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Madeleine―[M12]→St-Lazare―[M14]→Cour St-Emilion

今日は丸一日鉄道には縁の無い日だったので、最後の最後はちょっと趣味活動らしい事もしてみたいと思い、パリ最新の地下鉄路線である14号線に試乗してみることにした。14号線にはマドレーヌ駅からでも乗車出来るが、ちょっと思うところがあって始発駅のサン・ラザール駅へ移動(マドレーヌから一駅)。この区間には12号線が並行しており、当然古い12号線の方が浅い場所を走っていて便利である。

サン・ラザール駅の14号線ホームは地底深くにあり、エスカレーターを乗り継いでぐんぐんと下っていく。やがて辿り着いたホームは、ホームドアも装備された最新鋭の設備を誇っており、第二次世界大戦前にほぼ骨格が完成していた13号線以前の路線とは、まったく趣を異にしている。

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14号線の愛称は「Meteor(メテオール)」。東西高速地下鉄(Metro Est-Ouest Rapide)の頭文字を取ったもので、フランス語の「流星」という単語にもかけられている。その名の通りRER並の速達効果を狙って建設された路線で、既存のメトロ路線と比較すると駅間距離が長くスピードも速い。

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この路線では全自動運転が実施されており、先頭車両の最前部は鉄道ファン垂涎のかぶりつき席となっている。実はわざわざ始発駅まで足を運んだのはこのためで、先発電車を見送って無事この席を確保することが出来た。ロングシートの向かい側には子供が同様にかぶりついていて、カメラを構えるのはちょっと気恥ずかしかったのでやめておいた。

地下鉄の前面展望なんて・・・と思われる向きもあるかもしれないが、路線レイアウトは結構起伏が激しく、三次元空間の中をジェットコースターのように駆け抜けていく様はなかなか迫力があって面白い。なかでも駅間距離が最長となるChâtelet~Gare de Lyon間は最高速度で飛ばし、サン・マルタン運河をくぐった後に半地下の庭園のようなリヨン駅へ向けて急上昇していくポイントは見ものである。

終点はオランピアード駅だが、私は途中のクール・サンテミリオン駅で下車。そのまま引き返すためにコンコースへ出ると、「都心方面はこちらのホーム・・・」と日本語で話す声が聞こえてきた。この駅の近隣のホテル(Sofitel Paris Bercyかな?)に宿泊している団体客のツアコンのようだ。この辺りは14号線開通まではメトロ・RERの路線網から外れていたエリアである。

Cour St-Emilion―[M14]→Pyramides―[M7]→Cadet

時刻は午後7時半、明日はまた早朝から行動開始の予定なので、ここらで切り上げてカデへ戻ることにする。7号線とはピラミッドで接続しており、乗り換えはラクチンだ。

夕食はホテル隣の中華料理屋さんのテイクアウトで済まそうと考えていたのだが、なんと今日は定休日。一番の書き入れ時である日曜日に休業するなんて日本の常識からはちょっと考えにくいが、これはフランスではごく一般的なのだとか。仕方なくカデの商店街を開いている店を求めてうろうろしていると、シャッター通りの合間に一筋の光明の如く、赤い看板を煌々と灯している中華料理屋さんを発見。無事ディナーを調達することが出来た。流石働き者の華僑の人たち、これからも世界各地でお世話になりそうである。謝謝!

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《今夜のディナー》

明日は早くもパリ最終日。街歩きに備えてゆっくりと体を休めることにする。おやすみなさ~い。

(2008.04.06)

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