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2008.11.17

フランス (4-1)パッサージュを抜けて・その1

4月7日、月曜日。この日はパリ東駅16時24分発のTGVでストラスブールへ移動するのだが、それまでの時間をシテ島やサン・ルイ島、マレ地区あたりの散策に充てることにする。6時半ぴったりに朝食ルームへ赴くと、昨日までは全く遭遇しなかった他の宿泊客が後から入って来た。今日は平日でもあり、朝早くから活動するビジネスマンのようだ。

もう午後遅くまでホテルには戻ってこないので、チェックアウトを済ませて荷物を預かってもらう。玄関を一歩出た途端、ひんやりとした空気が体を包み込む。昨晩は相当冷え込んだようだ。

さて、これからシテ島へ向けセーヌ河岸を目指すことになるのだが、そこまでの道のりはパッサージュを巡りつつ向かうことにする。パッサージュとは19世紀前半に流行したガラス屋根付きのアーケード街のことで、その芸術性の高さから百貨店などの大型店舗が発展した現代においても、市内だけで20近くが商店街としての姿をそのままに現存している。なかでも私の投宿先であるカデからルーヴル宮の北、パレ・ロワイヤル付近にかけての一帯がパッサージュの密集地帯になっており、これらを繋ぎながら歩いていくと自然にセーヌ川に到達するという寸法である。

というわけで、昨日は北へ歩き出したところを今日は南へ向かう。この界隈は飾り気のない庶民的な、そして閑静な住宅街となっており、絵に描いたような(と言えるほど良く知っているわけではないですが)詩情溢れるパリの下町の風景が広がっている。住民の一人の生活にスポットを当てれば、そのまま短編小説の一本は出来上がってしまいそうだ。

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そういえば、通りに並ぶ路上駐車の車が一様に雪をかぶっているのには驚いた。確かに昨日は夕方頃から真冬のような寒さになったが、夜になって降雪まであったとは。

道の途中に小さな商店(何でも屋さん。コンビニみたいなもの)があったので、『PARIS PRATIQUE』というパリの市街図を購入しておく(5ユーロほど)。ポケットサイズの冊子になっており、市内20区の全ての通りの名前が事細かに記されている(巻頭の索引で名前から検索も可能)。観光エリアだけなら『地球の歩き方』等のガイドブックの地図の方が日本語表記もあって見易いのだが、中心部を外れると拡大図が載っていないことが多いので、次回のパリ訪問への期待を込めて手に入れておいた。いつかこの地図を片手にパリじゅうを歩き倒してやるぞっ。


《『PARIS PRATIQUE』表紙》

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《Cadetのある9区の地図(クリックで拡大)》

Rue de Trévise→Rue Richerと辿り、最初のパッサージュ、パッサージュ・ヴェルドー(Passage Verdeau)へ。

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ここは北端がぐねっと折り曲がっており、入って少し進むとガラス屋根のアーケードが姿を現す。レストランやブティック、雑貨店などが並んでいるが、こんな朝早くでは開いている店など殆どなく、通勤途中の人々が無言で通り過ぎるのみ。魂を抜かれたように生気がないのが残念といえば残念だが、それでも建築そのものは確かに大いに見ものである。

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こんな寒々とした風景の中で、やはりきっちりと開いているのはカフェバー。窓から漏れる飴色の柔らかな光につい誘われてしまいそうだ。

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パッサージュ・ヴェルドーを抜けると、路地を挟んで続けざまにパッサージュ・ジュフロワ(Passage Jouffroy)の入口が。

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このパッサージュも中央付近でクランク状に曲がっており、突き当たりの壁に取り付けられた時計の上には恐らく竣工した年号である「1846」の銘板が。ということは完成から既に約160年、日本では幕末頃の建物が未だ現役で使われているということか。

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クランクを抜けてすぐ左手には、日本のパリ通の間ではそれなりに有名らしい「オテル・ショパン(Hôtel Chopin)」という二ツ星ホテルが。見るからにクラシックな感じで、なるほど「隠れ家的」な香りがぷんぷんと漂ってくる佇まいである。

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パッサージュ・ジュフロワを抜けると・・・

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メトロ8号線と9号線が地下を走るモンマルトル大通りに出て来た。まるでダンジョンのようなパッサージュから外界へ出てくると、閉塞感から開放されたせいかこの大通りの風景が殊の外広く感じる。

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《モンマルトル大通り》

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《パッサージュ・ジュフロワ・南入口》

次回へ続きます。

(2008.04.07)

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