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2008.12.14

フランス (4-13)ストラスブール・プティット・フランス

玄関を出て表へ。ホテルの前の通りはトラムのB線とC線の線路が走る歩行者天国になっており、すぐ目の前がFaubourg National駅。「ユーロトラム(Eurotram)」と称されるスマートな超低床式の電車が、「ジリリン」と警鈴を鳴らしながら軽快に行き交っている。日本でヨーロッパのLRTが紹介される際には必ずと言っていいほど登場するストラスブールのトラムだが、こちらは明日丸一日を使って乗り歩く予定。今日のところは期待に胸を膨らませつつ見送るのみである。

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この通りを線路に沿いつつ東へ歩いていくと、すぐにイル川に架かる橋へ。渡って川沿いに南下していくと、間もなく「プティット・フランス(Petite France)」というイル川が4つに分かれる中州地帯に出てくる。ドイツ風の木組みの家々がひしめく風情に満ちたエリアで、フランス国内にあるのに何ゆえ「小さなフランス」と呼ばれているかというと、この町が神聖ローマ帝国の領地だった16世紀、当時はフランス病と呼ばれていたらい病患者の収容施設がここに立地していたことに由来しているとか。中州の西端で一直線に川を渡るクヴェール橋(Ponts Couvert)のたもとには、暮れなずむ空の下電飾を瞬かせる一軒のレストランがあり、美味しそうな匂いがフワフワと漂ってくる。

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《クヴェール橋》

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《(上2枚)イル川沿いの風景》

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《イル川の合流地点にあるヴォーバン・ダム》

まだこの明るさだが時刻は既に19時20分、クヴェール橋を行き来する人はまばらで、辺りはひっそりとしている。ほんの3時間前まであの賑やかなパリの街にいたかと思うと、TGVのあまりのスピードに肉体だけが運ばれ、魂がまだ追い付いていないかのような感覚である。あの喧騒がたまらなく懐かしい。

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橋を渡りきったところで右折し、川辺の散策道を上流方向へ(※ストラスブール中心部でのイル川は、南西から北東へ流れている)。ヴォーバン・ダムの横を通り過ぎると、対岸にはモダンな現代美術館の建物の全景を眺めることが出来る。テラスの上からは馬とも鹿とも鳥とも知れないヘンな動物のオブジェがじっとこちらを見つめており、気になって仕方がない。

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日本のコンクリートで護岸された川とは違い、満々と水を湛えたイル川は自然に近い形を留めており、川べりの散歩は楽しい。時間が時間なので適当な所で引き返し、今度はプティット・フランスの中州の中へ分け入ってみることに。

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《クヴェール橋を下流方向から望む》

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途中には回転する橋があり、通せんぼを食らったかと思えば明日乗船する予定のイル川の観光船がゆっくりと通り過ぎていった。


【動画】プティット・フランスの回転橋

石畳の路地の両側に軒を連ねる木組みの家々。これはコロンバージュと呼ばれるアルザス地方の典型的な様式で、2階以上がせり出しているのはかつて建坪で家賃が決まっていたからだそうだ。

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プティット・フランスの中央広場ともいえそうなバンジャマン・ジクス広場まで来ると、観光客も増えて賑やかに。ここら辺の風景は、後ほど遊覧船で水上からも眺めることになる。

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時計の針は20時をまわり、長かった一日もいよいよ残照をとどめるのみ。明日もまた早起きなのでそろそろホテルへ戻ろう。

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さて今晩の夕食は何にしよう?と考えつつ歩いていたら、ホテル前の通り沿いにベトナム料理の店を発見。昼食のファラフェルがまだ腹に残っているので、今夜は控えめに焼きそばと春巻きのテイクアウトで済ませることにした。それにしてもベトナムなんてマイナーな国の料理がどうしてこんな地方都市に・・・と思いきや、そうそう、ベトナムはフランスの旧植民地でしたね。

ホテルへ戻ってくると、ロビーでは高校生くらいの団体がチェックイン待ちで大騒ぎ。部屋に入ってしばらくすると今度はフロア中に彼らの話し声が響き渡る始末だったが、引率者の先生の鶴の一声で水を打ったように静まり返る。それ以後は何事もなく、しっとりとした夜のひと時を過ごすことが出来た。ちなみにこのホテルでは無線LANを介して無料インターネット接続が可能なようだが、せっかく無線LANアダプタを持参したもののドライバの調子が悪かったらしく、電波をキャッチできず。この後も無料・有料交えて無線LANサービスを実施しているホテルに2ヶ所宿泊したのだが、結局旅を通して一度も接続は成功しなかった。もし繋がれば現地からこのBlogに書き込みをしようと考えていたのに残念無念。

シャワー、洗濯、デジカメ写真の整理と毎晩の用事を済ませ、長かった今日一日の思い出を振り返りながらベッドへ潜りこむと、すぐに夢の中へ・・・

(2008.04.07)


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