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2009.01.26

ドイツ (1-4)フライブルク旧市街その2

レストランを出たところで、広場からフライブルクのシンボルである大聖堂(Münster)を見上げてみる。ドイツゴシック建築の最高傑作とも評される建築物で、曇り空を衝く尖塔は「キリスト教世界で最も美しい塔」との異名をとっているとか。かつてユネスコ世界遺産の推薦物件となったこともある(現在は暫定リストから削除)。残念なことに尖塔は目下のところ修復工事中で、てっぺん付近は足場とシートで覆い隠されてしまっている。

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《(上2枚)尖塔。画角に収まりきらないので2枚に分けて撮影しました》

私は生粋の日本人であり、日本の寺社仏閣のようなシンプルな中に造形美を見出す「わびさび」の世界に親しんできただけあって、教会を見ても「ごてごてとした装飾だな」と思っても「美しい」という美的感覚にはどうも結びつきにくいのだが、やはり何百年にも渡り厚い信仰の場として人々の心の支えとなり続けてきただけあって、畏敬の念を感じずにはいられない。

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《大聖堂の外観》

こちらはミュンスター広場の南側、大聖堂の向かいに建っている商館(Kaufhaus)。16世紀に建てられたものだとか。

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《商館》

ミュンスター広場では定期的に青空市場が開かれるそうだが、時間が遅いためかこの時刻では影も形もなし。その代わりにワッフルやクレープ、そしてソーセージ 《ドイツではWurst(ヴルスト)と呼びます》 の屋台が出ており、特にソーセージの屋台には三々五々に人が集まる安定した人気ぶりである。ドイツへ来たからには是非色々とソーセージの食べ比べをしてみたいところだが、あいにく昼食を摂ったばかりなので、また機会を見て試してみることにしよう。

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《ベッヒレが流れるのは道の端とは限りません》

とりあえず大聖堂内部の見学は後回しにすることにし、ミュンスター広場から西へ歩き、街のメインストリートであるKaiser-Joseph-Str.(ヨーゼフ皇帝通り)に出てくる。都心を南北に貫くトラムが走り、デパートや商店が軒を連ねる広い通りはトランジットモールとなっている、フライブルクを代表するような風景である。

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《Kaiser-Joseph-Str.にて》

そのKaiser-Joseph-Str.と、都心部を東西に走るBertold-Str.およびSalzstr.の交点となっているのが、市のヘソであるBertoldsbrunnen(ベルトルトの泉)。フライブルクの繁華街の中でも最も賑やかな場所で、平日の真昼間、そしてこの雨の中でも決して人波は絶えることはない。

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《(上2枚)ベルトルトの泉の様子》

ここはトラムの東西路線と南北路線の交点ともなっており、Bertold-Str.を通る1・3・5系統はもちろん、Kaiser-Joseph-Str.を走破しフライブルク中央駅を経由しない2系統と、全ての系統が集結するトラムの最重要拠点である(実は全ての系統が通るのはBertoldsbrunnenの停留所だけ)。ストラスブールトラムのHomme de Fer停留所に相当するが、単純に線路が交差するだけのストラスブールとは異なり、3系統と5系統の電車はBertold-Str.からKaiser-Joseph-Str.(南)へ交差点を曲がっていくため、複数連結の電車がヘビのように身をくねらせながら通過して行く様子を眺めることが出来る。

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《(上2枚)ベルトルトの泉を通過するトラム》

ただでさえ運転頻度の高いトラムが4系統すべて集まってくるのだから、常に視界に何らかの電車が入っていると言っても過言ではない程に絶え間なく電車がやって来る。交差点の手前で通過待ちをすることもしばしばで、側にオープンカフェでも作ってくれたら一日中飽きずに電車を眺めていそうである。

で、歩行者はというと、その電車が通過する合間を見計らって交差点を渡っていく。幾らトランジットモールとはいえ、あくまでもトラムの通行が最優先。歩行者優先などとうそぶいて偉そうに歩いていては、クラクション・・・じゃなくて警鈴の餌食になりかねないのでご注意を(笑)。

ベルトルトの泉からヨーゼフ皇帝通りを下っていくと、すぐにマルティン塔(Martinstor)の足下へ。ここも門になっており、トラムがひっきりなしに出入りしている。この塔はオーストリアから続く街道がフライブルクの旧市街に入るポイントだといわれており、14歳のマリー・アントワネットもこの塔をくぐってパリへ旅立って行ったのかもしれない。

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《マルティン塔》

上の写真でも確認出来るが、この塔にはマクドナルドが入居している。景観規制が敷かれている為か、あの赤くてケバい看板の姿は何処にもなく、非常に控えめに文字が書かれているのみ。そのお陰で中世の時代に迷い込んだかのような景観が21世紀の今となっても健在というわけだ。日本でも街並み保存地区ならばこれに負けない位に優れた景観も多いのだが、フライブルクの場合は繁華街のド真ん中だというのがやはり凄い。

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《マルティン塔を旧市街の外側から》

ベルトルトの泉とマルティン塔の足下で撮影したトラムの動画を少し。


【動画】フライブルクトラムの走行風景

ヨーゼフ皇帝通りを横断し、ベルトルトの泉の北西にある市庁舎広場(Rathaus-platz)へ。この広場の西側に面してフライブルクの旧市庁舎(Altes Rathaus)と新市庁舎(Neues Rathaus)が隣り合わせに建っている。互いに新・旧と名乗ってはいるものの、どちらも中世の時代の建物で十分古い。新市庁舎は現役で市役所として使われているほか、旧市庁舎の方は1階が観光案内所になっており、私もここで街の地図をもらっておいた。

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《旧市庁舎》

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《新市庁舎》

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《市庁舎広場》

新市庁舎の前の地面にはフライブルクの姉妹都市の紋章が敷石モザイクで描かれている。フライブルクの姉妹都市は2008年現在9都市を数え、日本からは愛媛県の松山市が名を連ねている。でも写真に撮るのは忘れました・・・

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こちらは市庁舎広場をはさんで東側に建っている聖マルティン教会(St.Martinkirche)。

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市庁舎広場の周辺も商店街となっており、人通りはとても多く活気に溢れている。そういえば松山市の中心街も地方都市を中心に全国的に蔓延するシャッター通り化とは無縁の賑やかな町。フライブルクと同じく路面電車が市内を縦横に走っていたり、正岡子規に代表されるように文化の高さも兼ね備えていたりと、この二都市の姉妹提携もなるほど納得という感じである。

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《(上2枚)フライブルクの商店街の様子》

・・・といった具合に、ササっと主な観光ポイントを見て回ったところで時刻は午前3時。そろそろフライブルク訪問のもう一つの目的であるトラムの試乗へと移ることにしよう。

(2008.04.09)



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