« ドイツ (2-5)ドイツのディーゼルカー | トップページ | ドイツ (2-7)FURICO to FURICO »

2009.02.07

ドイツ (2-6)2840 Kilometers Away~ドナウの泉にて~

ドナウエッシンゲンで与えられた滞在時間は丁度1時間。まずは駅舎内のコインロッカーに荷物を預けることにする。私は機内持ち込みサイズのバッグを使っており、一番小さいサイズのロッカーに入れてみたら縦・横はほぼぴったり。奥行きはまだ若干余裕のある感じで、料金はというと2ユーロで済んでしまった。

20080410131537
《ドナウエッシンゲン駅・駅舎》

さて目的地までは地図を見るまでもなく、駅正面から延びるヨーゼフ通り(Josefstraße)をひたすら辿って行けばいいだけ。こんな田舎町を訪れるのは5日前のプロヴァン以来久々なので、ホッとすると共に空気も心なしか美味しく感じる。

20080410131706

20080410131938
《(上2枚)ヨーゼフ通りにて》

ブリガッハ川の橋を渡ると、すぐに黄色い市教会(Stadt Kirche)が見えてくるので・・・

20080410132106

教会の手前のこの門をくぐります。

20080410133732

駅からは10分程度だろうか、ドナウエッシンゲンを訪れる旅人のほぼ全員がこれをお目当てにやって来るこの町最大の名物、『ドナウの泉(Donauquelle)』に到着である。

20080410132537

ドナウ川はドイツに源を発し計10ヶ国を経て黒海へ注いでいく、ライン川と並び称されるヨーロッパを代表する大河。この泉はそのドナウ川の源泉の一つで、ここから流れ出した水は2,840kmもの長旅を経て海へと注いでいくことになる。とはいえそういう謂れがなければ簡単に見過ごしてしまいそうなほど小さな泉で、私が到着した時には見学者は誰も居らず、本当にここで合っているのか少々不安になってしまったほどだ。池があればコインを投げ入れたくなるのは万国共通の心理らしく、底にキラキラと光るものが沢山。

20080410132741

「源泉の一つ」という何だか奥歯に物が挟まったような言いようなのは、この泉はドナウの支流であるブリガッハ川の更に支流に過ぎず、地理学上は源泉とは見做されていないため。本流であるブレーク川の源流はこの町から50km近くも西へ遡ったフルトヴァンゲンという町にあり、両町間で元祖と本家の争いみたいな論争が繰り広げられているとか。まぁ、私も含めてどっちが厳密な源流なのかなんて大して拘っていない旅人が大多数だろうし、町の規模が大きく鉄道も通っているドナウエッシンゲンの方がメジャーな存在なのは道理のようだ。ちなみにブレーク川とブリガッハ川が合流してドナウ川と名前を変えるのは、ここドナウエッシンゲンである。

20080410132704

この泉のそばには日本の歌人・斎藤茂吉の歌碑が立っている。
大き河 ドナウの遠き みなもとを 尋めつつぞ 来て 谷のゆふぐれ

20080410133110

斎藤茂吉は精神科医としても活躍し、この歌もドイツ留学中に詠まれたものだとか。となると既に一世紀近く前からドナウエッシンゲンはドナウ川の源として認知されていたということになる。うーむ、フルトヴァンゲンの立場や危うし。

この泉はとある城の庭の中にあり、美しく手入れされた庭園は晴れてさえいれば散策するのにとても気持ち良さそう。とはいえそんな時間はちょっと足りないわけだが・・・

20080410133419

20080410133431

写真を撮り歩いているうちに一組、二組と見学者が姿を見せ始め、ようやく観光スポットらしく賑わい出してきた。これから町を歩こうにも中途半端な時間なので、案の定ドナウの泉を見るだけで終わってしまったがぼちぼち駅へと戻ることに。時刻は午後1時半過ぎ、昼食を摂ろうにもレストランに入る余裕など到底無いわけで、ヨーゼフ通り沿いにあったインビス(ファーストフードを主に扱う軽食店)でドネルケバブをテイクアウトして駅前の公園でぱくつくことにした。このドネルケバブ、近年は日本でも普及の兆しが見え始めているものの、羊肉や七面鳥を使った本場の味を味わうことはまだまだ不可能。いきおいこうして海外旅行の際に待ちわびていたかのように楽しむこととなる。

20080410134606

食べ終わったところでちょうどいい時間になったので、荷物をロッカーから出して鉄道の旅の続きへ。

(2008.04.10)


« ドイツ (2-5)ドイツのディーゼルカー | トップページ | ドイツ (2-7)FURICO to FURICO »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/224041/43972459

この記事へのトラックバック一覧です: ドイツ (2-6)2840 Kilometers Away~ドナウの泉にて~:

« ドイツ (2-5)ドイツのディーゼルカー | トップページ | ドイツ (2-7)FURICO to FURICO »

スポンサーリンク

Blog内検索

Amazonでお買い物しませんか?

無料ブログはココログ