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2009.02.27

ドイツ (3-2)ベジヒハイムその1

地下道をくぐって駅前広場に出てくる。この駅には立派な駅舎が建っているのだが、省力化の一環なのか中は無人となっていた。例の高機能自動券売機が設置されているので不便を被るわけではないのだが、機械の操作に疎い年配の人などは苦労しそうである。

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《ベジヒハイム駅・駅舎》

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《駅前広場》

早速ではあるがここが最初の撮影ポイント。駅前広場から旧市街を遠望した風景で、駅から市役所が正面に見えるということで作中で佐貫氏も「都市像の模範」と賞賛している。以下、本に掲載されている写真と2008年に私自身が撮影した写真を並べてご覧頂くことにする。

*2008年の写真はクリックすると拡大します。

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この写真が掲載されている『ドイツ道具の旅 Part2(p.65)』の初版の発行が1987年なので、少なく見積もっても20年以上が経過している計算となるが、風景は殆ど変わっていない。左の建物は佐貫氏も宿泊した「Hotel Gasthof Röser」という旅館だが、この建物もそっくりそのまんまである。中を覗いてみるとどうやら現在は休業中のようだったが、食堂のテーブルには綺麗なテーブルクロスが敷かれ花も添えられていたので、廃業したわけではなさそう。四半世紀という歳月もこの町では刹那でしかないようで、この後の探索には大いに期待が持てそうだ。

市役所を正面に眺めながらSteinbachstraßeを進んでいく。突き当たりには若葉が芽吹き鮮麗な緑に包まれたエンツ河畔の公園があり、滔々と流れるエンツの背後には朝もやに霞むブドウ畑の丘。ひょっとすると天国ってこんな場所なのだろうか。

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《公園にて》

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《公園から市役所(の裏側)を眺める》

少し上流方向へ歩くとエンツ川に架かる橋があり、この橋の上から川越しに旧市街の南側を眺めた風景が第二の撮影ポイントである。

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右の写真は4月、一方左の写真は葉の茂り具合から初夏以降に撮影したものと推測されるが、それ以外は何一つとして違いがない。

この橋を渡る通りは「Hauptstraße」の名のとおり、旧市街の中心通りになっているのだが、国道は旧市街のすぐ脇を走るバイパスで通過しているので、ここを通るのは市内に用事のあるクルマだけである。

川を渡ってすぐ左へ折れるこの道をしばらく上がって振り返った景色が第三のポイント。

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右の「LAMN」と書かれた店は現在は入れ替わり、通信関係の会社となっていたが、これまた時が止まっているかのように・・・

そしてこの店先から市役所の裏側を見上げた写真が下のもの。

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城壁の手前(市役所の真下)の建物は建て替わっているが、「optik weber」という名前のメガネ屋さんは現在もこの場所で営業を続けている。そして「子羊」という意味の「LAMN」という屋号の店だった建物、テナントが入れ替わった今でも子羊の看板がそのまま残されていた。

と、しばらくの間感動の余りここで立ち尽くしていると、通り掛かったおじいちゃんが「あれが市役所なのじゃよ」と教えてくれる。私も印刷してきた写真を指差して、「ほら、これが20年前のこの場所の景色なんですよ」と嬉々として語るのだが、残念ながら英語は通じなかったようで。それでもきっとココロは通じ合えたはず。

城壁に穿たれた石段を上っていくと、市役所前の広場(MarktPlatz)に出てくる。一応市のウェブサイトから最低限必要な地図を印刷してきたのだが、ちゃんとした地図を手に入れておきたいので、市役所が観光案内所を兼ねているようなので中へ入ってみることにする。時刻は8時45分、一般的に役所は9時からという“常識”があったのだが、ここは8時半からなので待たずに入ることが出来た。

「グーテンモルゲン!メイ・アイ・ハヴ・シュタットプラン?」と英語とドイツ語のチャンポン(笑)で尋ねてみると、ベジヒハイム市全域の地図と旧市街の見どころを解説したパンフレットの2冊をもらえた。後者の方ではお薦め散策ルートも紹介されており、効率的な観光の一助となりそうだ。このパンフレット、ドイツ語バージョンしか用意されていないということから、この町が観光地として(良い意味で)どのようなポジションにあるのかが容易に想像できよう。対極はやはりローテンブルク(Rothenburg ob der Tauber)だろうか。スタッフは「ごめんね、ドイツ語のものしかなくて」と恐縮してくれるのだが、とんでもない。ずっとこのままでいて下さい。

あらためてはじめの一歩を踏み出すべく、市役所の建物を広場から振り返ってみる。

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20年前どころか中世の時代のままの佇まいといった感じだが、内部は全体の骨格をそのままに現代の建物と見紛うばかりの大胆なリファインが図られ、数百年前の建物が今なお第一線で活躍している(その上今も昔も市役所である)。

地図をゲットしたところで本格的に散策を始めることにする。

(2008.04.11)


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