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2009.03.15

ドイツ (3-10)シュトゥットガルトU-Bahn・その2

中央駅を出発した電車は都心部を地下線で抜け、3つめのOlgaeck手前で地上に躍り出る。ここまでは計4系統の電車が並行していたが、分岐駅のOlgaeckから先は15系統の単独区間へ。その単独区間に入った途端、電車は急坂の立ち上がる道路の真ん中を、VVVFサウンドを高らかに奏でながらグイグイと登り始めた。シュトゥットガルトの都心部はほぼ周囲360度を丘陵地帯に囲まれた盆地のような場所に開けており、この都心部から放射状に広がる交通は、大抵の場合トンネルで丘陵を抜けていくか、もしくは丘をよじ登るかというルートを取っているというわけだ。

それにしてもこの勾配は尋常ではなく、普通の鉄道(ヘビーレールという意味で)なら間違いなくラックレールが必要になるほど。座席に座っていてもスイスの登山鉄道よろしく、窓枠の水平線(垂直線)から景色が大きくズレてグイっと傾いているのが手に取るように分かる。さすがにリスボンの市電ほどのインパクトは無いが、十分驚嘆に値する線形である。

ヘアピンカーブも交えつつ住宅地の中を丘の中腹まで上がっていくと、やがて専用軌道となった線路は右手に幹線道路を従えて山林へと入っていく。依然として100パーミル超の急勾配は続き、これはもうまるっきり登山鉄道そのものである。地下鉄→路面電車→登山電車と一粒で三度もおいしいこの路線、まるで京阪京津線を10倍くらいにスケールアップしたかのようだ。

別の路線の線路が合流してくるとRuhbank (Fernsehturm)に到着。ここはシュトゥットガルトのランドマークのひとつであるテレビ塔(Fernsehturm。展望台あり)の最寄り駅である。ちなみにこの駅で合流してくる線路、実はOlgaeckで右手へ分かれて行った線路の延長線上であり、系統でいえば7系統に該当するのだが、麓から長大トンネルで標高を稼いでくる言わばバイパスルート。ここから先は再び7系統(+8系統)との重複区間となるが、都心方面へはこの7系統の方が速い。

Ruhbank (Fernsehturm)を出ると比較的平坦な地形となり、当方の路線も専用軌道の郊外電車っぽい雰囲気に。駅や軌道といった設備は最近出来たかのように真新しく、どこかニュータウンの新線を思わせる佇まいである。

中央駅から20分、Heumadenに到着。7系統の電車はこの先Nellingen Ostfildern(昨日訪問したエスリンゲンの町の近くに位置する)まで運行されるが、15系統はここで終点となる。折り返し駅だけあってきっとそれなりの規模の集落なのだろうが、駅の南側には広大な田園地帯が広がっており、牧歌的な空気が漂っている。

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《Heumadenに到着し、そのまま折り返しとなる15系統電車》

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《ホームから駅南側を眺める》

折り返しまでの間、電車のインテリアをひとしきり観察。カラースキームは暖色系で統一されており、リビングルームのような落ち着きのある空間が演出されている。なかでもクッションの効いたシートの坐り心地は出色で、比較的短時間の乗車が想定されたU-Bahnには勿体無いほどだ。ぶっちゃけDBの新型ローカル列車など足元にも及ばないほどの優れたシートで、むしろ日本へ持って帰りたい!?

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もう少し続きます。

(2008.04.11)


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