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2009.04.01

ドイツ (4-3)ああ、愛しの客車列車

IC2065 Stuttgart Hbf(10:07)→Nürnberg Hbf(12:17)

10時07分発、ニュルンベルク中央駅(Nürnberg Hbf)行きインターシティは、シュトゥットガルト中央駅地上ホームの東の端、16番ホームからの発車となる。ホテルは西口に近い場所にあるので、構内を延々と横断することに。

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チケットはジャーマンレイルパスを利用するため、直接ホームにやって来た。今日DBを利用するのはシュトゥットガルト~ニュルンベルク間の百数十kmのみなので、全線乗り放題のパスをこれだけの為に消化するのは一見勿体無いようにも思えるが、DBのチケットを正規運賃で買うとえらく高くつくので、ユースパスならば充分元が取れるのだ。ジャーマンレイルパスは有効日数が増えるに従って一日当たりの価格も安くなるので、ユースではない通常版でも、ある一日を取れば損をするように思えても全日程の総額では返って得をするケースも枚挙に遑が無さそうだ。

さすがに発車20分前ではまだ列車は到着していなかったが、線路の向こうから何と蒸気機関車が煙をモクモクと吐きながら16番ホーム(の先端)へと入ってきた。ドイツは鉄道先進国らしくファン人口も非常に多く、日本と同様に古い車両の動態保存が盛んなようだ。日本と異なるのは、単に列車を乗り回したりカメラを持って追い掛け回したりするだけでなく、社会人ボランティアとして保存活動に積極的に携わる人が多いことである。我が国の鉄道趣味は「成熟した大人の趣味」と呼ぶには余りにも掛け離れた状況だが、ひとりひとりのファンが鉄道界の発展へ如何に貢献すべきか、社会との係わり方を含めて我々も大いに見習うべき点がありそうだ。

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蒸気機関車がそそくさと退場していくと、ほぼ入れ替わりにインターシティが入線。ICEもいいが、日本だと定期列車では寝台特急以外に残っておらず「無い物ねだり」なのもあり(韓国や台湾あたりへ足を運べば幾らでも走ってますが)、やはり客車列車の魅力には勝てまい。機関車を先頭とした7両編成で、シュトゥットガルト中央駅は頭端式なので、ニュルンベルク方面へ出発する際には制御客車を先頭とした推進運転となる。


【動画】シュトゥットガルト中央駅に入線するIC

この列車はカールスルーエ始発だが、シュトゥットガルトで乗客はほぼ入れ替わる。ちょうど目の前に止まった車両に乗り込むと、これは生まれて初めて経験するコンパートメントスタイルの車両だった。しかも2等車ながら1等車を格下げしたもので、別にアコモデーションが陳腐化しているわけでも無さそうだし、座席はさながらソファに腰掛けているようですこぶる坐り心地がよく、非常に得をした気分である。

ホームの向かい側から出発するザルツブルク行きのICには若干遅れが出ていたようだが、当方の列車は定刻どおり出発。私が陣取るコンパートメントは定員6名のところ4人でゆったりである。しばらくは都市近郊の風景が続き、S-Bahnなどの近郊列車とも頻繁にすれ違っていたが、十数分もひた走れば長閑な風景に早変わり。

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それにしてもコンパートメントの静粛性は傑出したもので、耳を澄ませばほんの微かに聞こえる台車の音を除けば、それこそ空調の動作音しかしないという感じ。私がカメラを構える度に発するレンズが迫り出す音さえ耳障りに感じる程で、車窓風景の撮影にはかなり気を遣ってしまった。

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《コンパートメント客車の通路》

在来線ではあるが特急列車らしく停車駅はかなり絞っており、乗客の乗降も極めて少ない。私のコンパートメントもまったりとした空気が支配し、不遜ながら気を抜くとうつらうつらしかけることも。アーレン(Aalen)を過ぎてしばらくすると線路は単線になり、湿地帯を走ったりと景色はなかなか変化に富んでいて楽しい。まだまだ春先ではあるが緑は鮮やかで、晴れ上がった空もあいまって気分は爽快である。

そのローカルムード漂う単線区間も長くは続かず、クライルスハイム(Crailsheim)からは再び複線に復帰。間もなくバーデン=ヴュルテンベルク州を抜け、ドイツ最大の州(面積において。人口は2位)であるバイエルン州へと入る。レジデンツ(宮殿)とバッハ音楽祭で知られるアンスバッハ(Ansbach)は最後の停車駅で、しばらく走ると通過駅の案内標識にはS-Bahnを表す「S」の文字が現れるように。いよいよニュルンベルクの都市圏に入ったようだ。

やがてシュトゥットガルト以来の大都市らしい風景となり、線路が何本も寄り添ってきて通過式のニュルンベルク中央駅15番ホームに到着。時刻は12時17分、定刻での到着である。ここ数日の所天候は思わしくなかったが、初めて降り立つバイエルン州はさわやかな青空で迎えてくれた。

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(2008.04.12)


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