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2009.04.22

ドイツ (5-3)大聖堂のスズメたち

最前列のすぐ後ろ、中央通路のすぐ横というど真ん中の席に腰掛ける。20分前の時点でガラガラだったため、今日の参加者は少ないのかな?と思っていたら、その後どんどんと席が埋まり、遂には立ったままの人まで。やはり見るからに観光客という人が多い。

その皆さんお目当ての少年合唱団、『ドームシュパッツェン(Domspatzen)』が奥にスタンバイし、起立の合図と共に司教様をはじめ聖職者の方々の入場。キリスト教徒でない私にはミサの流れなんてまるで分からないので、周りの人に合わせて立ったり座ったり。

大雑把に言うと聖書の朗読と聖歌の斉唱を交互に行うといった感じなのだが、その聖歌パートがドームシュパッツェンの出番。ドームシュパッツェンとは「大聖堂のすずめたち」という意味で、ウィーン少年合唱団と並んでヨーロッパを代表する、1000年にも及ぶ長い伝統をもつ聖歌隊。数百人のメンバーのうち、海外遠征にも出られる選抜組はわずかに100名弱らしい。

堂内は暗いので、シャッタースピードを稼ぐために最広角で撮影。これでは小さいので・・・

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トリミングしました。最前列でもかなり遠いです。

20080413104545b

彼らの澄んだソプラノボイスが静謐な空気の中に響き渡り、参列者の歌声がそれに重なる。なんというか、少年合唱団というからにはもう少しキーンと高いトーンが基調なのだと想像していたのだが、意外にも低・中・高とバランスの取れた構成である。声変わり前の子だけではなくティーン層の年長組も多く参加しているので、当然といえば当然なのだが・・・。宗教施設だけにあまり大っぴらにカメラを構えるのも躊躇われたので(それでもビデオカメラや一眼レフを向ける人も多数)、しっかり心のレコーダーに録音しておいた。

参列者が一緒に歌う聖歌は堂内で配られる歌集に載っているのだが、そのページ数が祭壇の両端に設置された7セグメントディスプレイに表示されるのを見て、「おー、ハイテクだー」と驚いてみたり(笑)。なんか教会って電子機器とかに一番縁遠いイメージの世界じゃないですか。

朗読、合唱、お祈り・・・と続き、やがて献金のかごが回ってきたが、ジーンズに突っ込んだ小銭を取り出すのにまごついているうちにあっさり通過。「平和の挨拶」ということで隣の人と握手をしたりと、生まれて初めて参加するミサは右も左もわからず面映いながらも、またひとつ自分の世界が広がったような気がして良い経験になった。

20080413110945
《祝福を受ける参列者》

全プログラム(という言い方もどうかと思いますが)を終え、席を離れたのが11時20分。80分という“長丁場”であったが、もし一言感想を問われたならば、

「ただただ寒かった」

と答えたいところ。4月中旬とはいえまだまだ冬と春がせめぎあうこの時季、巨大な建物ゆえに暖房の使えない堂内は真冬のような寒さ。室内なのに手袋まで取り出してはめる始末である。このドームシュパッツェン、わざわざ日程を調節してまで聴きに来る価値があるかと聞かれれば少々悩むが、もし都合よくスケジュールが合えば是非是非。そして晩秋から冬、初春にかけては万全の防寒対策も。

ミサ終了後トイレに直行し、宝物の収められた大聖堂のミニ博物館を見学したのちは、本格的に旧市街を散策することに。

*ミサに参加するのにもちろんキリスト教徒である必要はありませんが、これはコンサートではなく信仰行事ですので、敬意の気持ちとTPOは忘れずに。ひとり日本人らしい女性が帽子とサングラスというあんまりな格好で座っていて恥ずかしかったです。

(2008.04.13)


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