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2009.05.26

ドイツ (7-2)世界遺産を独り占め~ヴュルツブルク・レジデンツ~

コインロッカーに荷物を預けて出発。この後のスケジュールとの兼ね合いで、ヴュルツブルク中央駅を発つ時刻は12時27分と決めているので、滞在時間は丁度4時間ということに。最初に目指すのはユネスコ世界遺産にも登録されているレジデンツ(Residenz)で、駅からの道のりは1km弱といったところ。もちろん歩いて向かうことにする。

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《ヴュルツブルク中央駅・外観》

あまりひと気のない大通りを進み、10分ほどでレジデンツ前に到着。いかにもヨーロッパのバロック宮殿でござい、と言いたげな、あくまで王道を行く佇まいである。

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開館時刻は9時(11~3月は10時)だが、10分ほど早く着いたため、宮殿前の広場でボーッと。入り口の扉が開いたと同時に入場したので、自分が今日一番乗りの見学者である。チケットは5ユーロ。

順路に沿って大階段を上ると天井いっぱいに広がるのが、一枚画としては世界最大のフレスコ画。大階段とこの天井画を合わせて「階段の間(Treppenhaus)」と呼ばれている。あまりに巨大なためとても一度に視界には入りきらないわけで、つぶさに見るには双眼鏡が必要かも。小さな窓からほのかに差す光の中で、どこか妖しげな雰囲気をまとっている。

*館内は撮影禁止なので、残念ながら一切写真はありません。

階段を上りきって最初の部屋が「白の間(Weisser Saal)」。その名の通り、部屋の床以外の5面すべてが漆喰の白でいっぱいの広間である。

続く「皇帝の間(Kaisersaal)」は・・・ なんと目下のところ修復工事中。部屋全体を工事用の足場が埋め尽くし、レジデンツ随一の豪奢さを誇るらしい装飾も、足場の隙間からチラッ、チラッと見え隠れするのみである。

このあとも「緑の部屋」などの特徴的な部屋をはじめとして、宮殿内部をぐるりと巡ってみたのだが、不思議なことに私以外の見学者はゼロ。たまに部屋の監視員と出会うくらいで、ほぼ無人の宮殿内は耳鳴りがするほどの静寂に包まれている。照明が無く弱々しい自然光のみで室内を照らしていることもあり、ちょっと不気味な感じも。とはいえ、誰もいないバロック宮殿なんてそうそう体験できるものではないが・・・

順路の最後はギャラリーになっている。この宮殿、第二次世界大戦のさなかイギリス軍の爆撃によりほぼ完全に破壊され、そこからの復興の様子がパネル展示されていた。途方も無い数のピースを集めて組み立てるその工程も脱帽モノだが、あの「階段の間」の天井画が見事戦火を耐え抜いた、つまりほぼオリジナルの形のままで残っているというのが凄い。宮殿自体は数十年前に再建されたものだが、このような不屈の精神を見せ付けられると、数百年レベルの建造物以上に「世界遺産」の肩書きが相応しく思えてくるものである。

フロアを一周したのち、もう一度「階段の間」の天井画を見上げつつ大階段を降り、建物の外へ。結局宮殿を見学していた1時間あまりの間、他の見学者とは誰一人として遭遇しなかった。まだ観光シーズンが始まったばかりのこの季節、しかも平日の早朝という条件が揃ったこともあるが、宮殿を独り占めというえらく貴重な経験をさせてもらったのだった。

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《館内にあった観光ポスター。「お城天国・バイエルン」と銘打たれては、制覇したくなってくるではありませんか・・・》

さて、このレジデンツには付帯施設としてホーフ教会とホーフ庭園がある。教会の方は時間の都合と興味がさほど無かったということもあって飛ばしたのだが、庭園は見に行ってみることにする。宮殿とは入り口が別になっており、どちらも入場料は不要。

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《ホーフ庭園入り口》

庭園内はちらほらと花が咲き始めてはいたものの、まだまだ冬の余韻が残っておりどこか寂しげ。しかし、こちらの方向から眺めるレジデンツの姿は秀逸で、ここを訪れたからには絶対にこちらから眺めてみたいもの。

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一通り回ったところで、次はレジデンツの西にある大聖堂へと足を向ける。

(2008.04.15)



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コメント

僕とは逆に、レジデンツに最初に行かれたんですね。
僕はマリエンベルクから戻る足でレジデンツに行きました。
外から見るよりも、中がすごいんですよね。
写真撮影禁止だったので、心の中に思い出をしまいつつ、
自分だけのひそかな楽しみにしてしまってます(笑)

私もマリエンベルクとレジデンツ、どちらを先にしよう?とふと迷ったのですが、レジデンツの方をじっくりと見学したかったので、時間の配分を考えてこういう順番になりました。
修復工事の影響で一部が見れなかったというのは私と同じなんですね。仰るとおり、建物正面のどことなく武骨な外観と内部の絢爛さとのギャップが印象的だったような気がします。そして横からだと全然違う建物にも見えるところも。1時間かけて見学しただけあって充分お腹いっぱいになったのですが、やっぱりヴェルサイユ宮殿はこの何倍も凄いんかな・・・と想像してしまいますね。ココみたいに独り占めなんて絶対に無理でしょうけど(笑)

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