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2009.06.13

N700系に乗ってみました

こういうBlogを開設しているだけあって自他共に認める鉄道ファン、さらに分類すれば「乗り鉄」である私ですが、事業者単位ならばともかく日本の鉄道全線乗り潰しとか全車種制覇だとか、金の無駄遣いあまりにスケールの大きすぎる話には到底挑戦する意欲は湧かないわけで。そんな自分でも東海道・山陽新幹線の全車種、0系から700系まで全て乗車経験があるという、その気になれば一日でも達成できそうな軽~いタイトルは保持していました。N700系が営業運転を開始した2007年7月までは・・・

それからというもの、どうにも喉の奥に小骨が刺さったようなモヤモヤした気持ちに苛まれ続け(オーバーですが)、然りとて新幹線に乗るような用事もないし・・・と後手後手になって丸2年。ある日・・・というか昨日なんですが、


別に遠くへ行かなくてもいいじゃん。


とピーンと来て、デビューから2年が経ちそろそろ編成数も出揃って乗りやすくなったこともあり、善は急げとばかりに久しぶりの新大阪駅新幹線ホームへ。

で、これがきっぷなんですが・・・

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はい。京都までです。乗車券540円に自由席特急券840円というアンバランスさがたまりません。在来線を走っても25分の新快速に喧嘩を売るような乗り方ですね。ちなみに<のぞみ>が隣の駅に続けて停車し、尚且つ200km/h以上のスピードを出す区間と言えば、新大阪~京都の他には新大阪~新神戸(但し半分はトンネルの闇の中)と小倉~博多くらいです。

新大阪発の上りでは、現在博多始発の00分発と広島始発の17分発が必ずN700系の充当される列車となっています(厳密に調査したわけではないので間違いがあるかもしれません)。新大阪に着いたのが9時45分だったので、10時00分発の<のぞみ8号>に乗ることにしました。00分発と17分発、どちらも新大阪始発ではないのですが、あまり混んでいなかったので無事に窓側の座席を確保。

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ここ数年は海外旅行どころか国内旅行でも航空機利用ばかりで、高速鉄道への乗車は昨年5月のTGV/ICE以来となり、新幹線に限ると2007年1月以来実に2年半ぶり。ということで、京都到着までのごく短い時間に感じたことの羅列です。

●まず思ったのが、聞いていた通り窓が小さい!ということ。一列毎の小窓になったのは300系からですが、世代が進むにつれてサイズが小さくなる傾向はあったものの、ここへ来て大胆にリサイズ。窓と桟の幅がほぼ同じというのはさすがに衝撃的です。そういえば新型旅客機のB787では窓が拡大しましたが、このペースだとそのうち新幹線と飛行機で逆転してしまうのでは。

●ウレタンを重ねただけの700系の座席はどうやら評判は芳しくなかったようで(私は嫌いじゃないですが)、それを受けてバネ入りの座席となったらしいのですが・・・ え、どこが変わったんですか?と言いたくなるようなまるで変化の感じられない座り心地。とはいえ変にフニャフニャしているよりは寧ろ硬めの方が体に掛かる負担は少ないですし、背当ての詰め物もしっかり入っているのでゴリゴリとした不快な感触もなく、普通車の座席としては十分合格点かと思います。ただ、700系からの「改善」という点では過度な期待は禁物です。

●普通車の座席の幅ですが、B席以外の幅が700系の43cmから44cmに広がったそうです(B席は46cmで変わらず)が、もちろん実感できるはずもなく。ここは車両の進化とは裏腹に初代0系の時代からほぼ手が加えられていない部分で、座席間隔が104cmと広々としているだけあって余計に狭っ苦しさが目に付いてしまいます。2列+3列の大原則を崩せないという事情があるにせよ、何とかならないものでしょうか。

●窓側のA席とE席にはパソコンの電源などに使えるコンセント付き。700系の一部の編成にも装備されていましたが、各車両客室最前部と最後部の壁にしか無かったので、N700系では全体の2/5と大幅増になりました。とはいってもあくまで全席装備が理想の形。窓側席に優先使用の権利があると考えるのが自然ですが、このコンセントを巡ってつまらない諍いが起こりはしないかと少々気になるところです。

●このN700系、なんといっても東海道新幹線の最高速度・270km/hでの走行区間の拡大を狙い、新幹線では初めての車体傾斜機構を採用したのが最大の特徴ですが、傾斜角もたった1度ではこれまた実感できるわけもなく。それよりもずっと体感し易いのが通勤電車並み(2.6km/h/s)になった加速度で、ホームを離れてから高速域に達するまでが早い早い。まさかシートの背に体を押し付けられるような鋭い加速を新幹線で味わえるとは思いもしなかったですね。東海道新幹線のみならず山陽新幹線でも発揮されるだけに、むしろ注目されるべきは車体傾斜よりもこの高加速度のような気がします。

●ユニバーサルデザインに則って、号車表示などのピクトグラム、車内案内表示機や行先表示のサイズが格段に大きくなり、視認性が大幅に向上しました。

●デッキなどの共用スペースの壁面はダークグレーのシックな色使い。実用一点張りの国鉄時代の車両のデッキからするとまさしく隔世の感があります。

●全席禁煙となり、非喫煙者が16両フルに使えるようになったことは朗報。

と、気がついた点を並べてみましたが、白を基調とした明るめの客室など700系そのものという感じですし、さすがに新規の系列番号を与えられなかっただけあり、結局のところは700系のマイナーバージョンアップという結論に落ち着きそうです。急曲線の多い東海道新幹線区間での速度向上、そして山陽新幹線での300km/h走行を経済性と居住性を両立して実現したということで、間違いなく現時点での「のぞみ型」の完成形と呼べる車両だと思いました。

新大阪から京都までは14分、一昨年乗車した台湾新幹線の台北→桃園間の20分も相当短かったですが、まさかの最短記録を塗り替えてしまいました。今後続々と増備され、いずれは全ての<のぞみ>がこのN700系に統一される予定です。世界に誇る「Shinkansen」ブランドの旗頭を担う新星に心からのエールを送りたいと思います。

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(2009.06.13)


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