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2009.11.08

四国62h (2-1)朝とて日差しは容赦なく

7月20日、日曜日。カーテンを開ければ既に日は高く、ピーカンの青空が広がっている。今日はほぼ一日中列車に乗り通しではあるが、やはり昨日と同様に真夏の猛暑に見舞われそうだ。

朝食を摂りにダイニングへ移動するが、廊下に冷房がかかっておらず蒸し風呂状態。ダイニングに下りれば給仕スタッフの手が足りておらず、パンの皿が足りなくなりコーヒーカップのソーサーまで動員するという不始末である。おまけにガラの悪い男の団体が憚りもなく大声で話しており、朝っぱらからイライラが募る。このホテル、公式サイトを見る限りでは「オシャレなデザイナーズホテル」を志向しているようなのだが、部屋の照明がゆがんで取り付けられていたり、一番忙しい朝の時間帯にダイニングの給仕係とフロント担当を一人で兼任するという暴挙を働き、そもそもフロントに係が常駐している事が少ないという、「あぁ、人件費や光熱費を削りまくってるんだなぁ」と、客の目に見える形での露骨なコスト削減が行われていて幻滅である。シングル一泊5,040円というのは、ビジネスホテルとはいえ高知レベルの地方都市ならばそれなりのプラスアルファが求められるはずだが、このように外面だけを取り繕っていては、本質を見抜く目の肥えた旅行者は二度も泊まりたいとは思わないだろう。三連休期間でありながら10日位前まで空室があったのもむべなるかな、という印象である。

昨夜のこともあって高知の印象はかなり悪いままで出立することになりそうだが、もう高知なんかにそうそう来る機会もないだろうから、ツイていなかったと諦めるほか無かろう。とっととチェックアウトし、列車の発車時刻までの時間を利用して、ホテル近くのはりまや橋へ立ち寄ってみることに。屋外へ出れば、午前9時という時刻でももう汗がじんわり出てくるほどだ。

はりまや橋といえば、札幌の時計台や沖縄の守礼門あたりと並んで「日本三大がっかり名所」などと揶揄される事も多いスポット。なにぶん恣意的な選考なので定説などが存在するわけではないが、少なくともはりまや橋については一角を占めるその地位は磐石なものに思える。

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現在の橋は1998年につくられたもので、橋の架かる小川も人工のもの。高知の生命線である国道32号線が通り、県内一の交通の要衝である「はりまや交差点」の知名度に比べれば拍子抜けのショボさだが、やはり腐っても観光地、度々観光客が訪れてはカメラを向けていたのだった。

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《こちらがはりまや交差点》

はりまや橋の横を走る駅前通りには頻繁に土佐電鉄の路面電車が行き来し、折角高知へ来たというのに一度も乗らないまま去ってしまうなんて、「テツ」の風上にも置けぬ(実は赤岡の絵金祭りに重ならなければ、早めに高知へ帰ってこの路面電車に試乗する予定だったのです)。というわけで3駅だけではあるものの高知駅まで乗車することに。名鉄の岐阜市内線から移籍した592形電車で、ロートルながらもこの南国の地で再度活躍の場を与えられ、イキイキと走っている。岐阜市内線時代は半ば厄介者扱いされていたので、この第二の人生の方が輝いているように感じられた。

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高知駅到着。現在このターミナルは駅前広場の整備完了に伴い、やや北側へ移設されている。

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この駅正面で本日最初のリアルタイム旅行記をアップすべく携帯のカメラを構えていると、この広場に面した1番線にこれから乗車する《南風1号》が入線してくる所だった。前のエントリでも触れた幼少時の高知旅行では桂浜を訪れたものの、その夜に妹が熱を出し、慌てて新居浜へ帰る羽目になったという思い出があり、どうも高知とは相性が悪いのか。

ホームへ上がると、安芸から追いかけてきたオープンデッキ車両が旅立ちを見送ってくれた。昨日と同じく10時19分発の奈半利行き列車となり、今日もまた何も知らない乗客を恐怖の暴風地獄へいざなうわけだ。

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次回は特急列車で中村へ出発します。

(2008.07.20)


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コメント

初コメントです。フェリーと鉄道が好きで、旅行記をブログで書いている者です。
実は、3月に四国へバースデーきっぷを使ってフェリーと鉄道旅をしようと思っています。
非常に参考になり、非常に感謝です。海外の鉄道も乗るべく企んでいるので、同じく参考にしたいと思います。今後よろしくお願いいたしますm(__)m。

naitya2000 さま

初めましてsun コメントいただきありがとうございます&こちらこそどうぞよろしくお願いいたします。

バースデイきっぷの旅の立案の参考にして頂けたということで、私も嬉しく思っています。鉄道旅行が好きな方ならば是非一度は使っていただきたい、非常にお得な切符ですので。私もフェリーの旅には興味があるのですが、近年はどうしても鉄道&海外偏重になってしまい、なかなか体験できず仕舞いです……。

naitya2000さまのBlogにも先ほど少しお邪魔しましたが、なかなか精力的に旅をなさっているようで感服しました。また改めてじっくりと拝見させていただきます。四国の旅の旅行記も楽しみにしています。

chikocrapeさま
正直、ブログを読ませて頂いて非常に感動しました。私にとって目指すべき旅行記ですm(__)m。
実はオランダとベルギー、フランスに鉄道旅行を考えているので参考に致しますm(__)m。
なお、私の専門分野はフェリーです。よろしくお願いします。

naitya2000 さま

いやぁ…… 恐れ多いお言葉感謝です。長編の旅行記は1日あたり一ヶ月近くの執筆期間を掛けているので、正直労力は半端ないのですが、参考になったと仰って頂けるのが最高の労いになります。

国内外の豪華クルーズ船の情報こそ各種メディアでしばしば目にするものの、日本の沿海フェリーは普段親しむ機会が全く無いため、naitya2000さまの詳しくて丁寧なレポートに目から鱗の連続です。単なる安価な移動手段ではなく、フェリー乗船を軸に旅行を計画したくなるような魅力が伝わってきました。

私は自分で旅をするのはもちろん、他人様の旅行記で疑似体験するのも大好きなので、四国/仏・白・蘭旅行記共々、今から楽しみにさせていただきます。…気が早いのは承知で(笑)。

ありがとうございます!
よろしければリンクしていいでしょうか?

もちろんOK!です。早速こちらからもリンクさせていただきました。それでは今後ともよろしくよろしくpaper

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