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2009.11.18

四国62h (2-8)夕闇を掻き分けスプリンターは駆ける

夕方になって到着した宇和島市は、愛媛県南予地方の中心都市。近年は人口の流出が著しいものの、約9万の人口を抱えており、JR四国直営のホテルを併設した駅ビルや広い駅前広場、そして駅前から延びる商店街など、駅周辺を概観しただけでも今朝高知を出てきて以来久々となる都会らしい風景である。徳島から先の牟岐線や高知から先の土讃線ではただひたすら辺地へ下っていく印象が強いものだが、松山から先に延びる予讃線の終端にもこのように拠点都市が築かれており、そういった点で先の2線とは趣を異にしている。

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《宇和島駅の駅前広場》

《四万十トロッコ》からは10分ほどの待ち時間で松山方面行きの特急列車に接続しているが、これについては見送ることとし、宇和島で郷土料理を賞味してから後続の列車で宿泊地である松山へ向かうことにする。

で、こちらがそのお目当てである『鯛めし』。固有名詞こそ愛媛県の郷土料理としてお馴染みの存在だが、東予地方や中予地方で供される焼いた鯛を乗せた炊き込みご飯とは、名前こそ同じでも全くの別物。生の刺身を特製のタレと生卵、きざみのり・ねぎ・海藻・しその葉などの薬味と混ぜ合わせ、茶碗に盛ったご飯の上にかけて頂く野趣あふれる料理である。

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《南予バージョンの鯛めし》

炊き込みご飯の方は以前家族旅行でしまなみ海道を訪れた際、毎晩ナントカの一つ覚えのように出されてうんざりした覚えがあるが、こちらの方は新鮮な気持ちで頂くことが出来た。昨日の夕食はひどかったが、今日については満足満足。
かどや「駅前」本店(駅から徒歩2分!)

デザート(アイスモナカ)まで食べてのんびりしているうちに1時間。時間を見計らって宇和島駅へ戻る。宇和島の夏の風物詩として遠方からの来場者も多い『和霊大祭(うわじま牛鬼まつり)』を目前に控え、改札前では地元の園児たちによる七夕の飾り付けが来訪者を迎えてくれる。宇和島は12年前の周遊券の旅の際に宇和島城だけを訪れており、懐かしくはあったが今回の所はごく短い滞在で通過する。

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特急宇和海24号 宇和島(19:02)→松山(20:22)

19時02分発の松山行き特急《宇和海24号》は、18時54分到着の《宇和海17号》の折り返しとなり、車内整備は慌しく行われる。いきおい改札開始も発車直前にずれ込むわけで、ホームの先の方に止まる号車の利用客の足取りは自ずと速くなる。ここでとうとう「アンパンマン列車」との邂逅を果たすことになったが、これだけ特急列車を乗り回しているのだから却って出遭わない方がおかしいという話も。

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アンパンマンキャラのラッピングはグリーン席区画まで侵食しているが、インテリアについては一切手を加えられておらず、ホッとするやら寂しいやら。しかしすぐ隣の普通車指定席区画は…!(こんなの) 何を間違ったのかビジネスマンが独りで座っており、公開羞恥プレイの憂き目にあっている。

この《宇和海》は土讃線の高知以西の特急と同じく愛媛県内のローカル特急の位置づけだが、宇和島をはじめとして西予・八幡浜・大洲・内子(町)と小都市が密に連なっており、まだ高速道路が全通していないこともあって1時間ヘッドの高頻度運転(《しおかぜ》《いしづち》を加えて)が実施されている。14往復のうちグリーン車が連結されているのは3往復のみで、運良くこの24号はそれに該当していることに。伊予市以東の予讃線電化完成後はこのように大部分の列車が松山を境に分離されてしまったが、僅かながら岡山・高松直通の列車も残っている。

日没寸前に出発したこともあって刻一刻と暮色は濃くなり、道半ばではもう夜汽車の雰囲気。もっともこの区間では宇和海(豊後水道)が時たまちらっと見える程度でこれといった見どころには乏しく、私もそれを見越して夜の便を選択したわけであるが。

伊予大洲で予讃線の旧線と新線に分岐し、内子を出てエグゾーストノートが俄かに高まれば、闇の中でも新線区間に入ったことが分かる。俗に“海線”とも呼ばれる伊予長浜経由の区間は以前に乗車を済ませてあるが、その時に乗ったのはキハ32形。オールロングシートなのは百歩譲ってまだ容認するとして、全区間乗り通せば2時間以上にもなるのにトイレが装備されておらず、行程後半では景色も上の空で必死に尿意をこらえていたという忌まわしい思い出が。運転士に申し出れば途中駅でトイレ休憩を取ってくれるという話もあるが、その分ダイヤは乱れるわけだし、第一無人駅の衛生状態最悪のボットン便所を使うというのは感心しないもの。ローカル線の維持のためにはもちろん合理化は避けられないわけだが、トイレを取り払ってしまうというのは流石に越えてはならない一線を越えているように思えるのだが…。

20時22分、松山駅到着。宇和島-松山間96.9km(内子経由)を1時間20分、表定速度は72.7km/hと算出され、山岳区間が主の非電化単線としては俊足のスプリンター(短距離走者)ぶりである。

今夜の宿は駅を出てすぐの「ターミナルホテル松山」。どうせ寝るだけなので値段優先で選んだが、禁煙室が用意され有線LANによる無料インターネット接続も可能と、素泊まり\3,980-にしては設備は充実している。朝食は和食を希望していたのに売り切れだったが、これはまた明日の朝改めて考えることにした。

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《うむ… 狭い》

一日じゅう列車に乗りっぱなしだったので疲れも無く、夜更かしもそこそこに明日の朝6時起きに備えて早めに床に就いた。

今日の歩数カウント:8,743歩

(2008.07.20)


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