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2009.11.20

四国62h (3-1)松山市内線全線制覇 Part1

7月21日、祝日の月曜日。早くも旅行最終日である。起床した午前6時過ぎにはもうすっかり明るくなっており、今日もまたまた抜けるような青空が広がっている。

朝食が6時40分からなのでピッタリの時間に食堂へ赴く。私は和食党なのでダメモトで和食を所望すると、あっさりオーダーが通ってしまった。昨晩キャンセルが出たせいなのか、それともこの食堂は外部からの客も受け入れており、そちらの枠を使ったからなのか。もし後者ならば、一日20食限定という制限を設けずに宿泊者に優先的に回すべきだと思うが。

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洋食ならば家でも休日の朝などによくこしらえているが、和食はさすがに手間が掛かるので旅館やホテルに泊まった際に口にするくらい。私が席に着いた直後に5,6人くらいの中学生のグループがやって来て、彼女らの後に回されなくて良かったと胸を撫で下ろす。以前にも朝食ルームが小学生の団体に危うく占拠されるところだったという“事件”があったもので…。

さてこんなに早起きした理由というのは、10時過ぎに松山を発つまでの時間を使って、松山の路面電車を全線制覇してやろうという野望があるから。この路面電車を運営しているのは伊予鉄道〔愛称:伊予鉄(いよてつ)〕という民営の会社で、鉄道線の郊外電車や路線バスも運営し、人口約60万の松山都市圏の公共交通をほぼ一手に引き受けている。私は年端もいかぬ頃から何度も松山を訪れているものの、物心ついて以降は一度も伊予鉄の乗車経験がなく、ようやく念願叶って――というわけだ。タイムリミットだが、10時頃までに松山駅に戻ってくればいいというわけではなく、松山駅から少し北側の古町(こまち)という駅に8時41分までに着いておき、それまでに古町~JR松山駅前~大街道~道後温泉の区間以外の乗車を済ませておくというプランとなっている。鉄道線まで極めようとすると少なくとも半日は必要だが、軌道線のみならば3時間もあれば十分だ。

そちらの理由は後にまた明らかにするとして、スタートは午前6時53分。手始めにホテル前のJR松山駅前電停から松山市駅を目指すことにする。2系統と5系統が重なるので電車はひっきりなしにやって来るが、松山市駅は市の中心部を貫通する“本線”から一駅だけ外れたヒゲ線の先にあるので、10分おきに運転されている2系統に乗車。折りよく電車はすぐにやって来た。

*文字だけではイメージが掴みにくいので、ぜひ路線図を併せてご覧ください。DLはこちらのリンクから

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《JR松山駅前電停・東行ホーム》


2系統 JR松山駅前松山市駅

Iyotetsu_1day出発するとすぐに左折し、駅正面から東へまっすぐに延びる駅前通りを進む。次の大手町電停には全国でも非常に珍しい鉄道線と軌道線の直角平面交差があり、ガタガタガタ!と脱線しそうな勢いでせわしなくジョイント音を立てつつ乗り越えていく。昔は自宅の近所の阪急西宮北口駅にも平面交差が存在したのだが、私が生まれて間もなく廃止されてしまった。双方とも複線かつ大型車両も走るということで、阪急のダイヤモンドクロッシングの追体験が可能なのは日本広しと言えども今やここだけである。鉄道線のほうは残念ながら今回は体験出来ずじまいだったが…。

本町六丁目から下ってくる線路と合流し、クランクを抜けると堀に沿って松山城の敷地の南辺を東へ。南堀端で本線から外れて右折し、しばらく進むと終点松山市駅に到着である。運賃は後払いなので、運転士から市内電車とバスの一日乗車券(右の画像)を購入して下車する。この一日乗車券、驚いたことにたったの300円。市内線の運賃が150円なので、たった2回乗るだけで元が取れてしまうというとんでもない破格値となっている。これで本当に採算が取れるのかと人ごとながら心配になるが、ところがどっこい鉄道・軌道・バス共に揃って黒字なのだとか。ワンコイン100円で乗れた長崎の路面電車もスゴイが(※今年10月から120円に値上げになりました)、こちらも負けず劣らずである。今回の旅ではバースデイきっぷといいこれといい、お得なチケットが目白押しだ。

乗ってきた電車はこちら(影が重なってしまいましたが)。最近になって部分低床式の新型車両が登場するまで、市内線はこの個性的な顔とカラーリングの電車に統一されていた。もっとも換言すれば「松山の路面電車といえばコレ」という強固なイメージの醸成に貢献しているとも言える。そういった意味で伊予鉄は西の横綱、対して東の横綱は札幌の市電だろうか。このまま新型車両への置き換えが進み、活躍の場が狭まっていくのを黙って見届けるにはあまりに惜しい名車である。

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そしてこちらが新型電車。LRVとしては珍しく2両以上の連結ではなく、線路設備の制約から単車タイプとなっており、従来型車両よりも大幅に定員が減少しているほか料金箱を車両両端の高床部分に設置せざるを得ないなど、苦心の跡があちこちに見られる。外観はカステラや羊羹をそのまま横倒しにしたような直方体で、もう少し意匠を凝らす余地は無かったのだろうかと首を傾げた。

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例によって詳しい沿線紹介は次回以降に譲ります。

(2008.07.21)


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