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2012.02.06

タイ (2-3)Recliningな仏様~ワット・ポーにて~

ワット・ポー(Wat Pho)から王宮エリア観光のスタート。以前の旅行記でも何度か書いているように、私は宗教施設全般にはそれほど関心がなく(というか宗教自体が大嫌いなので。もちろん訪れるからには敬意は払っていますし、教養としての興味はまた別の話です)、日本からはメジャーな観光国であるタイに長らく足が向かなかった大きな理由でもあるのだが、やはりバンコクに来たからには幾らなんでもここを外す訳にはいかないので。入場料は50B(125円)である。何はなくともまずはこのお寺の目玉である寝釈迦を見に行くことに。入り口からはすぐの場所にあり、奈良の大仏のように屋内におわせられる。

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《(上2枚)寝釈迦のご尊顔》

この寝釈迦、柱と柱の間から覗き見るような形になるため、誰が写真を撮っても同じアングルになってしまう。Webの大海には恐らく何十万枚とアップされているこの写真、私もまたこうしてひとひら流すわけである。

足元の方からもう一枚。あまりにも胴長で、もはや別の生き物にも見えますが(ラミア?)。ちなみにこの寝釈迦、長さは46m、高さは15m。奈良の大仏の高さが15mなので、寝転がってなお同じ高さという巨大さである。

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足の裏には精緻な螺鈿細工(=貝殻を嵌め込んでつくられる装飾のこと)がびっしりと施されている。

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お釈迦様の正面から足元、そして裏側へ回ったところで、このお寺ならではのアトラクションが。回廊にずらりと並んだ108個の鉢の中にコインを投げ入れ、煩悩を払い落とすというものである。コインのセットは20Bで購入するのだが、このセット、きっちり108個数えて入れてあるわけではなく……

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《回廊に並ぶ108つの鉢》

私も内心くだらねーと思いつつ、ついつい。お椀を手にチャリン、チャリンとリズミカルにコインを投入していく。ある程度丁寧に入れていかないと跳ね返って外に飛び出してしまうのはご愛嬌。一個一個カウントしながら進んでいったところ、96個目の鉢で手元のコインが尽きてしまった。もちろん逆にコインが余るケースもあるのだが、これは12個の煩悩は元から無かったという解釈でよろしいのだろうか。ちなみに我々が投げ入れたコイン、定期的にスタッフが回収してそのまま再利用される。坊さん丸儲け!!

退室前に仏様を後ろから。螺髪の密度もさることながら、枕の装飾がまた豪華です。

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この後は境内をぶらぶらと散歩することに。同じ仏教寺院でありながら日本のしっとりとした風情とは真逆の、装飾キラキラな建物が目白押しで、これぞタイランドだとちょっとウキウキ。

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境内には大小の仏塔が林立しており、そのうち特に大きな4本の仏塔は現王朝の初代から数えた4人の国王、ラーマ1世から4世までを表しているとか。これらの仏塔はいわばお墓で、表面には陶器の破片で花などの模様が細かく描かれている。

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それにしても寝釈迦の周辺はともかく、境内を歩く観光客の姿はそう多くない。特に日本人はここワット・ポーだけでなく、私の2日半のバンコク滞在中を通じて全くと言って良いほど見掛けなかったのが妙である。10月下旬には日本のTVニュースではさも首都水没の大危機であるような伝え方をされていたが、実のところバンコクの都心部、特に観光客が訪れるようなエリアに関しては洪水発生期間中を通じて被害はほぼ皆無で、膝の上まで水に浸かるような映像は広大なバンコク都内でも外縁部で撮られたもの。私が滞在していた時期には既に主要旅行会社のツアーも催行を再開していたし、JETROの洪水被害状況特設ページをはじめとしてBlogやTwitterといった市民メディアも逐一状況を報告し、正確な情報は十分に得られたはず。にも拘わらずこの日本人の異常な少なさは、マスコミのセンセーショナルかつ実情と乖離した報道と、自分の頭で考えるのが苦手な、情報リテラシーの低い日本人の性質という合わせ技の結果なのだろう。こういう大変な時期だからこそ我々外国人がどんどん観光に訪れ、経済の立て直しに寄与する必要があるのだが、日本人は9ヶ月前の大震災から一体何を学んだのだろうか…と、涼しい顔で街を闊歩する欧米やインド等の観光客を見る度にこんな思いがこみ上げてきた。まあ、そのお蔭でやかましくて無礼な中高年の団体と遭遇して気分を害することがなかったのが幸いではあったが。

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静かな境内をのんびりと散策していると、沢山の食べ物の出店で賑わう一角へ。周りの観光客はみなココナッツの実を手にしており、せっかくなので私もひとつ…と思ったが、何故か出店には値札が出ていない。まあ100バーツ札で足りるでしょ、と差し出したところ、「ノー、ノー、イッツフリー!!」。なんと全部無料で配布しているのだという。どこかの慈善団体なのだろうか。ともあれパカっと飲み口を開けた実から、ストローで中身のココナッツウォーターをチュー。若干生臭さはあるが、味にしろ成分にしろ、天然のポカリスエットといったところだろうか。う~ん、南国だねぇ。

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他にも出店が出ていたので、お言葉に甘えてスイカの方もいただく。リフレッシュした後、更に境内探索へ。このお寺、敷地は相当に広く、木陰で休めるベンチもあちこちに設置されているので、非常に歩き甲斐がある。私もあまりに居心地がいいため、気が付けば2時間をここで過ごしていたのだった。ツアーで来たならばあまり時間は取れないかもしれないが、個人旅行ならば是非ともじっくりと見学することをお奨めしたい。

とりあえず公開されているエリアは全部踏破したはずなので、そろそろ正午というところで次なる目的地のワット・アルンへ。

(2011.12.10)


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