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2012.02.18

タイ (2-7)穴場のお寺を巡る(後編)

ワット・スタット(Wat Suthat)に到着。こちらも先代の国王であるラーマ1世によって建立された、非常に格式の高い寺院である。西側の入り口から入ると、食べ物の出店が出ていて学校帰りらしい小中学生が群がっているが、またしても値札が出ていない。ワット・ポーと同じく無料配布なのだろうか。

細長い本堂の周りをぐるりと一周し、礼拝堂を囲む中庭へ。床がツヤツヤに輝いていて、歩いているとツルッと滑りそうな感じ。

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礼拝堂の内部には金の大仏様が鎮座している。こちらの大仏様はいつでも優しい微笑みをたたえていらっしゃり、日本の仏頂面の大仏様とは対照の妙。何だか双方の国民性を体現しているかのようである。ちなみに私はというと、断然タイの大仏様のほうが好み。責任感や誠実さも大事だけれども、人生基本はマイペンライですよ。

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《ワット・スタットの大仏様》

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《ワット・スタットの礼拝堂・正面外観》

お馬さんも花輪装備。

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境内を30分ほど散歩し、北の門から出てくる。本来は外国人の場合20Bの拝観料が必要らしいのだが、裏門から入ったこともあって最後まで全く気付かなかったのだった。目の前の広場の中心には赤い鳥居のような建造物が聳え立っているが、これは「サオ・チン・シャー(Sao Ching Cha)」。とある宗教行事の為に造られたのだが、その概要をガイドブックから引用すると…

ヒンドゥー教のシヴァ神に捧げるために造られた大ブランコの支柱。高さ約21mで、(中略)1935年以前は、毎年旧暦2月にバラモン教の司祭4人がここにつるされたブランコに乗り、大きく揺すってマストの先にあるお金入りの袋を口で取るという行事を行っていた。しかし、墜落して死亡する司祭があとを絶たず、ラーマ7世によってこの行事の中止が命ぜられた。 (『地球の歩き方』タイ '11~'12 p.87より)

――という、なんともダイナミックな行事(というよりエクストリームスポーツ)。補足しておくと、司祭が乗っていたのはブランコと言うよりは小船のようなものだったらしい。危険なフライングパイレーツといったところだろうか。

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《サオ・チン・シャー》

さて、この時点で時刻は午後4時半。今夕もホテルのバルコニーから夕日を眺めるというミッションが控えているので、そろそろ帰路につくことにしよう。ここからチャオプラヤー・エクスプレス・ボートの最寄りの船着場へは1km以上の距離があるようだ。寺の正門の前にはトゥクトゥクが停まっていて少し心が傾いたのだが、観光地で客待ちをするタクシーにロクな輩がいないというのはどこの国でも共通なので、これはパス。やっぱりというか、徒歩で向かうことにした。

ワット・プラケオの前までは、途中ロート運河を渡って西へ一直線。沿道には仏具店が並んでいて、京都の西本願寺界隈を歩いているかのよう。

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ロート運河を渡る辺りから、バンコクの官庁街へと入っていく。タイは一度も欧米の植民地になったことはないが、建物はヨーロッパの様式である。国防省の前を通りかかったところ、陸・海・空軍の英訳に「Royal」がついていることに気がついた。イギリスと同じというわけか。

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《外務省と国防省の間を進む》

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《国防省の外観》

この後、ワット・プラケオ帰りの観光客と合流しつつ、ワット・スタットからゆっくり歩いて30分でター・チャーンの船着場(Tha Chang/N9)に到着。大通りから船着場までは食べ物の屋台街の中を抜けていくようになっており、地元客・観光客入り乱れて賑わっている。ちなみにこの船着場は青旗のツーリスト・ボートは通過するが、代わりに150mほど北に位置する青旗専用のマハーラート(Maharaj)に停まるそうだ。

そんな予備知識もなく船着場へ来てしまったが、朝の往路と同様に私が到着するや否や、上流方向からボートが入ってくる。今度はオレンジ旗の急行船。エクスプレスボートのメインとなる種別で、終日20分間隔での運航とのことだからかなりタイミングが良かったようだ。ツーリストボートは既に運航を終了したので、今の時間走っているのはこれだけである。

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《オレンジ旗急行船の船内のようす》

船内は朝のツーリストボートに比べるとぐっと庶民的な雰囲気。青旗より停車駅は多いが、乗降客が少なければ10秒くらいできびきびと着岸→離岸を終えてしまうため、エクスプレスを名乗るのに相応しい走りっぷりである。

今回も左舷側に座ったので、往路と違う景色を存分に楽しむ。間もなくオーリエンテンというところで偶々撮った写真が、マンダリン・オリエンタルとルブアが肩を並べる図という“ベストショット”。

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往路と変わらない15分でオーリエンテンに到着。運賃は15B(40円)のはずなのだが、集金に回ってくるはずのスタッフが来なかった――というより、途中から運転手と延々おしゃべりするばかりで「職務放棄」。結果的にタダ乗りとなってしまったのだった。こんなマイペンライの形もあるのか…と、感心するやら呆れるやら。

そんなわけで午後5時半という丁度いい時間に部屋に戻り、バルコニーへ出て日没を待つ。左隣の部屋からも同じように夕日を眺めようとする人がバルコニーへ出てきた(別に挨拶を交わしたわけではありませんが)。しかし今日も地平線付近には雲がかかっており、結局下の写真が最も沈んだ時のものに。昨日よりかは落陽らしい落陽となったが、やっぱり残念。

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さて、今日は昨日のようにこのまま部屋に引きこもってしまうのではなく、タイへ来たからには一度は口にしてみたい料理を食べに再び街へ出て行くことにする。(まだまだ続くよ!)

(2011.12.10)


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