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2012.02.27

タイ (3-2)スアン・パッカード宮殿・その1

入り口から敷地内へ。いきなり順路を間違ってしまったようで、おじさんが「こっちだよ!」と手招きしている。手荷物は受付のロッカーに預けるようになっているが(使用料は無料)、カメラだけは持って入ることができる。入館料は100B(250円)。日本語のパンフレットも用意されている。

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《スアン・パッカード宮殿 入り口》

この宮殿はラーマ5世の孫にあたるチュムポット親王夫妻が御所として建てた、タイの伝統建築様式の屋敷を博物館として公開したもの。名前のパッカードとはキャベツという意味で、元々この場所がキャベツ畑であったことに由来している。現在この宮殿はこの親王夫妻の名前を冠した財団によって管理・運営されており、親王自身が芸術・文化活動に大きな関心を寄せていたことから、入館料は若い芸術家たちの奨学金の財源として使用されている。

さっきのおじさんの案内で、まずは受付のあるチュムポット・パンティップ美術センターの2階にある展示室へ。タイの先史時代であるバーンチエン期の出土品が展示されている。紀元前2000年以上前に発達していた文明で、青銅器~鉄器時代にあたるのだが、四大文明とはまた別に独自の発展を遂げた文明として世界中の考古学者から注目されているという。バーンチエンとはこの時代の出土品が見つかった遺跡のある、ラオス国境に近いタイ東北部の村の名前で、この遺跡は現在ユネスコ世界文化遺産にも指定されている。

展示室の出口ではおじさんがニコニコ顔で待っていてくれて、次の観覧スポットへ。室内の展示物の撮影は出来ないのだが、屋外では自由に撮影して良いそうだ。

こちらは王室の御座船(カオ・クン・パヤーム)。ラーマ5世の時代に王室行列に使用されていたそうだ。おじさんは少しだけだが日本語を話してくれて、わざわざ「フネ!」と教えてもらう(笑)。御座船のわりには意外に質素な感じだが、船室の内装はチーク材で造られており、流石にそれなりの貫禄を醸し出している。

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続いてラッカー・パビリオンへ。1959年にアユタヤ近郊から移築された、17世紀の様式の家屋である。

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《ラッカー・パビリオン 外観》

今回の旅に出る前に、17世紀のアユタヤ王朝時代に権謀術数渦巻く宮廷内でのし上がっていった日本人、山田長政を描いた小説、『王国への道-山田長政-(遠藤周作・著)』を読んできており、まさに彼が活躍した時代の建築を実際に見学することが出来たのは大きな喜びだった。こちらの内装もチーク材で高級感に溢れており、小説の登場人物達はこんな部屋で思索を巡らせていたのだろうか…と、床にあぐらをかきながらしばしの間、400年前のアユタヤへの空想トリップを楽しんだのだった。

この宮殿の敷地のすぐ横をタイ国鉄東本線とエアポート・レール・リンクの線路が通っており、頭上の高架を電車がスーッと音を立てつつ頻りに走っている。そして御座船の見学中にはディーゼル機関車が「グゥオオオー」とエンジン音を響かせながら、客車列車が通過。数時間後には今度は自分が車上の人になるわけで、宮殿の見学に集中しなければと思いつつも、やっぱり鉄道好きの血が騒ぎ出すのである。

次の建物へはまたまたおじさんの案内で。敷地内は美しく手入れされた緑の庭園が広がっており、カメラを向ければ絵になる風景がいっぱい。そんな中でおじさんが指差すのがココ。

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背後にドドーンと聳え立つビルには「AJINOMOTO」の文字が。んんー、このビルも空気が読めないというか、日本庭園の借景レベルまでは求めないにせよ、せっかくの庭なのに景観に関しては残念な点が多い。まぁ都会の真ん中なので仕方ないといえば仕方がないが。

次回もスアン・パッカード宮殿より。

(2011.12.11)


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