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2012.03.04

タイ (3-4)バンコクメトロ(MRT)に乗ってみる

予定通り13時にチェックアウト。シャワーや停電の件はあったものの、流石に五つ星ホテルで接客は素晴らしく、とても快適なステイだった。

さて、これからフアラムポーン駅へ向かうのだが、ルブアからは大通りを真北へ2kmほど。道路交通事情の劣悪なバンコクとはいえ、日曜日の真昼間では渋滞の影響もないだろうから、タクシーなら10分も見ておけば良さそう。もう一つはBTSとバンコクメトロを乗り継いでいく方法があり、こちらのルートでは大回りになるのでサパーン・タクシン駅までの徒歩込みで40~50分位掛かるだろうか。効率を考えればもちろんタクシーになるのだが、列車の発車時刻までにはたっぷり時間もあるし、今回の旅では未だ一度もメトロを利用していないので、試乗も兼ねて鉄道ルートを選択することにした。

というわけでまずはBTSで乗り換え駅のサラデーンへ。キャスターバッグを持っているので、「Excuse me!」と改札口常駐のスタッフを呼んでチケットを渡す。私は通路の方へ… と歩き出したところ、不意に誰かとドシンとぶつかってしまった。あ、御免なさい、と謝ろうとその人の方を向くと、そこには笑顔でワイのポーズを取る20代くらいの小柄でキュートな女の子が。あまりに麗しきそのお姿にドキドキしてしまい、「ソ、ソーリー…」と返すのがやっとだった。きっとしっかりとした家庭で育ったのだろう。日本では老若男女問わず質の悪い人間が跋扈しており、ぶつかってもすみませんどころか無視、あまつさえ舌打ちするような輩までいるが、バンコク滞在の最後をこんな気持ちのいい出来事で締め括ることが出来たのは幸せであった。さすが、「微笑みの国」のキャッチフレーズは伊達じゃない。

サラデーン駅と地下鉄のシーロム(Si Lom)駅は通路でつながっており、乗り換えは比較的楽。バンコクメトロの略称はMRTで、同じ都市内にSRT(=タイ国鉄)・MRT・BRT・BTSと似たような名前の交通機関が混在しており、ここへ更にLRTなぞが加わった日には何が何だか…という感じになりそうだが、それはともかく。現在供用中の路線は2004年に開通した1路線のみだが、路線距離は20kmとなかなかの規模である。ちなみにこの地下鉄の建設費用のほぼ全額が円借款によって賄われたというのは有名な話。1000兆円も借金があるくせに、他国に気前よく金を貸す余裕なんてあるのか?

バンコクは先月~先々月の大洪水に限らず、毎年のように大小の洪水に見舞われる土地なので、地下を走るメトロには徹底的な対策が施されている。実際、今年の大洪水の発生中でも一部駅の出入り口を封鎖したのみで、ほぼ平常運転を保っていたそうだ。初乗りは15Bで、シーロム~フアラムポーン間の運賃は18B(45円)。BTSとは別の会社が運営しているので運賃も別々に支払う必要があるが、車両及び軌道設備の規格は統一されており、物理的には線路さえ繋げば今すぐにも直通運転が可能なようである。

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《バンコクメトロの乗車券は真っ黒いトークン》

MRTではテロ対策なのか、駅構内の入り口で必ずセキュリティチェックがある。空港にあるような金属探知機のゲートをくぐり、荷物台にキャスターバッグを載せて中身を係官に見せる。といっても懐中電灯で照らしてちょっと覗いたのみで、すぐに完了。「ご協力ありがとうございました!」とビシッと敬礼してくれた。

コンコースからホームへ長~いエスカレーターで下る。閑散時間帯は10分間隔で運転されているが、末端区間であるせいかホームはまるで早朝の駅のようにがらがら。裏を返せばこれだけ空いているからこそ綿密なセキュリティチェックが可能ということでもあるが。全駅ホームドア装備なので、残念ながら車両の姿はガラス越しにしか見ることが出来ない。

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《(上2枚)MRTシーロム駅・フアラムポーン方面ホームにて》

入線してきた電車はやっぱりガラガラ。それでも私と同じく、トランクケースを携えてこれから鉄道で地方各地へと旅立っていく旅行者の姿もチラホラみられる。当然だが車窓は終始真っ暗。現状旅行者にとって利用価値が高いのは圧倒的にBTSの方だが、高架線で作ってくれて本当に良かったと思う。

たった2駅の短距離乗車でフアラムポーン駅に到着。MRTの自動改札機の通路は十分幅があり、余程大きな荷物を持っていなければ通過は容易である。

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《MRTフアラムポーン駅・コンコース》

MRT駅から国鉄駅へ通じる地下通路には、19世紀末にタイで初めての鉄道が開通した当時のフアラムポーン駅の様子、そしてBTSの開業時やMRTの工事中の写真などがギャラリーとして展示されている。50年ほど前まではバンコクにも王宮地区とチャオプラヤー川左岸沿いを中心として路面電車の路線網が張り巡らされており、郊外鉄道の始発駅もフアラムポーン駅に隣接した場所にあったが、近代的な都市鉄道の登場は20世紀末のBTSを待たなければならなかった。

1950年当時のバンコクの路面電車の路線図
路面電車の各路線概要
1920年代の路面電車の写真
バンコクを走っていた路面電車について(フォートラベルの掲示板)

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次回は国鉄フアラムポーン駅から。

(2011.12.11)


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