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2012.04.10

マレーシア (1-1)Selamat tengahari, Malaysia

国境を越え、マレーシア側の町である『ブキッ・カユ・ヒタム(Bukit Kayu Hitam)』へ入る。ここでの入国審査は荷物を持参する必要があるそうで、一旦車からキャスターバッグを下ろす。タイ側の出国審査場は屋外だったが、こちらは建物の中である。外国人の入国には入国カードの記入が必要であるが、記入台にはカードが用意されておらず、わざわざ窓口まで行ってカードをもらう。 ……あっ、チクショウ、書き損じた! というわけでもう一枚。

バックパッカー二人組とは別の列に並んだのだが、なぜか私の列だけ異様に進みが遅く、入国カードの記入時間も相まって大きく遅れを取ってしまった。こちらでも質問があったが、「これからどこへ行きますか?」と、これまた簡単なもの。「ペナン、クアラルンプール」と答えておく。そして装置で指紋をスキャン。半年前から本格運用が始まったとのことだ。すんなり審査をパスすると、荷物をX線スキャンして開放。ハイエースが建物の出口まで迎えに来てくれていたが、他の9名はとっくに車内で待っていた。お待たせして申し訳ない。

国境での出入国に1時間近く時間を取られてしまったものの、あとはペナン島を目指すのみ。ガイドブックの地図でざっくり距離を計ると、100kmちょっとのようである。タイとマレーシアの間には1時間の時差があり、車内へ戻ってすぐに時計を1時間進めておく。マレーシア時間の方が早いので、うっかり時計合わせを忘れていれば明日の列車に乗り遅れかねないわけだ。

無事に国境を越えた安堵感からか、突如として猛烈な空腹に襲われはじめてしまう。KFCで早めの昼食を取っておけばよかったのだが、朝も昨夕も鶏だったので、3食続けてチキンはどうかな…と見送ってしまっていた。もっとも、タイのKFCではチキン以外のメニューも充実しているらしいのだが。

マレーシア側は国境のゲートを抜けると、そのままシームレスに高速道路へと繋がっている。タイのなんちゃってハイウェイとは違い、立体のICやJCT・防音壁・緑色の標識など、道路外とは完全に隔離された先進国のそれと全く遜色のない設備である。そして車窓から見える看板の文字も、古代文字のようなタイ語からアルファベットで表記されるマレー語へと変わった。当然意味までは理解できないものの、認識できるか否かだけでも安心感は桁違いだ。

車は遠目にマレー半島の脊梁部である山並みを眺めながらだだっ広い平野を進んでいくが、道路が高規格なのをいいことに、150~160km/hくらいのスピードで爆走。所々にある小さなギャップでシートから本当にお尻が浮いてしまったのはビックリした。しかも当方の車だけが特別速いというわけでもなさそうである。

あまり変化のない車窓をボンヤリ眺めているうちに、バックパッカーのひとりが私と隣に座るマレー人の親子にモンキーバナナを配ってくれた。空きっ腹の身には大助かりなので有難く頂くことにする。もう一人のパッカーは人付き合いが苦手そうな感じだったが、社交的な彼はこれまたフレンドリーなマレー人のお母さんとしばらく話に花を咲かせていた。私がそこに加わらなかったのは、単に言葉の問題である。

アロー・スターを通過し、いよいよ標識に「BUTTERWORTH」の文字が現れ始めた頃、突然激しい雨が降り始める。といっても以前シンガポールで体験した、バケツをひっくり返したようなスコールではなく、夕立程度のもの。マレーシアではこのような通り雨のことを「シャワー」と呼んでおり、マレーシア滞在中には午後の一時、必ずこのようなシャワーが来て、ムンムンとした熱気に潤いをもたらしてくれたのだった。

車はバターワースの出口を通り過ぎ、全長13.5kmのペナン大橋(Penang Island Bridge)で本土からペナン島へ渡る。1985年に開通した橋だが、2013年には更に南側に第2大橋が開通するそうで、橋を渡る車窓からも既に橋脚が完成し、橋桁の建設に取り掛かっている様子を眺めることができた。ハイエースでの移動中で初めてカメラを取り出して風景を撮影したのだが、私に触発されて同乗の客がみなカメラでパシャパシャやり始める。

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《(上3枚)ペナン大橋を走る車窓から》

途中の料金所で一人降ろしたものの、残りの9名はペナン島内へ。やれやれ、バンコクからだと飛行機ならば2時間足らずのところをこうしてトラブルに巻き込まれ、丸一日以上掛けてようやく辿り着いた。コムタ(ジョージタウンのランドマークである高層ビル)の姿が目に飛び込んで来た時の、どっと力が抜けるような感覚は今でも忘れられない。

予めリクエストがあったのか、ジョージタウンの中心部に入るまでに何ヶ所か停まって一人ひとり降ろしていく。終いまで残ったのは私とバックパッカー、そしてマレー人の親子。この親子は来月、日本に旅行に訪れるそうだ。道理で礼儀正しい方々だと思っていたのだが、やはり相当ハイクラスなようである。

最後の最後に私だけが残ってしまい、今夜の宿泊先である『シティテル(Cititel)』の前まで送ってもらう。時刻は午後6時前、旅行会社のオヤジ曰く所要時間は3時間の筈だったが、何やかんやで5時間近くも掛かってしまった。

*記事のタイトルは、マレー語で「こんにちは、マレーシア」という意味です。

(2011.12.12)


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