« マレーシア (1-3)夜のジョージタウン | トップページ | マレーシア (2-2)バターワース駅にて »

2012.04.22

マレーシア (2-1)夜明けの海峡を渡る

12月13日火曜日、午前5時半。マレーシアで最初に迎える朝は、まだ闇の中である。この日はバターワース8時ちょうど発の特急列車でクアラルンプールへと向かう。この時間なのでホテルの朝食には間に合わず、昨日買っておいたコーヒークリームロールとソーセージパンで済ますことに。二つとも50円ほどなのだが、日本のものより心なしか美味しかった。TVでNHKワールドプレミアムの「おはよう日本」を見ながら食べていると、今異国のホテルに居ることをつい忘れそうになってしまう。

20111213060302s
《ささやかな朝食。コーヒーは部屋備え付けのもの》

6時半にチェックアウト。シティテルからバターワース行きのフェリーが発着する埠頭へは1kmほどあり、前のエントリで触れた巡回バスが利用できるものの、ルートはかなり遠回り。普通の路線バスの方も路線網が解りづらいのでタクシーを使うつもりだったのだが、予定よりも早起きして時間の余裕があるので、のんびり歩いて向かうことにする。

目指す埠頭へは、チュリア通りの一本北側の通りを辿ればほぼ一直線。日の出まであと30分足らずのはずだが、夜が明けてくる気配が全くない。昨晩と同じようにチャイナ・タウンからリトル・インディアを抜けて進んでいくが、この時間からとっくに食堂が店を開けており、テーブルはなかなか賑わっている。

イギリス統治時代の西洋建築が沿道に目立つようになってくると、埠頭はすぐそこ。ようやく東の空が仄かに青みがかってきた。大通りをまたぐ歩道橋を10kg以上のバッグを持ち上げて上り下りすると、ここまでじんわりと滲み出ていた汗が更に吹き出てくる。赤道が近づいてきたこともあり、早朝でも空気が蒸しっとしているのである。

フェリー乗り場へ到着すると、丁度バターワースからの船が着いたところ。ジョージタウン-バターワース間のフェリーは24時間体制の高頻度で運航されており、大きく南へ迂回するペナン大橋に対し、両都市の中心部を最短距離で結んでいる。運賃は無料だったのだが、実はバターワースからジョージタウンへ向かう際に往復分の運賃を徴収するシステムになっており(RM1.2=30円)、今回は見かけ上タダになったというわけ。バターワースからジョージタウンまで片道だけ利用した見ず知らずの誰かさんが私の分を負担してくれた…、と考えておこう。蛇足ながらこのシステム、沢木耕太郎氏が訪れた時代は逆(ジョージタウン→バターワースで支払う)だったようだ。

20111213070115s
《ジョージタウン側の乗り場にて》

20111213070345s
《フェリーに乗り込む》

20111213070432s
《船内のデッキの様子》

対岸までは20分ほどなので、デッキの一番前で海を渡る風に吹かれながら景色を楽しむことに。出航するや否や、ほんの数分前まで闇に包まれていた風景があれよあれよという間に色彩を取り戻していく。夜明けってこんなに速かったっけ。

20111213071235s
《すれ違うフェリーとペナン大橋》

ジョージタウンを振り返って。さすがにマレーシアの主要都市だけあり、コムタが突出しているとはいえその他の高層ビルも多い。

20111213071405s

しばしば香港島と九龍半島を結ぶスターフェリーと対比されるこのフェリーだが、手を伸ばせば対岸に届きそうなほどに狭いビクトリアハーバーに対し、本土とペナン島間の海峡の最狭部とはいえ、こちらは本格的に海を渡るような感じである。所要時間の方もスターフェリーの約3倍で、久々に船旅らしい船旅を楽しませてもらったのだった。しかもタダだしねっ!

バターワースの埠頭に接岸すると、溢れ返らんばかりの乗客が待ち受けていた。ジョージタウンへ通勤する人々だろう。マレー鉄道のみならず、マレーシア主要都市を結ぶ長距離バスの多くはこちらのバスターミナルを発着している。故にペナン大橋が開通してからも公共交通機関の利用者にとっては、フェリーは島内へのアクセス手段としてその重要性は依然不動のものなのである。

次回はマレー鉄道のバターワース駅から。

(2011.12.13)


« マレーシア (1-3)夜のジョージタウン | トップページ | マレーシア (2-2)バターワース駅にて »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/224041/54521221

この記事へのトラックバック一覧です: マレーシア (2-1)夜明けの海峡を渡る:

« マレーシア (1-3)夜のジョージタウン | トップページ | マレーシア (2-2)バターワース駅にて »

スポンサーリンク

Blog内検索

Amazonでお買い物しませんか?

無料ブログはココログ