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2012.04.06

タイ (4-4)あいのりワゴンは国境を目指して

ツアーバスは駅前の旅行会社まで迎えに来るとのこと。出発時刻は12時半なのだが、チケットに「30分前に要リコンファーム」と記されていたため、12時前に旅行会社の方へ。すぐに1BOXカーが到着し、運転手が「ペナン!」と案内。どうやらこの車のようだ。予約時に行き先はバターワースで申し込んでいたのだが、ペナン島と本土は橋で繋がっており、ツアーバスは島内まで乗り入れてくれるらしい。というわけで行き先の変更を申請すると、無料でそのままOK。ここからは男性ペアの中年バックパッカーが一緒に乗り込むことになった。なんか見覚えのある顔だと思っていたら、先ほど駅のホームで撮影した写真に写っていた。彼らもタイ国鉄の“被害者”のようである。

結局12時ちょうどにそのまま出発。11人乗りのピカピカのハイエースで、広々としたシートはレザー張り。車内外のあちこちに「VIP」と書かれているだけあり、そのセンスはともかくとして乗り心地はすこぶる良い。もしかしたら今回の旅で一番快適だった乗り物かもしれない。何故かダッシュボードをドラえもんのぬいぐるみで埋め尽くしているのが若干気に掛かるが。

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《“VIPカー”の車内のようす》

車はホテルなど、市内各所に立ち寄って客を少しずつピックアップしていく。最終的に運転手以外の10名の定員は全て埋まり、人種構成は日本人(ワタクシ)が一人、西洋人のバックパッカーが二人、あとはタイ人かマレーシア人ということで、「よそ者」は少数派のようである。

30分ほど掛けて客を集めたのち、突然街中のどこかしらで停車し、全員のパスポートを回収。そして一人10バーツか1リンギ(=マレーシアの通貨)が必要だと言うのだが、みな特に用途を質問するでもなく、唯々諾々と支払っている。私もポケットをまさぐるのだが、こんな時に限って細かい小銭がない。すると隣に座っていたマレー人の親子が「これどうぞ」と1リンギ札をくれたのだった。まぁ、1リンギは25円ほどなのだが、どうもありがとうございました。運転手は10人分のパスポートを手に出て行き、暫しの後に戻ってきて返却されたのだが、この手続きが一体何を意味するものなのかは最後まで解らなかったのだった。

街角でいきなり爆発とかないだろうか?とか縁起でもないことを考えていたが、もちろん何事もなくハジャイの中心市街地を抜け、国境へ通じるであろう幹線道路へと入る。ちなみに列車は6時35分に出発するスケジュールなので、この時点で6時間遅れということになる。列車のハジャイ~バターワース間の所要時間が6時間20分なので、ツアーバスの所要時間が本当に3時間ならば確実に差を詰めることになるが、果たしてどれだけ遅れを取り戻してくれるのだろうか。

すぐに道路沿いに立ち並ぶ建物も疎らになっていき、約60km先の国境へ向けて車は100km/hくらいの速度で巡航。先述したようにこの道は高速道路ではないのだが、そんなことはお構いなしにビュンビュン飛ばしていく。線形が良いので危険は感じないものの、もし取締りにでも遭ったりしたら厄介ではある。

幸いポリさんに止められることもなく、午後1時半頃、タイ・マレーシア国境のタイ側の町である『サダオ(Sadao)』に到着。さすがに国境の町らしく、猥雑ながらも賑やかな町並み。マクドナルドやKFCの看板もあったりする。私は陸路での国境越えは過去2度経験しているが、いずれも西ヨーロッパのシェンゲン協定加盟国相互間だったので、厳格なパスポートコントロールを伴う国境越えは今回が初めてということになる。

車は大きな屋根がかかるタイの出国ゲートへ。ここで一旦全員下車し、出国審査を受けることに。窓口へ向けて国籍も様々な人々が列を作っている。屋根のせいで排気ガスが充満し、少し息苦しい。タイはマレーシア・ミャンマー・ラオス・カンボジアの4カ国と国境を接しているが、軍事独裁政権下で外国人の自由な往来が不可能なミャンマーは別格として、タイ-マレーシア間は政情が極めて安定した国同士だけあり、国境の緊張感は全くといって良いほど無い。出国審査場には「我々イミグレーションは常に高い満足度を目指して努力しています」などと書かれたポスターまで貼られているほどである。

順調に列は進み、私の番。これまでの海外旅行で何か質問をされたという経験は無かったはずだが、今回初めての質問。といっても「どこから来ましたか?」の一言だけである。「ジャパン、バンコク」なんて答えてしまったが、これは質問の意図に沿った答えだったのだろうか。他の旅行記を見ていると、ラオスやカンボジアの国境では通行に際して賄賂を要求されたなんて話も良く聞くが、ここではそういうことも無いようだ。尤も、全く、ではないようだが(オーバーステイの際に足元を見られる…など)。

あっけなく出国審査をパスし、トイレでおしっこを済ませたのち、ハイエースに乗り込んでいよいよ国境越え。緩衝地帯の手前には有刺鉄線つきの金網が張られ、さすがに西欧とは国境の意味合いがまったく異なるものだ…と実感させられる。

次回からはマレーシア編です。

(2011.12.12)


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