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2012.05.03

マレーシア (2-5)交通拠点は滞在拠点~KLセントラル駅にて~

マレーシアの首都・クアラルンプールへの第一歩は、ここKLセントラル駅(KL Sentral)から始まる。バンコク・フアラムポーン駅と並ぶ東南アジア最大級の鉄道駅であるが、フアラムポーン駅が中・長距離路線主体のターミナルで、国内各地方とのゲートウェイとしての機能が主なのに対し、ここKLセントラル駅は市内交通と近郊路線の結節点という性格が強い。発着するのはKTM(インターシティ・ETS・コミューター)、空港連絡鉄道(KLIAエクスプレス・KLIAトランジット)、LRTクラナ・ジャヤ・ライン、KLモノレールの計4路線。朝から晩まで人通りが絶えることのない、大変賑やかな駅である。ちなみにここクアラルンプール、地名としては長ったらしい名前なので一般的に「KL(ケーエル)」の略称が使われるが、PCでの文字入力だとユーザー辞書が使えるため、ここでは今後もそのままクアラルンプールと記述することにする。
【追記】…と書きましたが、やっぱりKLと短縮できるのは便利なので併用することにします。

KLセントラルの駅舎は黒川紀章氏の設計。2001年にクアラルンプールの交通の総合ターミナルとして開業し、まるで空港のターミナルビルのようなガラスと鉄骨による現代建築となっている。

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《(上2枚)KLセントラル駅・コンコースにて》

この駅の特徴のひとつが、構内の案内サインにマレー語・英語に加えて日本語が併記されていること。ビジネスにしろ観光にしろ、個人でここを訪れる日本人がこの程度の英語を理解できないはずは無さそうなのだが、最近は日本の駅でも韓国語・中国語の併記が目立つようになってきたわけで、異国でこんな親切な案内を見るとやはり心細さが和らぐものである。ちなみに2009年の統計でマレーシア訪問者の国籍別の内訳(*注)では日本人は10位に過ぎなかったのだが、駅の設計者が日本人だったためだろうか。

注:参照ページ→http://www.big.or.jp/~aochan/column/column2010/10janmar.htm#houmon

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駅の観察もそこそこに、まずはホテルへ向かうことにする。クアラルンプールでの宿泊先は『ル・メリディアン・クアラルンプール(Le Meridien Kuala Lumpur)』。KLセントラル駅の西口を出て横断歩道を渡るだけという、徒歩0分の抜群の立地だ。今回マレー鉄道の旅ということで立地優先で選んだのだが、ここも高級ホテルである。

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《駅西口から見上げた『ル・メリディアン・クアラルンプール』》

ホテル入り口はヒルトン・クアラルンプールのそれと隣り合わせ。実際にル・メリディアンとヒルトンは一部の施設を共有している。

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こんな通路を抜けまして…

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ロビーに出てレセプションでチェックイン。一般的に格の高いホテルほどチェックインに要する手間は少ないものだが、ここでは手続きに5分ほど待たされた挙句、部屋の用意がまだ整っていないとかで更に10分待ってほしいとの事。その間窓際のソファに腰掛けていたのだが、今度は一向にお呼びが掛からないのでこちらからレセプションに赴いたところ、なんと「姿が見えなかったので忘れてました」などと平然とのたまう。横着せんと足を使って呼びに来いや!! しかもポーターもいないし(別に欲しかったわけではありませんが、このクラスで不在なのはちょっと)。そんなわけであまり良い印象は持てなかったのだが、流石に部屋はゆったり。高層階なので眺めもなかなかのものである。

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身軽になったところで、市内観光の目的地としてまず最初に定めたクアラルンプール駅(※KLセントラルとはまた別の駅)へ。と、その前に、とりあえずお腹を満たしておかないと。駅舎内にはカジュアルなレストランが数多くあり、他の店舗と合わせてちょっとした商店街となっている。適当に目に付いた店でミー・ゴレン(Mee Goreng)を注文。マレー風の焼きそばで、ター・ティアンの船着場の食堂のアレもなかなかのものだったが、こちらも日本では決して出会えない濃厚な味わいである。恐らく「B-1グランプリ」に出品したならば敵なしではないだろうか。そしてスープ付きでRM6.9(約170円)というお値段も二重丸。後ほどじっくり歩いた感想からして、バンコクよりも洗練された雰囲気のクアラルンプールではあるが、物価的にはほんの少しだけ上がったかな?という程度である。

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この駅のレストラン街はホテル施設の延長線上としてこの後も重宝することになるが、腹が落ち着いたところで早速KTMコミューター(KTM Komuter)と称される近郊電車に乗り、クアラルンプール駅へ向かうことに。券売機でRM1(25円)の切符を買い、ホームへ移動する。インターシティの発着ホームもそうだったのだが、地下駅にも拘らず照明が暗すぎて、まるで洞窟の中にいるよう。エコの観点からしたら望ましいのかもしれないが、不特定多数が利用する駅でちょっとコレはやり過ぎではないだろうか。

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《KLセントラル・KTMコミューター発着ホームにて。写真はかなり明るめに写ってます》

ホームにはLED発車案内板が設置されているが、実際の運転状況とはリンクしておらず、列車のダイヤ自体も不正確なため、大して役には立たない。今回も次の発車は10分くらい先の時刻を指していたのだが、その場で電車が滑り込んできた。

電車は3扉ロングシートの3両編成だが、そのうち中間の1両は女性専用車両。日本では神戸電鉄および神戸市交海岸線の4両中1両が編成中の比率として最も高いが、まさか海外でそれを上回る比率の列車に遭遇する羽目になるとは。宗教上の理由なのか、若しくは日本と同様に過度の混雑が原因なのかはいざ知らず、こんな違憲すれすれの施策よりも、輸送力増強や時差通勤の推進で対処すべき、というのが、見識のある人間の共通見解だろう。もっとも、ここマレーシアでは故意に女性専用車両に乗り込む男性が後を絶たず、なかなかスムーズな運用が難しいとの話なので、台湾のようになし崩し的に廃止されればなぁと、男性の立場としてはこのような「自律の闖入者」をちょっと応援したくなってしまう。

多民族国家らしく人種の坩堝のような電車で1駅。クアラルンプール駅に到着である。

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《KTMコミューターの車両(クアラルンプール駅ホームにて)》

(2011.12.13)


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