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2012.05.15

マレーシア (3-3)Road to Melaka(前編)

マラッカには鉄道の駅がないため、クアラルンプールからは路線バスで移動することになる。KLセントラル駅からだとまず電車で郊外のバスターミナルへ、高速バスでマラッカのバスターミナルに向かい、ここから更に中心部へ市内バスに乗り継ぐことになる。

まずは空港連絡鉄道「エクスプレス・レール・リンク」で、バンダル・タシク・セラタン(Bandar Tasik Selatan)駅を目指す。空港連絡鉄道にはKLセントラル~KLIA(クアラルンプール国際空港)間ノンストップのKLIAエクスプレスと、3つある途中駅にも停車するKLIAトランジットの2種類の列車が運転されているが、今回利用するのはKLIAトランジットの方。前者は20分間隔、後者は30分間隔なので、12時03分発の電車に合わせてホテルを出てきた。自動券売機はなく窓口販売のみの為、言い慣れない現地語の地名を噛みつつ発音。運賃はRM4.2(約110円)である。

発車3分前にプラットホームへ降り、電車の外観をパパっと撮影。営業最高速度160km/hの高性能を誇るが、なぜかホームと線路の段差が殆どない低床式車両である。欧州旧来の低床ホームに合わせたのならばともかく、エクスプレス・レール・リンクは新規設計の路線なわけで、わざわざ制約の多い低床式にする必然性は無いように思えるのだが…。

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《(上2枚)KLIAトランジットの車両・外観》

1+1配置(車端部は2+2配置)でクロスシートが並ぶ車内。車端部にタイヤハウスが飛び出しているのが低床式車両らしい。ちなみにKLセントラル~KLIA間を直通で利用する場合、エクスプレスとトランジットの運賃は同額である。

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《KLIAトランジットの車両・内部》

心地よいVVVFの磁励音を響かせながらKLセントラル駅を出発。2002年開通の新線らしく、ゴロゴロと走るKTM Komuterとは対照的に淀みなく加速していき、気持ちが良い。バンダル・タシク・セラタンまで並行するKTMには3つの途中駅が設けられているが、こちらにはそのあいだ駅はない。

乗り心地を味わう間もなく、たった7分でバンダル・タシク・セラタンに到着。自動改札を出ようとすると切符を受け付けてくれず、窓口で渡して出場する。一緒に下車した女の子も引っかかっていたので、改札機の調子が悪かったのだろうか。

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《バンダル・タシク・セラタン駅ホームにて》

バスターミナルへはKTMとエクスプレス・レール・リンク、そして都心から東回りで合流してくるLRTアンパン・ラインの駅から歩道橋で直結している。今年(2011年)の1月に開業したばかりの真新しいターミナルで、名称は「Terminal Bersepadu Selatan」。KLから南へ向かう路線(マラッカ・ジョホールバル・シンガポールetc.)が発着するターミナルである。略称は「TBS」となり、日本人にとっては違う意味で馴染み深い3レター。開発途上の郊外なので、赤坂とは似ても似つかぬ殺風景な場所だ。

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《Terminal Bersepadu Selatanの外観》

館内は当然の事ながらピッカピカ。鉄道交通が未発達のマレーシアでは路線バスが都市間輸送の主力を担っており、42段(21段×2台)もある出発案内でも1時間以内の発車をすべて表示しきれないほどだ。

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その中でも主要都市であるマラッカ行きの便は、複数社合わせて随時発車と呼べるほどに頻発している。何となく「KKKL」という会社のバスを選択。ターミナルに到着したのが12時17分だったので、12時30分発の便を確保した。クアラルンプール~マラッカ間は130キロほどあるが、運賃はRM12.2(約300円)で済んでしまう。

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《バスのチケット》

館内を探検する暇もなく、16番ゲートへ急ぐ。このバスターミナルでは発着するバスの運行状況がリアルタイムで案内されるという先進的なシステムが整っているが、私の乗るバスは「On Schedule」表示ながら、発車5分前でもまだ入線していないようだ。

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定時を若干過ぎてバスが到着。3列シートの車両である。100kmちょっとの中距離路線でさえこの設備なのだから、長距離路線は言わずもがな。そりゃあ鉄道は歯が立たないわけだわ。

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50~60%くらいの乗車率でバスターミナルを出発。TBS開業以前のターミナルは都心部にあったそうだが(現在も北部方面行きはこちらのターミナルを使用)、こちらは若干不便になってしまったものの、敷地を出てすぐに高速道路へ合流できるため、渋滞の影響を受けにくいというメリットもあるのだろう。

そんなわけでバスは出発して2,3分後にはもう高速走行に入り、南下を開始。マレーシアの国土はマレー半島部とボルネオ島の北部に分かれるが、人口の多くは半島部の西海岸に集中しており、それらを結ぶ高速道路はマレーシアの大動脈である。鉄道の方もクアラルンプール~イポー~バターワース間の在来線高速化に加え、クアラルンプール~ジョホールバル~シンガポール間を高速鉄道でつなぐ計画があり、現在鉄道が通じていないマラッカにも駅が出来るとのことだ。

先進国と比べても非の打ち所がないほど立派な高速道路であるが、車窓はというとやっぱりアブラヤシのプランテーションとジャングルばかり。車内はカーテンを閉めて昼寝に入る人も多く、まるで夜行バスのような静寂の中である。中進国としては交通インフラが高レベルなマレーシアではあるが、鉄道もバスも車窓はタイとは比べ物にならないほどつまらないのが残念だ。

所要時間2時間弱のうち高速道路が1時間半、残りが一般道という感じである。到着直前にシャワーが降り出し、いきなりの豪雨の中でマラッカのバスターミナルに到着。時刻は午後2時半。(後編へ続きます)

(2011.12.14)


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