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2012.05.18

マレーシア (3-4)Road to Melaka(後編)

マラッカの総合バスターミナル、「Melaka Sentral」。今のところ鉄道駅のないマラッカで、公共交通のハブ機能を担うターミナルである。マレーシア国内でも屈指の規模のバスターミナルということで、館内には飲食店から服飾、雑貨、そして携帯電話のショップまで、何でも一通り揃いそうな商店街が構成されている。

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《(上3枚)Melaka Sentralの建物内の様子》

ここからは市内バスで中心部へ向かう。複数ある系統のうち、旧市街の南側にある「マコタ・パレード(Mahkota Parade)」というショッピングセンターの前を通るバスは多いのだが、ツーリストエリアの中心となる「オランダ広場」を経由する系統は17系統のみ。今夜宿泊するホテルのあるチャイナタウンへはオランダ広場からの方が便利なので、この17系統に乗ることにする。

こちらがその17系統のバス。オンボロの非冷房車である。タイでもマレーシアでもここまでハイレベルな車両にばかり接してきたため、そのボロさが一層際立つ。ここまで使い込んでもらえれば、日野自動車もきっと本望だろう。もちろんバリアフリーなんぞとは無縁なので、マレー人のお婆ちゃんが乗車する際に手を取って助けてあげた。運賃はRM1。

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ドシャ降りだった雨も出発時刻になってピタッと止み、窓を閉め切っていた車内にこもった熱気を入れ替えるかのように、乗降扉を開けっ放しのまま出発。ロートルらしく、決してスピードは速くないというのにエンジン音がやけに重々しい。最前列のかぶりつき席に座っていたのだが、あんなに長いシフトレバーを見るのは本当に久しぶりである。

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新市街から近代的な高層ホテルが林立するエリアを経由して旧市街に入っていくと、10分少々でオランダ広場に到着。17系統は循環系統なので、帰りもここから乗車することになる。

バスを下車するや否や、ペナン島のジョージタウンでも街中を席巻していた三輪自転車・トライショーの運転手が「乗らないかい?」と声を掛けてきた。こちらのトライショーは車体に造花を貼り付けまくったド派手なデコレーションと、大音量で音楽を流すオーディオ装置が装備されているのが特徴である。料金は交渉制で、実のところ話の種に試乗してみるのもやぶさかではなかったのだが、悪いことにこの運転手、


80~90歳台のおじいちゃん


なのである。そういえば『深夜特急』の作中でも、沢木氏がジョージタウンで同じようにトライショー乗りの老人に呼び止められ、

「痩せ細った老人にペダルをこがせ、若僧の自分が背後の座席でふんぞり返っている図を想像すると、よし乗ってやろう、という気にはなれなかった」

と当惑する様子が描かれているが、まさか自分もそれを追体験する羽目になろうとは。例え正当な対価を払うとしても、私も沢木氏と全く同様の理由で躊躇していると、過去の乗客がお礼に残したメッセージが書かれたノートを見せてくれるのだが、「とっても可愛いしゃべり方をするおじいちゃんでした☆」とか、脳天気を通り越して頭の中がお花畑な小娘どもばかり。貴様らに大和魂はないのか。(…いや、女だったら大和撫子か)

もっとも沢木氏が遭遇したように粘っこい勧誘ではなく、こちらのお爺ちゃんはきっと真っ直ぐに生きてこられたのだろうな、という大変穏やかな表情をしてらっしゃったのだが。売り上げに貢献できないことに少々心を痛めつつも丁重にお断りさせていただくと、「またよろしくね」と名刺をくれたのだった。まあ、お爺ちゃんがこぐトライショーじゃなきゃね…。

てなわけでオランダ広場からポテポテと歩いてホテルへ。広場の前を流れるマラッカ川に架かる橋を渡れば、すぐにチャイナタウンへ入る。両サイドにショップハウスがずらりと並ぶトゥン・タン・チェン・ロック通り(Jalan Tun Tan Cheng Lock)を進んでいくと、5分ほどで『Hotel Puri(→http://www.hotelpuri.com/)』に到着。通りを挟んで向かい合う『The Baba House』と並び、ショップハウスを改装したホテルとしてはマラッカで最も著名だそうだ。ランクは両者とも中級クラスにあたるが、『Hotel Puri』の方が若干ながら格上。『The Baba House』には建物の構造上、窓が無い部屋もあるとのことだが、こちらはどうやら全室窓つきのようである。

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《(上2枚)Hotel Puri 外観》

『The Baba House』と共に人気の高いホテルなので当日飛び込みで泊まるのは難しいそうだが、予約サイト経由で部屋を確保しておいたため、スムーズにチェックインする。プラナカン様式と呼ばれる奥行きの非常に長い建物で、ちょっとしたラビリンスのような館内に軽く迷いつつも部屋へ。スタンダードよりもワンランク高いスーペリアダブルを取ったのだが、口コミで部屋が全体的に狭いと聞いていたものの、なかなかどうして結構広いじゃないの。部屋は中庭に面しているのだが、他のほとんどの部屋は窓だけなのに対し、この部屋では小さいながらもベランダが付いていた。宿泊料は円建てで4,650円(朝食付/税サ16%込)だったのだが、コストパフォーマンスはなかなか高そうである。

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《(上3枚)Superior Doubleの部屋。バスタブはなくシャワーのみ》

そのベランダからの眺望はこんな感じ。

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次回からは、じっくり、たっぷり、マラッカ編です。

(2011.12.14)

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