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2012.07.17

シンガポール (1-3)マリーナ・ベイ・サンズへ討ち入り

これから訪れる『マリーナ・ベイ・サンズ(Marina Bay Sands)』は、ホテルやコンベンションセンター、ショッピングモール、劇場、美術館といった複合施設群の総称である。しかし何といってもそのイメージの核を担うのは、あまりに型破りなデザインのホテル棟。MRTプロムナード駅から南方向へ歩いていくと、直ぐに闇に包まれ始めたウォーターフロント地区に爛然と浮かび上がるその姿が目に飛び込んできた。

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ラッフルズ・アベニュー(Raffles Avenue)の街路樹にはイルミネーションが。雪の結晶の形をしていたので、クリスマスシーズン限定の装飾なのだろうか。

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プロムナード駅からマリーナ・ベイ・サンズまでは若干距離があるが、遊歩道が整備されているため、ぶらぶらと散歩しながら徐々にその巨大な建造物へ接近していくのが楽しい。このマリーナ・ベイ・サンズ、世間的にはSMAPが出演しているソフトバンクモバイルのTVCMで知られているらしいのだが、私の場合TVは大体録画&CMスキップで視聴するので…。

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マリーナ・ベイに架かる橋の上から、高層ビルが密集するオフィス街、ラッフルズ・プレイス地区を遠望。10年前の訪問時にこのビルの谷間を歩いたものだが、当時はマリーナ・ベイ・サンズなんて勿論影も形もなかったもので。

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駅からはのんびりと歩いて15分強、建物の中に入ってようやく傘から開放される。最初に訪れたのは3フロア吹き抜けの大型ショッピングモール。ただショップが並んでいるだけではなく、ここにはちょっと面白いアトラクションがあるのだが、それはまた後ほど。 …え?買い物? 財布には100ドル(約6,200円)ちょっとしか入ってませんが何か。

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《(上2枚)The Shoppes At Marina Bay Sands》

ショッピングモールを抜け、いよいよホテル棟へ。この世の春を謳歌する中国やアラブの富裕層とは対照的に、こちとら凋落の一途を辿る日本のしがない一般庶民。レジャーを楽しみに来たというよりは、風車に無謀にも戦いを挑むドン・キホーテにもなったような心境である。ええ、いっそのこと刺し違えるような覚悟で行こうじゃないか!

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とはいっても。ただ物見遊山の見学に来ただけで特に目的は無かったのだが、丁度カジノの入り口の前を通り掛かったため、ちょっと話の種に入場してみることにした。外国人観光客の入場料は無料だが、21歳未満は入場できないため入り口でパスポートのチェックがある。私はもう三十路前だというのに幼く見えるためか、他の人よりも執拗にチェックされてしまった(苦笑)。

*カジノ内部は撮影禁止なので写真はありません。ご了承下さい。

カジノといえば本場はやはりラスベガスやマカオだが、ラスベガスは未訪問、マカオでもカジノへは足を運ばなかったので、今回がカジノ初体験(といっても賭ける気はありませんが)。このマリーナ・ベイ・サンズのカジノは世界屈指の規模ということで、ただただその巨大さに圧倒される。無料のドリンクをもらい、コップを片手にフロアの上層からしばらく全体を見渡していたのだが、別に参加する気がなくても優雅さと欲望とが奇妙なコントラストを描く、カジノならではの独特の空気を早速味わうことが出来た。

フロアに降り、プレイを間近で眺めてみる。スロットマシーンやポーカー、ブラックジャック、ルーレット辺りはお馴染みなので解るのだが、フロアの多くを占める「バカラ」を筆頭に、一見しただけではルールが理解できないゲームも多い。『深夜特急』で沢木氏がハマリにハマった「大小」も発見。玉やサイコロを転がしたりトランプを繰ったりとアナログなゲームではあるが、結果が自動で即座にモニターに反映されたり、直近の履歴が見られるようになっていたりと、高度に電子化が進んでいるのが意外だった。

とはいってもギャンブラーが集って熱気の渦巻く台はごく少数で、その他の殆どの台は閑古鳥が鳴くばかり。手持ち無沙汰に棒立ちするディーラーが何だか晒し者にされているように見えてしまい、どこか悲哀らしきものが漂っている。今風に喩えるのならば、アイドルグループの個別握手会での人気格差…だろうか。自分の力だけではどうにもならないという点でも。

サラッと眺めて回るつもりが結構関心をそそられてしまい、殊の外滞在時間が長くなってしまう。スロットマシーンならば1ドル(62円)からチャレンジできるそうなのだが、自分の性格からして間違ってビギナーズ・ラックでも発動した日には際限なくのめりこんでしまいそうなので、ここは自重しておくことに。この種のギャンブルは欲が深くない人ほど大勝ちしたりするらしいのだが、流石に29年も24時間お付き合いしていれば、嫌でも自分の射幸心の煽られやすさを現実として突き付けられるのだ。こんな私には精々リセットし放題&無限に湧き続けるモンスターを狩って軍資金は青天井、の、ドラクエのカジノがお似合いである。

というわけで出場しようとすると… 他の客はフリーパスで通すのに、私だけ「身分証明書を見せて」と呼び止められる。あのなー、それじゃあ入り口でチェックする意味ないだろ。箱根の関所でも入り女と出鉄砲はいちいち改めたりしないぞ。なんかこのスタッフも感じ悪いし、お高くとまっていても所詮はカモだけウェルカムの鉄火場なんだよなぁ、と、一気に印象が下がってしまった。

そういえば私は常々実年齢よりもかなり若く見られてしまい、未だに「大学生ですか?」などと聞かれることもしばしば。そんな奴が外見にはそぐわないような小難しい事を抜かしたりだとか、いきなり激烈な毒を吐いたりだとか、と、そのギャップに驚かれることもままあるらしい。私と会った人の(ポジティブ面での)印象というのは、「優しそう」「賢そう」「芯が強そう(頑固と紙一重?)」「字がきれい」「顔が小さい」…と、ここまでは素直に嬉しいのだが、「可愛い」「体のパーツが細い」「色が白い」「絹のようなすべすべ肌(母譲り…)」「白魚のような手」などと、所謂“男らしさ”とは真逆のベクトルで反応に困る褒め方をされることも多々ある(「歌舞伎の女形を目指したら?」と言われたこともありました)。 …まあ真偽の程は、読者の貴方といつか旅の空の下でお会いした際に確かめてみて下さいな。少なくともどこぞのネット弁慶とは違い、ネットとリアルの人格は全く同じです。

次回もマリーナ・ベイ・サンズから。

(2011.12.16)


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