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2012.08.03

シンガポール (2-7)やっぱB級グルメでしょっ

ピットビルを後に、シンガポール・フライヤーの足下へ。ジェラートの店があったので、レモンとラズベリーのジェラートでちょっと休憩。年中蒸し暑いシンガポールでは、無理をせず冷たいものをこまめに摂取しながらマイペースで歩くのが吉である。

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先程から真っ黒い雲が低く垂れ込めてきており、「そろそろ来るかな…」と身構えていたら、やっぱり突然の激しい雨。前回訪問時に経験した、雷を伴うスコールほどのものではないのだが、テーブルにかかっていたパラソルではとても防御しきれず、シンガポール・フライヤーのロビーへ駆け足で緊急避難。…あ、走ってる最中にスプーン落としちゃった。(後で新しいのをもらいました)

ほどなく雨脚はやや弱まったものの、折り畳み傘を広げてまで歩く気にはちょっとなれないので、もう午後2時を過ぎていることもあり、シンガポール・フライヤー併設のホーカーセンターで昼食を摂っておくことにする。ホーカーセンター(ホーカーズとも)とは飲食店の屋台街のこと。シンガポール建国以前から市中のあちこちに無秩序に散らばっていた屋台を、衛生管理の目的から集合体にしたものである。アメリカ発祥のフードコートとは成立の経緯は異なるものの、この形態の施設の嚆矢とも呼べる存在だ。ここはその昔ながらのホーカーセンターというよりは、近年日本でも流行りのフードテーマパークっぽい雰囲気である。

*ホーカーセンターの歴史について詳しく知りたい方は、下の論文をどうぞ。
シンガポールにおけるホーカーセンターの歴史的変遷に関する研究

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《シンガポール・フライヤー併設のホーカーセンター》

選んだのはシンガポール滞在中に一度は必ず食べておきたかった、フライド・ホッケンミー(福建麺)。添えられたライムをチュッと絞っていただく。所謂焼きそばなのだが、少し汁っぽい麺に魚介の風味が複雑に絡み合って、なかなかの絶品と唸らされた。今回の旅ではタイ・マレーシア・シンガポールの三ヶ国でB級にカテゴライズされる麺類を食してきたが、どれも甲乙つけがたい。いやー、日本もB-1グランプリなんて内輪の狭い世界で盛り上がってる場合じゃないでしょ。だってレベルが桁違いなんだもの。

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《フライド・ホッケンミー》

シンガポールらしく施設内は清潔そのものなのだが、やはり住民のお里が知れるというのか、隣のテーブルには少なからず食べ残した皿が乱雑に積み上げられており、「お残しは許しまへんでー」が信条の私にとっては、見ていてあまり気分の良いものではない(名誉のためにフォローしておくと、シンガポーリアンではなく中国大陸からの観光客だったのかもしれませんが)。なんだかシンガポール編では口を開く度にこの国の悪口を言っているように思えるのだが、別にシンガポール政府からお金をもらって提灯記事を書いているわけでもなし、斜に構えているのではなく本心から出たものなのだから仕方がない。「キレイ!たのしー!おいしー!」と能天気に礼賛する観光客の意見はWeb上にも掃いて捨てるほどあるのだから、言論の多様性の確保のためにもこのようなオルタナティブな見解を表明しておくことも必要だろう。因みに日本以外のフードコートでは大抵、食べ終わった皿はテーブルにそのまま残しておけばスタッフが片付けてくれるようになっている。

そうこうしているうちに雨の方も小康状態になったので、そろそろ再出発することにする。マーライオン・パークへは、マリーナ・ベイの北岸沿いに整備された「マリーナ・プロムナード」を通って。西へ進むにつれ、マリーナ・ベイ・サンズのホテル棟とラッフルズ・プレイス地区の高層ビル群を眺める角度が次第に変化していくのが面白い。

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《(上2枚)マリーナ・プロムナードからの眺望》

このマリーナ・ベイの水面におびただしい数の白いボールが浮いており…

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接近してよく見てみると、表面に新年に向けてのメッセージや願い事が書き込まれていた。絵馬や七夕の短冊のようなものだろうか。

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シンガポールも日本も私にとってはいけ好かないが、それでも生まれ育った国の山紫水明・花鳥風月を愛してはいるし、何より「住めば都」という言葉もある。物心ついたときから既に感じていた、「人類皆クソッタレ」という達観とも厭世ともつかぬ信条はもう一生揺らぐことはないのだろうが、それでもこのボールに書き込まれた、いじらしいほどに素朴な願い事の数々を眺めていると、一人ひとりの幸せを心から願わずにはいられない。生涯を通じて唯一の恩師であるM先生の、「あなたの深い慈愛をいつまでも大切に」という言葉を改めて噛み締めたのだった。 …そんなわけで、「『ノアの方舟』みたいに一度全部洗い流してリセットすればいいのに」という、ちょっと一捻り加えたRPGのラスボスみたいな黒い発言も戯れとして許してね。ハイ湿っぽい話終わりー。

いよいよ元祖マーライオンが近づいてきたところで、次回へ続きます。

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(2011.12.17)


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