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2013.05.07

フランス2013/オランダ編 Prologue(5)DXB→CDG

EK073 ドバイ(08:20) → パリ・シャルル・ド・ゴール(13:30)

空港での待ち時間を終え、いよいよパリへ向けてのフライト。すっかり外も明るくなり朝日が燦々と射す中、500名を超える乗客がA380の巨大な体躯へと飲み込まれていく。こちらも7時間10分の長距離フライトだが、昼行便なので機窓から色々と面白いものが見えるだろうと思い、敢えて窓側で。到着後すぐに入国審査を抜けたいので、最前列から2番目の右窓側、42Kを取っておいた。さすが世界のParis行き、機内はびっしりと満席だが、3列席の中・通路側には物腰柔らかで親切な若いカップルが。お隣さんがいい人だと狭いエコノミーでも楽しい旅になるのだが、もう帰りのアムステルダム→ドバイが最悪で…(エピローグで詳しく書きますが)。

機は離陸すると、すぐにペルシャ湾の上へ。恥ずかしながら今回の旅に出発するまで、ドバイおよびUAEが世界地図の何処にあるのかの知識も怪しかったのだが、思いっきり日本の生命線となる航路(シーレーン)の沿岸地域。昨年イラン海軍による封鎖騒動が起こったホルムズ海峡も目と鼻の先に位置している。

そんなキナ臭い海域も飛行機は軽々と飛び越え、再び陸地へ。ドバイ~パリ間の大圏コースの通り、クウェート→イラク→シリアと、一昔前・ついこの間、そして現在進行形の紛争地域の上空を何気ない顔で通過していく。上陸してすぐ見えた大きな町は、イラク南部の中心都市・バスラだろうか。その町を外れればただひたすら続くばかりの砂漠の中を、幹線道路が何筋か走っているのが確認できる。イラクならばまだしも、メカニカルトラブルでシリア国内に緊急着陸なんてことになれば厄介なのだが、エンジンを4基積んでいるのできっと大丈夫…なはず。

かつての戦闘地域を空から眺めているうちに、只々平和な機内では朝ごはんが配られる。メニューに「アラブの伝統的な朝食・メッゼ(mezze)」とあったので、こちらを選んでみた。

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左上がそのメインのお皿なのだが、全体的にもっさりとした味。頭痛がしてきそうなほどに塩辛い山羊?のチーズを左下のピタパンで中和しながら食べ進める。機内食ごときの経験だけで判断するなよ、と言われそうだが、やっぱりホカホカごはんに味噌汁・焼き魚、の和食に優るものは無いよなぁ。

朝食後は睡眠不足を補うために仮眠へ。うとうとと3時間位を過ごしているうちに、飛行機は東欧地域へと差しかかっている(シリアも無事に抜けたようで)。この先エアショーを眺めていたら、最短ルートからは若干北へ逸れ、ルーマニア→ハンガリー→オーストリア→ドイツと抜けてフランスへ入ったようだった。

トイレに立つついでに、エコノミーのキャビン内を後ろから撮影。A380はシートピッチがほんの少し広いと聞くが、それも実感には至らず。スペースが広くなってもその分沢山詰め込みが効くだけなのだから、超大型旅客機とは言っても我々エコノミーの旅客にはまるで関係の無い話である。

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キャビン最後方にある2Fへの階段。ファースト・ビジネス区画へはボーディングブリッジの時点で通路が分かれるため、B777あたりとは違いエコノミーの旅客は乗降の時でさえこれらの区画を目にすることはない。

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機内を一巡している間に、私の座る前方ブロックでは昼食が配られていた。往路の4食のうちではコレが一番まともだったかも。

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前菜:スモークサーモン
メイン(チキンかマトンのチョイス):チキンティッカ(タンドリーチキンの骨なしバージョン)
デザート:カプチーノ ブラウニー ムース、チーズとビスケット

せっかく窓側に座ったので、プチ「世界の機窓から」を。こちらの2枚はまだ雪の残るルーマニアの山岳地帯。ルーマニアという国名を聞いてすぐに連想するのは「チャウシェスク」「ルーマニア革命(1989年)」「シギショアラ」くらいなものだが、空から見ると美しい国だな、と感じる。個人旅行をするのには西欧のようにスムーズには行かないだろうな、とも思いつつも。

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しばらく飛んで、今度は平原の国ハンガリー。風力発電用の風車がたくさん建っているのが上空からでもよく分かる。

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大きな町。多分ハンガリーの首都・ブダペストのはず。

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そうしてポツポツと写真を撮影しながら窓に張り付いていると、すぐ目の前をライアンエアーの航空機が凄まじいスピードで擦れ違っていった。相対速度は1,500km/h以上、巡航中は対象物がないだけあって実感しにくいのだが、航空機というのは実に速い乗り物である。

その後も立て続けに国境を越えていくが、目視できない国境線に呼応するが如く、ヨーロッパ大陸最西端のポルトガルから黒海に面したルーマニアまでがEU圏内。尊い理想の下で着実に進みつつある欧州統合も、2010年以降解消の兆しが一向に見えない経済危機が暗い影を落としているが、欧州人の智慧を結集して必ずや乗り越えられると信じたいもの。

というわけで5年前に巡った南ドイツ~フランス東部の辺りから高度を下げ始め、20分後、シャルル・ド・ゴール空港への最終着陸態勢に。座席のパーソナルモニターでパイロット視点の映像が見られるのだが、本当に地平線まで続く平原の中に突如として滑走路が出現する、という感じ。改めてパリから電車で30分足らずの近郊にこんな風景が広がっていることに驚いてしまう。

前回はANA利用だったので第1ターミナルに到着したが、今回は新しい第2ターミナル。最前方に座っていたので、入国審査(フランスの、というよりEU域内の)はほとんど並ぶことなくすぐに通過することが出来た。オランダの入国審査はこのところ厳しめになっているそうなのだが、こちらの入国審査官は一切質問もなく、鼻歌を歌いながらポンポンスタンプを捺していく。どうせターンテーブルで荷物が出てくるのを待たなければならないのだが、なんせこれから同乗していた600人近くの旅客が押し寄せるわけで。ドバイ発ということで、アラブ系の人間を日本人のようにノーチェックで通すわけにはいかないだろうし。

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《ターンテーブルで待つのも久しぶり》

ターンテーブルはファースト・ビジネス・FFP上級会員とエコノミーとでレーンが分かれており、まぁこちらは後回しなのだが、それでも待ち時間は30分弱ほど。14時に荷物を受け取り、到着ロビーに出てくる。

次回からフランス編、2013年版です。

(2013.04.15)


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