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2013.06.02

フランス2013 (2-5)世界最急勾配の地下鉄に乗ってみる~リヨンメトロC線~

Perrache[Metro A]Hôtel de Ville - Louis Pradel

Tcl_day_ticketそれではペラーシュ駅からメトロに乗って最初の目的地へ向かうことにする。リヨンのメトロはA・B・C・Dの4路線が営業中で、バス・トラム・ケーブルカーを合わせた市内交通をリヨン公共交通、通称TCL(Transports en commun lyonnais)という会社が運営している。運賃はTCL管内全エリア1.7ユーロ(約210円)均一、1時間以内ならば一枚の切符で全ての交通機関に乗り継ぐことが出来るという明快なシステムになっている。私が購入したのは5ユーロ(約630円)の一日乗車券(右の画像)。限られた時間内でどれだけ乗り回せるかどうか分からないが、3回乗車で元が取れるのでとりあえず買っておくことにしたのだった。
※TCLの運賃解説ページはこちらのリンクから。



Hôtel de Ville - Louis Pradel(オテル・ド・ヴィル=ルイ・プラデル/市役所・プラデル広場)まではA線で。1978年に開通した路線で、パリのオンボロメトロ(メテオール除く)とは違って近代的で清潔。リヨンのメトロはC線を除いてゴムタイヤ式となっている。

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《(上2枚)リヨンメトロA線の車両》

Hôtel de Ville - Louis Pradel[Metro C]Croix-Paquet[Metro C]Cuire

さて、本題はHôtel de Ville - Louis Pradelで乗り換えるC線。この路線、地下鉄ながらラックレールを使っており、地下鉄路線としては世界で最も急な175パーミル(箱根登山鉄道の2倍強)という勾配区間を擁しているのである。

下の写真がC線の車両。一見するとA線の車両と何一つ変わらないのだが、A線がロングシートなのに対し、C線はボックスシート。その理由はすぐに明らかになるのだが、始発駅のホームからしてかなりの傾斜がついており、初っ端からこの路線はタダモノではないという雰囲気がビンビン伝わってくる。

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《リヨンメトロC線・Hôtel de Ville - Louis Pradel駅ホームにて》

まずは立ち席で急勾配区間を体感。扉の横、ボックスシートの背ずりの裏に進行方向向きでもたれ掛かる。Hôtel de Ville - Louis Pradel駅を出発するとほんの僅かのあいだ緩い傾斜を下っていくが、すぐに上り勾配に変わってクライム開始。角度が増すにつれ、次第に背中にかかる圧力が強くなっていく。

地上に出ると最初の駅・Croix-Paquet(クロワ・パケ)に到着。急勾配を視覚で実感できる駅なので、一旦ここで電車を降りることにする。下の写真は丘を上る電車と入れ替わりに入ってきた下りの電車を撮影したもので、その急坂ぶりが一目瞭然。ロングシートならば谷側へズズズーっと滑っていきそうである。

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電車が出て行った後の対向ホーム。飯沼駅(明知鉄道)なんて目じゃないです。

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ラックレールはシュトループ方式。この路線、元々はケーブルカーだったものをラック式の鉄道に転換したのだそうだ。ホームに立っていると、歯車から線路に滴り落ちた潤滑油の匂いがプンと鼻につく。

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Croix-Paquet駅はトンネルとトンネルの間にはさまれており、周辺は丘の中腹に広がる住宅地。

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電車の発着のようすは下の動画にて。歯車がガリガリっと軋む音がお分かりでしょうか。


【動画】リヨンメトロC線・Croix-Paquet駅にて

こちらはパラダイス山元さんによるレポート。私の立っているホームの向かい側からです。

次の上り電車に乗って終点のCuire駅へ向かう。駅を出ると再び地下へ潜り、更に登り詰めた先にある次のCroix-Rousse(クロワ・ルッス)駅で電車はようやく水平になる。ここから先は平坦区間なので歯車をラックレールから外し、普通の地下鉄に変身…かと思いきや、その次のHenon(エノン)駅を出発するといきなり単線に。やっぱりタダの地下鉄ではないようで。

Henon駅の先からCuireまでは地上を走る。左手に車庫を眺めつつ最終区間を進んでいくが、この短い間にさえちょっとした粘着式の登山鉄道並みの勾配があるのだから恐れ入る。そういうわけで、たった4駅ながらも密度の濃いC線の旅を終え、Cuire(キュイール)駅に到着。1面1線の棒線駅で、到着した電車がそのまま次のHôtel de Ville - Louis Pradel行きとなる。

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《リヨンメトロC線・Cuire駅ホームにて》

電車を一本落とすことにし、一度改札の外へ出てみる。駅前は小規模なバスターミナルになっており、トロリーバスも発着している。C1系統のトロリーバスに乗れば、パールデュー駅まで直通で行けるようだ。

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《(上2枚)リヨンメトロC線・Cuire駅前にて》

Cuire[Metro C]Hôtel de Ville - Louis Pradel

C線でHôtel de Ville - Louis Pradelへとんぼ帰り。Croix-Rousse駅ホームへの進入と同時に床下から歯車をラックレールに噛ませる音が聞こえるのを確認し、進行方向向きのシートに腰掛けて下り勾配を体感する。スイスの登山鉄道なんかだとボックスの山側と谷側でシートの構造を変えてあり、急勾配区間でもお尻が滑らないように工夫してあるものだが、こちらは座面は完全に水平の対称形。やはり足を踏ん張っていなければズリッと滑ってしまいそうだ。

Hôtel de Ville - Louis Pradel駅は2面1線で乗車ホームと降車ホームが分離されているが、いざ降りようとすると私の選んだドアは壁とコンニチワで苦笑い。さあ、ここからは真面目に(?)リヨン観光を楽しむつもりである。

(2013.04.16)


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