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2013.06.19

フランス2013 (3-2)アルチザン・アンダー・ザ・ブリッジ

バスチーユ広場からオペラ・バスチーユの西側を抜け、リヨン通り(Rue de Lyon)からドーメニル大通り(Avenue Daumesnil)と辿っていくと、ほどなく左手に下の写真のような構造物が見えてくる。

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この構造物は、かつてバスチーユ広場を発着していた郊外鉄道が通っていた高架橋である。現在オペラ・バスチーユが建っている場所はこの鉄道のターミナル駅の跡地。路線は1969年に廃止され、現在はRER A線に発展的解消という形で引き継がれている。

この高架上、つまり軌道跡は遊歩道として整備されている。横を走る大通りからほんの数メートル上がっただけで見事に大通りの喧騒をシャットアウトする、快適なプロムナードだ。信号に足止めされることなくノンストップで駆け抜けることができるランニングコースとして、そして朝の光とふんだんな緑に包まれながら歩く通勤路としても使われており、平日の朝9時前という時間でも結構人通りは多い。こうして一段高い視点から眺めるパリの街並みもまた格別ではなかろうか。

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おお、竹林だ。やっぱり生粋のジャポネなので、こんなシーンを目にするとどことなくホッとする。

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この高架の下にはブティック、そして芸術家や工芸品の職人のアトリエがズラリと並んでいる。バスチーユ界隈は古くからの職人街として知られているエリアで、約220年前のバスチーユ牢獄襲撃の際、蜂起した民衆の多くはこの界隈で家具の製造・修理を営んでいた職人達だった。

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フランスは泣く子も黙る芸術大国ではあるが、実はアンティークやヴィンテージはもちろんのこと大量生産の消費財まで、ありとあらゆるモノの修理業が成り立つほどの、「長持ち文化」の担い手として知られる国でもある。日本人が思い描く華やかなイメージとは真逆の質素倹約を旨とする国民性もあり、日本へ輸入されるや否やすっかり胡散臭い言葉に変貌してしまった「LOHAS」なライフスタイルを体現しているよう。このような観念が世代を問わず隅々まで浸透していることもあってか、若い人にも職人を志す人が多いのだとか。やはり一流の文化大国は市民の価値観も洗練されている。まったく、グローバリゼーション…もといアメリカナイゼーションなんて糞食らえだよ。

遊歩道はまだまだ先へと続いているが、私は次なる目的地を目指すためにすぐ南にあるリヨン駅へ。昨日訪れたばかりの駅ではあるが、まだ駅舎の外観を眺めていなかったので立ち寄ったついでにカメラに収めておく。

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《(上2枚)パリ・リヨン駅 駅舎》

次回はパリを東から西へ横断します。

(2013.04.17)


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