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2013.07.21

オランダ (1-6)ハーレムへ

ロッテルダム中央駅に戻ってきた。列車に乗り込む前にちょっとやっておきたい事があるので、コンコースのエキナカを探していると… おっ、やっぱりありました。オランダ名物クロケット(Kroket)の自動販売機。日本のコロッケの原型といわれているもので、こちらではちょっと小腹が空いた時につまむようなファーストフードとして親しまれている。

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《クロケットの自動販売機。他にハンバーガーなども購入できる》

夕方のラッシュ時ということもあって自販機は空っぽだったため、店員に直接オーダーしてカレー味の揚げたてクロケットをゲット。マスタードをつけていただくのだが、結構濃い目の味が付いており、カリッカリッとした食感も相まって想像以上の美味しさ。すっかり填り込んでしまい、オランダ滞在中に何度も賞味することになった。お値段は一個1.5ユーロ(約190円)が相場というところ。

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クロケットの試食を終えたらロッカーから荷物を引き取り、列車に乗車することに。まずはOV-chipkaartのチェックインだが、ロッテルダム中央駅では日本の自動改札機のようなゲート式のカードリーダーが設置されている。NSでは信用乗車制を採用しているため、紙のチケットの利用者はそのままゲートをスルーするようになっている。

先発列車がオランダでの滞在地であるハーレム(Haarlem)へ直通する列車だったので、これを利用する。ロッテルダムからアムステルダムへはスキポール空港経由の高速新線と在来線、ハーレム経由の在来線の3通りのルートがあり、高速新線には朝乗り捨てたThalysの他に30分間隔で国内線の特急列車が運行されているため、そちらが先発ならば高速新線の乗り潰しのためにこのルートを取るつもりだった(ロッテルダム~ハーレムの運賃は3ルートとも同額/高速新線経由の場合は2.3ユーロの追加料金が必要)。ちなみにパリからのThalysのチケットは下車前途無効となっている。

(下の画像参照、赤がハーレム経由在来線・青がスキポール経由在来線・緑が高速新線)

Rotterdam_haarlem_route

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Intercity Rotterdam Centraal(18:37) → Haarlem(19:31)

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18時37分発、アムステルダム中央行きインターシティ。オランダのインターシティは乗車券のみで利用できるタイプである。使用車両はVIRMやDD-IRM等と称されるオール二階建ての電車。4両編成と6両編成があり、これらの組み合わせで最短4両編成から2両単位で最長12両編成までのバリエーションが存在する。インターシティの主力を担う車両としてオランダ全土で運用されており、4桁の車番が目立つ位置に大書きしてあるのは日本の私鉄のようで親近感が湧く。オランダは都市と都市の間隔が短く、干拓地で地盤が脆弱ということもあり、加速度が高く軸重が小さい電車が古くから重用されていた国。日本で戦後爆発的に増大した鉄道需要に対応するため、電車の技術が発達しており日本と地理的な共通点も多いオランダに範を取ったというエピソードはよく知られている。

で、この電車はラッシュ時間帯だというのに一番短いパターンの4両編成。オランダはホームの高さが比較的高いため、TGV Duplexとは異なり1階席へも階段がある。私が選んだ2等車の2階席は4人掛けのボックスシートが左右に並ぶ配置。背ずりに深い傾斜が付いているため、リクライニングはせずともなかなか快適だ。短い編成なのでさすがに車内は混んでいたものの、進行方向向きの窓側にありつくことができた。ダブルデッカーの宿命で荷物棚が無いので、仕方なく隣の席をひとつ潰してキャリーバッグを置くことに。後日気がついたのだが、背ずりと背ずりの間に大型荷物を置けるスペースが用意されていたのだった。全体的には先代成田エクスプレスである253系普通車のアコモデーションに近いだろうか。

ハーレムまでの距離は70km弱、7駅で所要時間は54分と、インターシティを名乗る列車としてはスピードはまずまずといったところ。都市が密に連なっているのでこまめに停まっていくが、ほんの10分前後の距離であっても市街地が連続しているということはなく、都市→田園地帯→都市…という風に画然と分かれているのがオランダの特徴だ。

電車は後日実際に降り立つことになるデルフト、デン・ハーグHS、ライデンといった駅を経由し、ハーレムを目指してひた走る。速度は最高で130~140km/hくらい出ているはずなのだが、町を抜ければ延々と田園地帯を走るためにスピード感は乏しい。ライデン~ハーレム間では車窓にチューリップ畑が広がると聞いていたのだが、2013年は例年よりも冬の気温が低く、私が訪れた時期は開花にはまだちょっと早かったようだ。まあ、キューケンホフ公園へ行けば確実にチューリップが見られるので、あまり気にしてはいないのだが。

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ラッシュ時なので若干の遅れは出ていたものの、ほぼ定刻通りに下車駅のハーレムに到着。

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ハーレムは首都アムステルダムから西へ約20kmの所に位置する町。オランダは12の州で構成されているが、ハーレムは北ホランド州の州都である。今回の旅で訪れる町はほぼ全てがこの北ホランド州と南ホランド州に属しており、オランダの人口の半数近くが集中する「ランドスタット(Randstad)」と呼ばれる地域の中核をなしている。日本人がハーレムという言葉を聞くとニューヨークの地区の名前、そして女性に囲まれてウハウハという状況の二つを連想するはずだが、後者は全然関係ないとして前者の方はこの町が名称の由来になったそうだ。

駅舎を出て町の中心であるグローテ・マルクト(Grote Markt)へ歩いていくが、駅前広場を抜けた所でOV-chipkaartのチェックアウトを忘れていたことに気付き、慌てて駅舎へ逆戻り。ヨーロッパの鉄道では下車駅で何かアクションを起こすということは基本的に無いため、慣れないうちは意識する必要がありそうだ。私の場合は幸いミスはこの一回限りだった。ロッテルダム中央~ハーレム間の2等運賃は11.2ユーロ(約1,400円)、JRの幹線と比較すると運賃水準はほぼ同等、現在の円安気味のレートでは北総線ほどではないにせよやや高めといったところだろうか。

グローテ・マルクトまでは商店街を歩いて10分弱。ハーレムのランドマークである聖バフォ教会が聳えるこの広場に面して、今日から6泊する『Carillon Hotel』がある。シャワー・トイレつきのシングルルームで60ユーロ(4泊分)~65ユーロ(2泊分){朝食込み、別途市税2.6ユーロ/泊}とオランダにしては割安なのが決め手となったが、清潔・静か・安全と必要条件は満たしているものの、それ以外には特筆すべき点もない安宿である。ひとまず初日の印象としては、

●シャワーの水圧が低く、湯温も不安定なのでストレスが溜まる
●無料でWi-Fiが利用できるが、つながる確率が低い上に速度も遅い
●洗面台に栓がないので、洗濯をするためにレセプションへ行って洗面器(というかどでかいポリ容器)を借りる
●従業員の中に華人がいるが、オランダ人の方が愛想が良く仕事がテキパキしている(なぜわざわざ雇う?)

といったところ。うーん、もう少しグレードを上げるべきだったか。

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《Carillon Hotel外観。GF(1階)はレストラン》

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《宿泊した部屋》

ハーレムの街の散策は明日以降へ回し、今日は寝るだけ。夕食は近くのデパートのイートインコーナーでピザ一切れをつまんで済ませ、オランダ1日目は終了である。

今日の歩数カウント:21,080歩

(2013.04.18)


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