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2014.06.10

“Legend”が見守るショッピングモール。KUZUHA MALL SANZEN-HIROBA(さんぜんひろば)・その2

 それでは3000系の車内見学へ。有人ラッチを模した出入口を通って、「レイルゾーン」へ入ります。


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▲レイルゾーン出入口


 現役時代には目にする機会のなかった連結面です。


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 “プラットホーム”から電車に乗り込みます。電車とホームの隙間がゼロなのが妙な感じ。


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 車内全景です。2ドア転換クロスシートというレイアウトは他社でも京急・名鉄・阪急・西鉄・富山地鉄などで採用されていますが、中吊り広告がまったく無いのは京阪特急だけの流儀。有料特急に優るとも劣らないハイレベルな接客設備は、現在の主力車両である8000系電車にも脈々と受け継がれています。


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 こちらは連結面側。ライバルとして鎬を削っていた阪急6300系とは異なり、ドアと連結面の間にも座席が設置されています。


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 補助椅子です。こちらは収納状態。


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 引き出した状態。手を離すと戻ってしまうので、膝で押さえつけて撮影しました。補助椅子とはいえども、京橋~七条間ノンストップの時代には非常に重宝したものでしょう。背ずりもちゃんと出てきますしね。なんでこんな事を書いたかというと、JR新快速に使用される223系2000番台や225系の補助椅子が、「なんだありゃ?」と呆れるほどの酷い設計なもので。


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 シートとその周辺をクローズアップ。8000系は二列分の大型窓になりましたが、3000系は一列ごとの個別窓です。後年は8000系と同タイプのシートに換装されましたが、SANZEN-HIROBAへの展示にあたってオリジナルのシートのデザインを再現した柄のモケットに交換されました。


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 中吊り広告がない代わりに、枕カバーにはこのような広告欄がありました。


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 シートピッチは900mmと広くはないですが、座席の下が空洞になっていて足が伸ばせるため、スペックから受ける印象ほどの窮屈さはありません。もっとも、換装前の座席はこの時代の車両が皆そうだったように、ヒーターで足元が詰まっていたようです。


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 側面窓は二段になっており、上段部分は方向幕の真下を除いて上方向へ開くようになっています。


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 京阪特急の象徴的存在であるテレビ。1995年の更新工事時に編成中2ヶ所に設置されていたテレビのうち先頭車のものが撤去されたのですが、今回の展示にあたって再設置されています。当時は4:3の20インチアナログテレビでしたが、現在取り付けられているのは横長のハイビジョンテレビ。晩年、テレビカーのテレビは3000系・8000系ともに地デジ対応で32Vのものに交換されましたが、こちらはアナログ20インチの縦幅に揃えて、やや小ぶりのサイズのテレビが設置されています。


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 客室から運転台を覗いてみました。こちらも更新工事時にワンハンドル化されたものを、わざわざ落成当時の2ハンドルに復原するという徹底ぶり。見るだけでなく、1ヶ月前から前日までの事前予約制ではありますが、この運転台を使って運転シミュレーションを体験することが出来ます。監修を担当したのは『Train Simulator』シリーズでお馴染みの向谷実氏なので、再現度は目の肥えたレールファンも納得の折り紙つきなのでしょう。
(私は知識はまあ豊富ではありますが、そこまで「濃い」ファンではありませんので…)


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 運転台の真横には、このような大型ディスプレイが横に三台並べて設置されています。普段はこうしてCMが放映されているのですが、運転体験時には車両正面に降りてくるスクリーンに前面展望が、そしてこのディスプレイには側面展望が映し出されるようになっています。その妥協なき再現ぶりは、熱心なレールファンである向谷氏の真骨頂といったところです。

*運転体験は有料で2,000円。運転区間は 1. 特急・淀屋橋~枚方市、2. 急行・淀屋橋~香里園、3. 普通・中之島~守口市 から選択することができます(いずれも約20分)。予約はこちらのリンクから


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 ドアの横には、この車両がデビューした1972年当時に制作された京阪沿線の観光案内図が掲示されています。


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 40年前ですから、もちろん現在とは大きく状況が変化しています。下の写真は特に変化の激しかった京都都心区間を拡大したもの。東福寺~三条間が地下化された1987年には私はまだ幼稚園児だったので、鴨川沿いの地上を走っていた時代のことは残念ながら全く知りません。


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 後継となる8000系の増備完了を受け、「特急は特急専用車で」の原則を維持すべく、予備車として1編成だけが運用を継続することになった3000系。その後、特急の増発および停車駅の増加といった輸送実態の変化により、3ドア車が特急運用に就く風景が日常のものとなる中で、ショートリリーフかと思われた運用継続が約20年もの長期に渡ることになろうとは、私もよもや予想してはいませんでした。大井川鉄道へ転属した車両も今年2月に引退し、残る営業車両は富山地方鉄道の10030形だけとなりましたが、関西私鉄の黄金時代を代表する花形車両として君臨したその輝きは、この安住の地で永遠に語り継がれていくことでしょう。


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 次回は、レイルゾーンの他の展示物を見ていきます。


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