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2015.02.02

15/01/25 (8)近江鉄道本線(水口石橋→八日市)

 水口石橋駅から近江鉄道の旅の再開です。この後は八日市・米原方面へ向かって貴生川方面には戻らないので、厳密には水口城南~水口石橋間の一駅が未乗として残ってしまうことにはなりますが… ま、たったの700mですし、私はこういう細かいことには拘らない性格なので、あくまで「全線制覇」と強弁することにします。文句あっか?



 こちらは水口石橋駅の駅舎。水口城南駅には時間帯によって駅員が配置されるようですが、水口石橋駅は終日無人駅となっています。


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 昭和のかほり漂う、駅舎内の様子です。


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 まずは近江鉄道本線の終点である米原駅を目指します。下の写真は当駅からの運賃表(クリックすると拡大します)。今日は(既に元を取った)フリーきっぷ使用なので泰然と構えていられるものの、米原までの普通運賃は980円もします。


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 こちらはプラットホームと駅名標。電車の到着まであと10分ほどあるので、ベンチに座って待つことにしましょうか…


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 この背もたれが崩壊したベンチに。あまりにボロすぎて、ドリフの雷様コントのラストシーンのように座った瞬間に崩れるのでは?と疑ってしまったのですが、幸いにもたわむだけで済みました。


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 踏切の鐘に導かれて電車が入ってきました。編成は809F…ということで、先ほど乗車したゆるキャラ電車ですね。


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近江鉄道本線 水口石橋(13:34) → 八日市(14:08)

 この電車は八日市行き。貴生川~米原間の47.7kmがひとつながりの路線ではあるものの、戸籍上の線名と実際の旅客流動が一致しているとは限らないわけで、現行ダイヤでは流動に即して八日市で運転系統が分割されています。

 水口石橋から600m、次の水口駅は貴生川方面から来ると最初の交換可能駅。1900(明治33)年にこの区間が開業した当初は貴生川の次駅でしたが、水口の市街地により近い場所に駅を、ということで、1950年代に水口石橋駅、そして平成に入ってすぐに水口城南駅が新設されています。21~22時台に1往復だけ貴生川~水口間の区間列車が運行されていますが、フィーダー機能を考慮するともっと増やしてもいいくらいですね。増便に比例して乗客が倍々ゲームで増加する、というほど簡単な話ではないとはいえ。

 水口の市街地の北の外れに位置する水口松尾駅を出ると、次の日野までは4.9kmと長くなります。東海道新幹線やJR琵琶湖線の車窓から眺める限りではだだっ広い平地が続く近江盆地ですが、内陸に入り込んだこの辺りでは意外に起伏が多く、水口松尾~日野間ではレンガ積みポータルの古びたトンネルまで現れたのには意表を突かれました(JR琵琶湖線にも安土~能登川間に安土山の麓を抜ける腰越山トンネルがありますが)。近江鉄道では区間と時間帯を区切って車内に自転車を持ち込める「サイクルトレイン」という制度が実施されており、この電車でも自転車を携行する学生の姿が目立ちます。

 甲賀市から蒲生郡日野町へ入って最初の駅、日野駅に到着。同町の中心駅であり、貴生川方面への区間列車もまとまった数で設定されている拠点駅となっています。実際にこの駅で初めて“大挙して”乗客が下車していく様子を目にしました。


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 この先は平日日中には2時間間隔になる時間帯も出現する、近江鉄道きっての「閑散区間」。朝日野・朝日大塚・桜川と、真っ直ぐな線路で田園地帯に点在する集落をつないで進みます。車窓に広がるのは、近江盆地のイメージを忠実に踏襲するカントリー感あふれる景色。東方向遠くには冠雪した鈴鹿山脈も見えます。


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 こちらは車内最前部。ワンマン運転ということで、無人駅での運賃収受の度に運転室の仕切りドアを開け閉めすることになります。


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 当然のことながら、無人駅では下車客全員の運賃収受および定期券のチェックを終えなければ発車できません。近江鉄道最大のジャンクションである八日市駅での接続の関係もあり、あまり途中駅で悠長に停車してはいられないのですが…。居るんですよね、下車する段になって初めてカバンから定期券を取り出そうとし、その挙句に「見つからない~」と延々とまさぐりまくる要領の悪い子が。私がバス通学していた学生時代、1秒以内に定期券を取り出せなかった試しがないのだけれど。学力なんて出来るに越したことはないにせよ割かしどうでもいいのですが(アメリカじゃあ「Potato」の綴りが書けなくても副大統領になれるんだぜ!)、こういうパブリックな場での振る舞いといいますか、肝心要の「生きる力」が欠落した子というのは、他人事ながらその前途が心配になってしまいます。もっとも今は近江鉄道のお得意さまである彼らも、その何割かは高校を卒業すればクルマ社会にどっぷりとなり、もう二度と電車に乗ることもないのでしょう。

 桜川の次は京セラ前。名神高速道路の高架橋をくぐるポイントのすぐ手前に位置する駅で、駅名とは裏腹に駅前にはファミリーマートがあるのみ。実は駅の東側に隣接した丘のすぐ裏側に京セラの工場があったのですが、車内からは視認できませんでした。どうでもいいトリビアですが、阪神なんば線でも桜川駅(※読みも「さくらがわ」で同じ)と京セラドーム大阪の最寄り駅が隣接しています。

 京セラ前の次は大学前。「前」のついた駅が連続しますが、こちらは文字通りびわこ学院大学のすぐ横にある駅です。その後は長谷野(ながたにの)駅を挟み、この電車の終点・八日市(ようかいち)駅に到着となります。ダイヤ上は14時08分着となりますが、当列車については途中駅での停車時間がやや長かったため(例の定期の子もさることながら、他の子もまたのんびりと降りるんだわ…)、2分遅れの到着となりました。


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 次の高宮行き電車への接続時間は本来は5分なのですが、上述の事情で3分に短縮。八日市駅は後ほどもう一回通過するのですが、何とか間に合いそうなので改札口で例のスタンプの捺印とプレゼント受け取りを済ませてしまうことにします。しかし、そこで待っていたのは無情にも、

「好評につき、プレゼントはなくなりました」

という旨の書かれた貼り紙。いや、今日3回目の「はぁぁぁぁ!?」、ですよ。近江鉄道貴生川駅でのすったもんだの最中に、プレゼントが大量に入った袋が補充される様子を目撃しているだけに。ちなみにそのプレゼントというのはこちらのスタンプ台帳にある通り、国鉄信楽線時代のサボを模したキーホルダー。信楽駅で350円で常時販売されているため希少品というものではないのですが、幾らなんでもこれまで数え切れないほど参加した各種スタンプラリーで、景品が切れて受け取れなかったという経験は一度もなかったもので…。私なんかはこういったグッズ類に執着がないものですから、「…あぁ、そうっすか」で引き下がることも出来るのですが、親子で楽しくスタンプラリー♪ → さぁ八日市駅で達成だ! → 景品がありません → 子ども沈痛・お父さんブチギレ、というシーンが浮かぶや、同病相憐れむといった心境にもなります。どれだけ机上で完璧なプランを練り上げようとも、いざ実践の場では斯様な予測不可能な数々のハードルが待ち構えていたりするものです。C'est la vie、これが人生というものさ……。

 ブロークンハートを抱えながら、高宮行きの出発ホームへと跨線橋を渡ります。

(2015.01.25)


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