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2015.07.12

15/06/09 (7)仙石線(松島海岸→仙台)

 というわけで、予定を大幅に切り上げて松島海岸駅へ戻ってきました。あと5時間弱、残りの滞在時間をどう使おうか?と暫しの間思案したのですが…… あ、そうだ!flair昨日乗車して楽しかった仙山線にもう一度乗ってみようか! 時間が時間なのでもう山形までは行けないのですが、近郊区間の終端である愛子駅からは仙山線に並行して運転されている仙台市営バスで仙台駅まで戻れることを事前リサーチ済みなので、バリエーションもつきますね。早速乗り換え案内で検索すると―― うん、16時04分愛子着か。愛子から仙台まではいかに道路事情の影響を受けるバスであろうとも、待ち時間も含めて2時間もあれば100%着けるに決まっているので、今回閃いたプランに決定です。



仙石線普通 松島海岸(14:45) → 仙台(15:22)

 まずは未乗の仙石線の車窓を楽しみつつ、仙台へ向かいます。入線してきた電車は仙石線の205系のうち2編成しか存在しない「マンガッタンライナー(2003年登場の第1編成)」で、車内・車外ともに石ノ森章太郎氏のキャラクターだらけ。日曜日のみ運行ダイヤが決まっており、平日にはこうして一般車両と共通の運用で走っているようです。しかしこの電車といい石巻駅構内といい、石ノ森氏が石巻出身だとミスリードする要素満載。登米市の人、気を悪くしないのかな。


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 塩竃市の市街地に入るまでは、往路の仙石東北ラインからも眺めた松島の風景が車窓に広がります。205系からこんなローカルかつ風光明媚な景色が見られるとは、関東や関西で走っている姿しか知らない私にとってはある意味カルチャーショック。ステンレス車体で潮風による腐食対策もバッチリなので、きっと仙石線を第二の人生の場として末永く活躍してくれるのでしょう。

 東塩釜からはここまで昼間毎時2本だった列車に1本の区間列車を加え、いよいよ都市近郊路線らしい姿を整えます。次の本塩釜までの間では左手に塩釜港のパノラマが。この港に面して建つショッピングセンターから津波が押し寄せる様子を撮影したビデオを、テレビだかYouTubeだかで見た記憶があります。今日(6月9日)の分の旅行記だけで「津波」という単語を10回使っていますが、仙台近郊から三陸海岸の入り口を巡っただけでこれだけ頻出するわけですから、まさに東日本の太平洋岸全体という膨大な面積が被害を蒙ったという、空前絶後の大災厄であったことを痛感します。

 西塩釜・下馬と経て、2013年に高架化が完成した多賀城に到着。ここで座席は大方埋まり、以降は立ち客も多くなりました。多賀城からは更に毎時1本の区間列車が加わり、以降あおば通まで昼間毎時4本体制となります。運転間隔にはややばらつきがありますが(※上りのみ。下りは等間隔)、平均すると15分間隔。震災以前は同じ毎時4本でも普通3・快速1が基本で、快速の通過駅では都心近くでありながら間隔が30分以上になってしまうタイミングも存在したのですが、快速が仙石東北ラインに振り替えられたために仙石線の都市近郊区間は全列車普通に統一され、ネットダイヤ化により総合的な利便性はアップすることになりました。尤も、仙山線の単線に対して仙石線は東塩釜まで複線で線路容量には余裕があるわけですから、震災以前にしても普通4・快速1の毎時5本体制は取れなかったのかという、今更な疑問も浮かばないわけではないですが。やはり仙石東北ラインに関係なく、単にダイヤの組み方がまずかったのかもしれません。

 塩竃市・多賀城市の街の真ん中を貫き、次の中野栄から仙台市に入っても線路沿いにはそのまま市街地が連続。集合住宅も数多くみられます。また沿線には古くからの観光地松島をはじめとして、楽天Koboスタジアム・三井アウトレットパーク仙台港・仙台うみの杜水族館(7月1日開館)といった大規模集客施設も立地しており、生活路線としてだけではなく観光・レジャー輸送もこなす、噛めば噛むほど味わい深い路線です。この仙石線、戦中の1944年までは宮城電気鉄道という私鉄の路線だったという歴史があり、並行する東北本線に比べて駅間隔がずっと短いのは、今も昔も地域輸送を生業としてきた証拠。小鶴新田からも時間帯によって区間列車が加わり、編成は4両と短いながらも首都圏にも引けを取らないいっぱしの都市鉄道として奮闘しています。快速は無くなりましたが駅と駅の間はきっちりスピードを出し、きびきびと走るさまはなかなか頼もしく映りますね。仙台に近づくにつれ順調に車内も混み合ってきて、15分おきどころか12分おきでもいいくらいに思えます。15・16時台は多賀城駅基準で5本走っていますが、不等間隔なので混雑率もばらつく模様です。

 苦竹を出ると地下線に入り、モダンなデザインの地下ホームを発着するさまは京葉線かJR東西線か…といったところ。半年後に地下鉄東西線が開通するエリアに近接した場所を通り、松島海岸から37分、仙台駅に到着します。因みに死んだ子の年を数えるようで申し訳ないのですが、震災前の最速達タイプの快速ならば途中東塩釜・本塩釜・多賀城のみ停車で24分でした。次のあおば通まで乗らないと仙石線は完乗にはならないのですが、どうせ仙台にはいつかまた来るつもりなので、タイトル獲得は保留にしておきましょう。あおば通へ向けて出発していく「マンガッタンライナー」を見送りましたが、漫然と中間車に乗っていたところ、ここで漸く石巻方の先頭車がクロスシート(*注)になっているのに気がついて唖然。「まだまだ修行が足りん!」という、鉄道趣味道の神からの叱責が聞こえたような気がします…。
*注:ロングシートとクロスシートの切り替えが可能な「2WAYシート」と呼ばれる機構。近鉄の「L/Cカー」と同じですね。


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▲仙石線仙台駅ホーム。両方向ともに電車が出て行ったばかりなので無人です


 仙石線の地下ホームから地下改札口を経由し、東京駅の中央線ホームを髣髴とさせる長いエスカレータに乗って地上ホームの跨線橋へ。仙山線の出発ホームへ向かいます。

(2015.06.09)


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