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2015.07.19

15/07/01 (3)鉄道博物館 その1(プロムナード/ヒストリーゾーン<明治期>)

 ニューシャトルの鉄道博物館駅から鉄道博物館エントランスまでは徒歩1分。この間は屋根で覆われたプロムナードになっており、今日のような雨天でも傘いらずです。天井に新幹線のダイヤグラムを模した装飾があったり、床に新幹線の時刻表が書かれていたりと、いきなり鉄道博物館らしい仕掛けが満載で来館者を歓迎してくれます。


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▲(2枚)プロムナードの風景



 こちらはD51形式蒸気機関車(デゴイチ)の実物のカットモデルです。


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 こちらはTR212形台車という、103系電車のTc車に使用されていた台車になります。


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 修学旅行用列車として使われていたクハ167形電車です。こちらは実物のカットモデルではなく、鉄道博物館の前身である神田の交通博物館での展示のために製造されたモックアップとなります。交通博物館は小学生の時分に連れていってもらった際のおぼろげな記憶があるだけですね…。帰りに「肉の万世」でハンバーグ食べたっけな。


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 車内の様子も再現されています。ボックスシートの間にはテーブルが設置されており、トランプ遊びなどの際に重宝したようです。


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 飲料水用のタンク(40リットル×2台)。当時はまだペットボトルはおろか缶入りの飲料も普及していなかったため、このような設備は必需品でした。


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 鉄道博物館の入り口です(写真は退館時に撮影)。開館直前の時点でもう数十人単位で列が出来ていました。平日ではあるものの幼稚園~小学生の子供も少なくないですが、きっと彼らは開館と同時に「あそこ」へ突撃するのでしょうね。フフ。


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 いよいよオープン。入館券は完全にICチケット化されており、私はICOCAを所持しているため、チケット販売機で入館料の1,000円分の代金を残額から差し引いてカードに登録(残額が足りなければ全額現金で支払い)。そのまま奥の入館ゲートにかざして入館となります。なお、当日中ならば退館後の再入館も可能です(インフォメーションカウンターでの申告が必要)。


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▲鉄道博物館 エントランスホール


 ボランティアガイドの方によるガイドツアーも早速始まるところだったのですが、所要時間を尋ねてみるとガッツリ1時間半とのこと。まだあの文翔館ショックが冷めやらぬ頃だったため、ごめんなさい、今回は不参加ということで…。

 鉄道博物館の開館は2007年10月。神田時代は『交通博物館』、大阪の弁天町にあった博物館も『交通科学館』→『交通科学博物館』だったため、実は鉄道博物館を名乗る施設はこれが史上初なんですね。私も開館8年目にしてようやくの「てっぱく」初体験です。
【訂正】交通博物館は1921年の開館当初は鉄道博物館の名称だったそうです。知らなんだ…。
 なお、昨年の3月に訪問した名古屋の『リニア・鉄道館』との比較についてですが、リニア・鉄道館はJR東海のPR施設としての色あいが濃い企業博物館なのに対し、鉄道博物館は公益財団法人が運営しており、国家資格を持つ学芸員が配置されている、博物館法に則った狭義の博物館(登録博物館)となります。

-以下、リニア・鉄道館を訪問した際の記事-
リニア・鉄道館 その1(シンボル展示編)
リニア・鉄道館 その2(新幹線0系・100系編)
リニア・鉄道館 その3(新幹線300系・700系・ドクターイエロー編)
リニア・鉄道館 その4(在来線エリア/収蔵車両エリア編)
リニア・鉄道館 その5(その他展示編)
-ここまで-


 まずは鉄道博物館の中心エリアとなる車両展示コーナー、「ヒストリーゾーン」を一通り見ていくことにします。実際の見学では順不同で回ったのですが、ここでは年代の古い順にご紹介していくことにします。

 トップバッターは【1号機関車(150形式)】。1872(明治5)年、新橋-横浜間に日本初の鉄道が開通しましたが、その際にイギリスから輸入された計10両の機関車のうちの1両となります。もちろん実物ですよ! また、1997年には国の重要文化財にも指定されています。


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 機関車の後ろには客車も連結されているので見に行ってみましょう。リニア・鉄道館では大ホールに車両が整然と並べられているだけなのですが、鉄道博物館では「情景再現」と呼ばれる演出が車両展示コーナーの随所で用いられており、車両の現役当時の様子をより実感できるような工夫がなされています。こちらは創業当時の新橋駅ホームを再現したものです。


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 客車です。こちらは実物ではなくレプリカモデルとなります。陸蒸気と呼ばれていた時代の列車ですね。馬車から進化した鉄道黎明期の名残で(現在でも号車の英訳は馬車の箱と同じCoachです)、乗降ドアは座席区画ごとに設けられています。屋根に登っている人がいるのは、当時の照明は油灯を使用していたために、そのランプを交換している最中の様子なのだそうです。


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 車内の様子。最下級の3等車両ということで座席は板張り・背もたれも細長い板が一本渡してあるだけで簡素どころの話ではありませんが、これでも当時は目いっぱいにおめかしして乗車するという一種のステータスシンボルだったそうです。新橋-横浜間は約30kmですが、現在の貨幣価値に換算すると3等でも運賃は4,000円ほどになったとか。


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 開業当時の新橋駅の再現模型もありました。


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 こちらは【善光号機関車(1290形式)】。新橋-横浜間、神戸-大阪-京都間に続いて日本初の私鉄(半官半民)である日本鉄道によって上野-熊谷間の建設工事が行われた際に使われた機関車だそうです。愛称の由来は現在の川口市に所在する、この機関車が荒川の河川敷から陸揚げされた場所の近くにある寺の名前から。


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 この機関車はインサイドシリンダーという機構を採用しており、車体の下まで階段でくだって間近に観察することができます。シリンダーが車輪の内側に設置されており、外側に置く方式に比べると振動が抑えられて小型化にも貢献する反面、構造が複雑なのでメンテナンスに手間がかかるという欠点もあるそうです。


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 続いて【弁慶号機関車(7100形式)】。これは知名度高いですよね。北海道開拓に活躍した機関車で、アメリカから輸入された機関車らしく前面下部のカウキャッチャーが目を惹きつけます。本当に西部劇から飛び出てきたみたいですね。


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 で、こちらが弁慶号が牽引していた【開拓使号客車(コトク5010形式)】。政府の高官専用の客車だったそうです。説明板をそのまま載せておきますが、まだ馬車の名残が色濃かった新橋-横浜間開通当時の客車に比べると、現代の車両に通じる新機軸が既にほぼ出揃った設計の車両となっています。


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 てな具合で"食前酒”を嗜んだところで、次は大正時代の車両をみていくことにします。

(2015.07.01)


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