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2015.07.23

15/07/01 (6)鉄道博物館 その4(ヒストリーゾーン<昭和30年代>/レストランでランチ)

 続いては1950年代から60年代にかけて登場した車両です。まずは【EF58形式電気機関車】。東海道本線を筆頭に直流区間の主要幹線で特急列車の牽引を担った、戦後期を代表する旅客用電気機関車です。大阪府摂津市の『新幹線公園』にEF15形という貨物用の電気機関車が静態保存されていますが(→訪問レポートはこちら)、EF15とEF58は設計に共通点が多い兄弟機なのだそうです。展示されている89号機は初期型の多くの欠陥を是正して生まれた改良型という位置付けになり、最終的に当時の電気機関車としてはEF15形の202両に次ぐ172両という大所帯となりました。


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 こちらは【ナハネフ22形式客車】。「ブルートレイン」の元祖となった20系客車の一形式で、東海道新幹線が開通した1964(昭和39)年に製造された車両です。冷暖房完備・空気バネ台車装備・防音のための二重窓などなど、非冷房車が当たり前だった当時においてはまさに「走るホテル」の名が相応しい、豪華設備が自慢の車両でした。それまで座席車と寝台車の混成で運行されていた夜行特急列車を寝台車に統一するという一大転換期を迎えるにあたり、ナハネフ22はその第一陣として誕生した形式となります。


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 三段の"カイコ棚"が並ぶ車内。座席状態・座席から寝台への転換の様子・寝台状態が見られるようになっています。展示車両はトップナンバーのナハネフ22 1で、1986(昭和61)年3月まで運用されていたそうです。


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 次は【クモハ101形式電車】。101系の通称でお馴染みの車両です。説明板をそのまま掲載しておきますが、カルダン駆動をはじめとして当時の最新技術がふんだんに採用され、それまでの通勤型電車とは一線を画す設計から「新性能電車」と呼ばれるようになりました。尤も、新性能すぎて登場当初の全電動車編成では電力供給が追いつかなくなり、やむなく電動車の比率を減らしたために所期の性能を発揮できなかったという笑えないエピソードもありました。後継の103系は未だにJR西日本で都市圏輸送を担っているほどの完成度の高い車両ではありますが、101系の方も秩父鉄道へ譲渡された車両(改番後は「1000系」)が昨年2014年まで現役で活躍していました。


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 こちらは【クハ181形式電車】、通称181系です。「こだま形」として知られる日本初の特急型電車151系に、勾配線区対応として高出力モーターへの換装と抑速ブレーキ装備という改造を施した形式。後に初めからこの仕様で新製された車両も登場しています。展示車両のクハ181-45は新製車グループの一員で、上越線の特急<とき>で運用されていたそうです。


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 こちらの車両も上の101系と同様に、従来の車両からは走行機器・接客設備ともに大変革がもたらされた形式。3等車(現在の普通車)には回転式クロスシートが設置されています。


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 着席が禁止されているリニア・鉄道館と違い、座席に腰掛けて往時の列車の雰囲気を擬似体験できるのが鉄道博物館ならではの楽しみです。


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 後部デッキには車販さんがいらっしゃいました。カートにはホットコーヒーにみかん、そしてお菓子が満載です。


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 181系はナハネフ22形と一緒に島式ホームに停まっています。ちなみに駅名標は新潟駅のもの。


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 さて、この辺りでヒストリーゾーンのご紹介も折り返し地点なので、インターミッションとして館内のレストランを訪れた時の話を。鉄道博物館には温かい料理が食べられるレストランが2ヶ所設けられており、今回は1Fの『レストラン日本食堂』を利用しました。朝食があのちっちゃいサラダブリトー1個だけでお腹が空いていたため、混雑を避ける意味でもちょっと早めに入ることに。


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 注文したのは「懐かしの列車食堂のビーフシチュー(税込1,250円)」。当レストランでは一番高いメニューになります(他はすべて900円以下)。私が新幹線の食堂車で食べたことがあるのはカレーライスだけなので、当時の懐かしの味……なのかどうかは残念ながら判りかねますが、食堂車で供されていたシチューも缶詰を温めただけのものだったでしょうから、恐らく再現性は高いものと思われます。ちなみにこのレストランの名物メニューは列車乗務員の賄い丼を再現した「ハチクマライス」で、現在のトッピングは第18弾なのだとか。


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 今回は窓側の席に座れたので、窓の外をひっきりなしに通過していく高崎線・川越線の電車を眺めながら食事を楽しみました。この時点で時刻は正午前ですが、まだまだ雨が上がる気配はなさそう。


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 というわけで駅弁・スナックオンリーのリニア・鉄道館に対して、鉄道博物館ではこうして温かい食事が出来るのが嬉しいのですが、当レストランについてはセルフサービスなのと食器がチープなのがちょっと不満。あまり値段を上げると敷居が高くなってはしまうものの、それでも往時の食堂車の雰囲気の完全再現にこだわったテーブルサービスの本格的なレストランがあればなお嬉しいなぁ、と。あと、中国人観光客を中心に海外からの来館者も多い博物館なので、メニューに日本語以外の外国語表記が一切無かったのが気になりました。現地語オンリーのメニューに苦しめられたこと多数の経験者は語る。

 次回はヒストリーゾーン後半戦です。

(2015.07.01)


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