« 15/07/01 (11)ちょっとよりみち☆都電荒川線 | トップページ | 15/07/01 (13・終)ジェットスターで粉もんの都へ »

2015.08.01

15/07/01 (12)新型スカイライナーに乗ってみる

 日比谷線の上野駅からJRの線路をくぐる長い地下通路を経由し、西側の京成上野駅へ移動。駅に着いてまずは京成上野18時20分発の<スカイライナー53号>のライナー券(※他社で言うところの特急券)を引き取っておきます。座席はあらかじめインターネットで予約しておきました(→予約ページへリンク)。チケットレスサービスもあるのですが、会員登録が面倒なので(どうせ一回しか乗らないし)、駅で引き取るタイプの方を選択。予約時のクレジットカードでの決済は不要ですが、発車5分前までに購入しないと自動的にキャンセルとなります。チケットレスサービスとは違って号車・席番は指定できないのですが、予約完了時に号車・席番が確認できるようになっています。今回は1号車2Aという、間違いなくネット予約一番乗りだろうという席が出てきました。料金は1,230円、これに別途京成上野~空港第2ビル間の運賃(成田スカイアクセス線経由/ICカード)が1,235円かかり、合計は2,465円となります。……大阪から大宮までの夜行バス運賃よりも高いやん……。


Skyliner_ticket



 出発までまだ30分ほどあるので、駅の真上にある上野恩賜公園をちょっとだけ散策。西郷隆盛像も駅から歩いてすぐの場所にあります。上野の森は小学生の時にパンダを見に訪れたのが最後だったので、四半世紀ぶりですか。東京の街、特に山手線内はいつかまた自分の足でじっくりと巡ってみたいものです。


150701_12_01

150701_12_02

150701_12_03


 ちょっと早目にホームへ降りて、スカイライナーの到着を待ちます。京成電車に乗るのは今日が初めて。先に出発していく電車の行先は大和田やうすいなど、何処にあるのかも見当のつかない駅名です。


150701_12_04

150701_12_05


スカイライナー53号 京成上野(18:20) → 空港第2ビル(19:04)

 18時03分、列車が入線してきました。2010年7月に営業を開始した新型スカイライナー、「AE形」です。


150701_12_06


 車内整備の間、エクステリアを観察。1号車の車号はトップナンバーのAE1-1でした。ちなみに成田スカイアクセス線経由の成田空港行きスカイライナーは私の乗車する53号が本日最後の便で、以降は京成本線経由の座席定員制列車<イブニングライナー>がその代わりとなります。こちらの料金は410円でスカイライナーの1/3と格安なのですが、今回は日本の在来線最速の160km/h運転を体験してみたいので、敢えてスカイライナーを選択しました(そもそもイブニングライナーでは飛行機に間に合わないのですが…)。


150701_12_07

150701_12_08

150701_12_09

150701_12_10


 車内整備は10分ほどを要し、発車6分前に車内へ。京成上野から1号車に乗車したのは私だけだったので、今のうちに写真を撮影しておきます。ファッションデザイナーの山本寛斎氏がデザインに携わったことで知られる車両ですが、確かに斬新さは感じられるものの、肝心の座席の座り心地が有料列車のクオリティとは思えないほどに硬いです。座面・背ずり共にクッションが薄く、なんだかダイニングチェアみたい。<スカイライナー>ならば日暮里-空港第2ビル間最速36分、<モーニングライナー><イブニングライナー>でも最長1時間20分という短距離運用ではありますが、このシートで1,230円というのはどうも…というのが偽らざる印象ですね。割り切りぶりが逆に清々しいというか。ちなみにシートピッチは1,050mmと平均以上で、座席幅も広めに感じました。とはいえデザイン自体はなかなか秀逸で、久々に高揚感を味わえる車両に出逢えました。


150701_12_11
▲デッキ

150701_12_12
▲車内全景

150701_12_13
▲座席(前から)

150701_12_14
▲座席(後ろから)

150701_12_15
▲ラゲッジスペース

150701_12_16
▲足元にあるコンセント


 18時20分、電車は定刻通りに静かに滑り出しました。しばらくは上野恩賜公園の地下を急曲線に車輪をきしませながら進んでいきます。「こち亀」でペンキが剥げた動物の絵が不気味過ぎる、とネタにされていた博物館動物園駅ホームも暗がりの中でうっすらと確認。やがて地上に出てJRの線路をまとめて跨ぎ越すと、まもなく日暮里に到着します。JRとの乗り換えは京成上野よりもこちらの方が便利なので、実質的なターミナルは日暮里の方。1号車にも乗客が乗り込んできましたが、それでも両手で余る程度の人数です。


150701_12_17


 日暮里を出ると、次は私の下車駅である空港第2ビルまで停まりません。この先も小刻みなカーブが立て続けに現れる線形で、また各駅停車も高密度に運転される時間帯のため、青砥までは小走り程度のスピード。京成高砂の手前では停止寸前のスピードまで落ちてしまいました。JRや私鉄の路線とも各所で交差し、町屋では先ほど乗った都電荒川線をオーバークロスしました。まだ日没までは30分近くあるのですが、どんよりと雲が垂れ込めているためにもう既にデジカメの標準感度であるISO80では確実にスローシャッターになってしまうような暗さで、車窓の写真を撮る気にはなれませんでした。

 京成高砂からは京成成田空港線(印旛日本医大までは北総線と線路を共用する第二鉄道事業者)へ入りますが、運行密度は減ったはずなのに新柴又を過ぎて江戸川を渡る辺りまで鈍足運転が続きました。次の矢切で先行列車が待避線に入るのを待っていたのかと思いきや、後で時刻表を確かめてみてもそんな列車はありませんでしたし。ググってみるとどうやら騒音対策っぽいですね。それはともあれ、矢切の手前からようやく当方の列車もスピードを上げ、最高130km/hでの快走が始まりました。この区間は地下に潜ったり地上へ上がったりと忙しく、高速走行中だけに勾配変化点ではガクッという衝撃を感じます。

 東松戸の手前でも少し減速。ここで京成上野をスカイライナーの7分前に出発したアクセス特急を追い越します。このアクセス特急、日暮里のほかに青砥と京成高砂に停車して、しかも京成高砂では3分間の長時間停車を行っていたのですが、ここまで逃げ切ってしまうとは余程スカイライナーが遅かったのでしょう。この先は新鎌ヶ谷と印西牧の原で各駅停車を追い越すことになり、再びスピードを上げて高規格の線路をぶっ飛ばしていきました。

 ニュータウンの路線らしくなったのは、国道464号線(北千葉道路)の上下線に挟まれて掘割の中を進む西白井駅付近から。北総線といえばとかくその運賃の高額さが取り沙汰される路線なのですが、北総線そのものの賃率もさることながら、東京都心へ出るとなると必然的に三~四社乗り継ぎになってしまうのが泣き所です。少し前に大阪都構想のタウンミーティングで維新の会が提示したバカ鉄道地図が話題になりましたが、あれを見た時に真っ先にこの北総線のことを思い出したんですよね。相互直通運転が盛んな東京を持ち上げてはいますが、例え私鉄と地下鉄がネットワークとして連続していたところで、事業者間の高い壁は依然として立ちはだかっているわけで。それを考えると、何の変哲もない沿線の風景も急にリッチなものに見えてくるのだから不思議なもの。いや、沿線住民にとってはそれこそ死活問題なので茶化してはいけないのでしょうが。尤も、上野・日暮里と成田空港を行き来する場合は成田スカイアクセス線経由と京成本線経由では運賃は210円しか違わないので、空港アクセス目的に関してはあまり割高感をおぼえずに気軽に利用できるのが救いですね。

 千葉ニュータウンを矢のように貫いていった電車は、印旛日本医大駅を通過すると更に加速していよいよ160km/hの世界へ。今年3月の北陸新幹線開業と同時に北越急行ほくほく線内で160km/h運転を実施していた特急<はくたか>が運転を終了し、この京成スカイライナーが単独で国内在来線最速の列車となりました。約10分間の160km/h走行区間に入ると、デッキ扉上の液晶モニターでは前面展望の放映が。やはり130km/hとは流れる風景のスピード感が明瞭に違いますね。新幹線の160km/h走行とは異なり、モーターをブンブン唸らせて全力で走っている様子が楽しいです。


150701_12_18
▲前面展望放映中。まだ何とか景色が見えます


 夕闇に溶けつつある印旛沼を目を凝らして眺め、京成成田空港線単独区間唯一の途中駅である成田湯川駅の通過線をフルスピードで駆け抜けると、分岐側も速度制限がかからない国内最大の38番分岐器を通過して単線に。JRとの単線並列区間に入っても一向にその速度が衰えることはなく、空港第2ビル駅到着直前まで力走は続きました。夕ラッシュ時にかかる列車だったので最速列車よりも3分余計に要しましたが、それでも日暮里-空港第2ビル間39分というスピードには圧倒されました。私が陸上交通で成田空港を訪れるのは今回が初めてなのですが、なんだ、成田空港って言われているほど遠くないじゃん、って。もちろんライナー券1,230円の出費に目を瞑れればの話ですが(笑)。


150701_12_19
▲空港第2ビル駅到着


 というわけで、成田空港にある駅を利用するのも今回が最初。つい3ヶ月前までは改札出口を抜けたところで身分証明書と手荷物のチェックが実施されていたのですが、今年3月末をもって1978年の開港以来37年間続いてきた検問が終了し、検査台自体は残っているものの現在はフリーパスで通れるようになっています。

 次回は成田空港第3ターミナルから。

(2015.07.01)


« 15/07/01 (11)ちょっとよりみち☆都電荒川線 | トップページ | 15/07/01 (13・終)ジェットスターで粉もんの都へ »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/224041/61985894

この記事へのトラックバック一覧です: 15/07/01 (12)新型スカイライナーに乗ってみる:

« 15/07/01 (11)ちょっとよりみち☆都電荒川線 | トップページ | 15/07/01 (13・終)ジェットスターで粉もんの都へ »

スポンサーリンク

Blog内検索

Amazonでお買い物しませんか?

無料ブログはココログ